ゴルフをある程度やっている人でも、意外とうろ覚えだったり、間違って覚えていたりするルールがあると思います。今回はそんな間違いやすいルールをピックアップしてみました。
「二度打ち」は何打罰?
アプローチなどで、打ったボールにもう一度ヘッドが当たってしまう「二度打ち」。これはペナルティの対象になるプレーですが、問題は「何打罰になるか」です。たとえば3打目に二度打ちをしてしまった場合、次は何打目になるでしょう?正解は5打目。
「二度打ち」は1打罰なので、二度打ち+1打罰で次は6打目になるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実は、1回のスイング中に何度ボールが当たっても、ストロークは一回とみなされます。そのため、3打目が「二度打ち」だった場合は、3打目のストロークに1打のペナルティを付加して次は5打目となるのです。
バンカー内にクラブを置いていい?
バンカーでは、打つ前にクラブをソールする(=砂につける)ことが禁止されています。これに違反すると2打罰という厳しいペナルティを受けるので、クラブを砂につけることには誰もがナーバスになります。
「バンカーではクラブを砂につけないように」という意識から、いっしょに持ってきた使わないクラブをバンカー内に置くこともダメだと思っている人もいますが、置くだけであれば問題ありません。また、バンカーに入るとき、クラブを杖代わりにするのもOKです。
ただし、クラブで砂の状態をテストしていると見なされた場合は罰則を受けることになるので注意しましょう。
カート道の真ん中にボールが止まった場合
ボールがカート道に止まった場合、無罰で救済を受けることができます。救済を受ける場合、まず「ニアレストポイント」を定めます。「ニアレストポイント」とは、障害を避けられ、ホールに近づかず、ボールが元あった場所に最も近い場所です。そこから1クラブ以内にドロップすることになります。
このとき仮に、ボールがカート道の真ん中に止まっていたとしたら、右と左、どちらに「ニアレストポイント」を定めれば良いのでしょう?
どちらでも好きなほうでいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、正解は左。
この場合、「ニヤレストポイント」を定めるときに、ボールがカート道の外でも、構えたときに自分の足がカート道に乗っていたら障害を避けられているとは言えません。そのため右打ちのプレーヤーにとっては、カート道の左側がニヤレストポイントとなるのです。一方、左打ちのプレーヤーの場合は、右側がニヤレストポイントということになります。
木の上にボールが乗ったら?
打ったボールが木の方向に飛び、ガサガサと音が聞こえたが落ちてこない。この場合は「アンプレヤブル」となります。
「アンプレヤブル(un-play-able)」とは、そのままではボールを打つことができない状況のときに、1打のペナルティを払ってボールを打てる位置に出すことができるという措置。通常は元のボール位置から2クラブ以内にドロップすることになりますが、木の上にボールがある場合はボールの真下の地面から2クラブ以内ということになります。
ただしこの措置は厳密にいうと、木の上のボールが自分のボールであると確認できなければ適用できません。プロの試合でも、木の上のボールが自分のボールか判別できなかったため、ロストボール(紛失球)扱いでティーショットを打ち直ししたという出来事がありました。もちろん遊びのラウンドではここまで厳密にする必要はありませんが、競技に出るような人は覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか? これ以外にも、ラウンドしていて気になったルールがあったら、その都度、ルールブックなどで確認する癖をつけておきましょう。
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