マジハロ豆知識
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2012/09/18
【 151 遊撃隊その1 】
セシルが人間界に来てからは、グレン、ジャック、メリッサ、そしてセシルの4人で、ヴィクトール校長直属の「遊撃隊」として、魔物たちから街を守っていました。当時、街には、セシルの魔力に、畏れを抱く下級の魔物たちは、ほとんど出現せず、中級以上の魔物たちだけが、出現していました。
そのために、ヴィクトール校長の、必要以上の負傷者を出さない、という配慮から「遊撃隊」が組織されたのです。
2012/09/19
【 152 遊撃隊その2 】
とは言え…。余程の上級の魔物でも無い限り、セシルの強大な魔力の前には、逃げてしまったり、魅了されてお友達になってしまったり、というケースが多く、「遊撃隊」が街を守るのには、それほど、苦労はしなかったみたいです。
当時、一番苦労したのは、セシルが居候していたベルガモット邸です。
なにしろ、中級以上の魔物たちが、お土産を持って、「遊び」に来るようになってしまったのですから…。
2012/09/20
【 153 遊撃隊その3 】
今では、その姿を、ほとんど見る事はありませんが、当時の、みるくとめいぷるは、頻繁に元の魔獣の姿へと戻って、セシルのお手伝いをしていました。魔族の姫と、半魔族の人間と、上級魔法使い二人、それに魔獣…。
さまざまな種族が、入り乱れた様は、まさに圧巻で、魔界でも噂されていたとか、いないとか…。
2012/09/21
【 154 魔族の血 】
セシルの持つ、圧倒的な真の魔力による、魅了の効果と、その性格による、誰とでも仲良くなれる天然の能力…。それは、もちろん、アリスにも、色濃く受け継がれています。
アリスのキャラクター紹介でも、再三、そのように書かれて来たのは、この設定の為です。
召喚モンスターが3匹も、アリスと契約してるのには、こんな背景があるのです。
2012/09/24
【 155 ルビーの決心 その1 】
ルビーは、いつもニコニコして、お店で頑張っていますが、悩みが全くなかった訳ではありません。姉のリュミエールは、訳あって魔法使いになれたとはいえ、現在は、魔法兵団の要職兼魔法学院の講師を務めています。
また、親友であるアリスやローズは、魔法使いになるべくして生まれてきたようなものです。
2012/09/24
【 156 ルビーの決心 その2 】
幼い頃のルビーは、「なぜ私は、魔法使いになれないの?」と悩んだ事もあったようです。当然ながら、魔法使いに対する嫉妬や、焦燥感もあったでしょう。
その様な感情を抑え、現在のように、「明るくて、しっかりとした女の子」になったのには、理由があります。
それは…、実はアリスのおかげでした。
2012/09/24
【 157 ルビーの決心 その3 】
幼かったあの日…。ルビーは、アリスに「錬金術の材料集めを手伝って欲しい」と頼まれます。
その材料とは、「月花」。
「月花」は、満月の夜にだけ開花する、貴重な花で、街の「かりそめの夜」では、開花しません。
しかも、魔法使いが、直接手に取ると、その魔力の影響で枯れてしまう、という非常に取り扱いが難しい花でした。
2012/09/25
【 158 ルビーの決心 その4 】
街の皆が寝静まった深夜、ルビーは、アリスのほうきに乗せてもらい、街はずれを目指します。ルビーにとっては、初めての飛行。
しかも、アリスは、幼い為に、2人を飛ばす事に慣れてはいません。
ルビーは、「なぜ私が、こんな怖い思いをしなくちゃならないの?」と思いながら、アリスにしがみついていました。
やがて、到着した街はずれ…。
2012/09/25
【 159 ルビーの決心 その5 】
ルビーとアリスの2人は、懸命に「月花」を探しますが、なかなか見つかりません。それどころか、アリスの魔力に引き寄せられた、オバケちゃん達が、大量に寄ってきたり、草を掻き分け探し続けているために、全身泥だらけになったり…。
ルビーは「帰りたい…」と、泣きたくなりました。
でも、アリスの脇目も振らずに、「月花」を探す姿を見ると、ルビーからは、「もう帰ろう」とは、さすがに言い出せません。
2012/09/25
【 160 ルビーの決心 その6 】
ルビーは、次第に悲しくなってきました。「私は、アリスや、お姉ちゃんみたいな魔法使いには、どんなに頑張っても、なれないんだ…。
そんな私が、アリスの為とはいえ、何でこんな事を…?」
そう考えてしまうと、涙が止まりません。
アリスに見つからないように、ルビーは、声を殺して泣きました。