
ゴルフは、日常の喧騒を忘れ、自然に囲まれたきれいな空気のなかで仲間との楽しいひとときを味わうスポーツ。しかし、みんなが楽しい時間を共有するためには、守らなければならない決まりごとがあります。今回は、初心者が押さえておくべき基本的なマナー・ルールについて、お話しします。
大きな音・声に注意
青空の下、広い芝の上を歩いていると、つい開放的な気分になり、自然と声も大きくなってしまいがちです。しかし、ゴルフ場にいるのは、自分たちのグループだけではありません。たとえば、自分がこれからボールを打とうとクラブを振り上げた瞬間、隣のコースからけたたましい笑い声が聞こえてきたらどうでしょう? ゴルフは打つ瞬間、非常に高い集中力を必要とするスポーツですので、周りにプレー中の人がいないか常に気を配り、むやみに大声で叫ぶようなことは控えましょう。
打つ順番は臨機応変に
打つ順番に関して、ティーショットは前のホールのスコアが良かった人から打ち、2打目以降は、グリーンの旗から遠い位置にある人から打つという原則があります。
ただし、この原則は、守らなくてもペナルティはなく、プレーのスムーズな進行のためにはあえて打つ順番を変えたほうが良いケースもあります。たとえば、ティーグラウンドでオナー(最初に打つ人)がトイレに行った場合などは、時間短縮のため他の3人が先に打っておいたほうが良いでしょう。また2打目以降で、他のプレーヤーがクラブを取り替えるために一度カートまで取りに戻った場合も、「先に打ちます」と声をかけて、打ってしまって構いません。状況を見て、準備ができた人から先に打つようにすることで、プレー時間を短縮することができスロープレーを防ぐことにも繋がります。
バンカーは必ずならす
バンカーでボールを打つと、バンカー内に自分の足跡や打った跡が残ります。そのままにしておくと、次に同じバンカーに入れた人のボールが、自分の足跡に入ってしまうかもしれません。そうならないように、打ったあとは必ずバンカーをならしてきれいにするのがマナーです。ボールがバンカーに入ったら、まずバンカーの脇に置かれたT字型の「レーキ」(バンカーならし)を手に取ってからバンカーに入ります。そしてレーキを邪魔にならないところに置き、ボールを打ち終わったらレーキで足跡などを丁寧にならします。
そして入ってきた方向と同じ方向に、自分の足跡をならしながらバンカーを出ていきます。あとの人のために「来た時よりも美しく」を心掛けましょう。
グリーン上はとくに慎重に
グリーンは、コースのなかでもとくにデリケートな区域です。グリーン面のちょっとした凹凸や傷でも、ボールの転がりに影響を与えるため、グリーン上では走ったり足を引きずるようにして歩いたりする行為は厳禁です。ボールマーク(ボールが落下する勢いでできたへこみ)も、グリーンフォークを使ってきれいに直すようにしましょう。また他人のライン(ボールとカップを結ぶ仮想の線)を踏むこともNG。同伴者がマークしたボール位置をしっかりと把握しておき、うっかりラインを踏まないよう注意して歩く必要があります。
今回、取り上げた内容は、最も基本的なルールとマナーになります。このほかにも、ゴルフは覚えなければならないルールやマナーがたくさんありますが、その根底にあるのは、フェアなプレーへの心がけや、他のプレーヤーへの心配りといった紳士的な振る舞いからきているものです。一緒にプレーする仲間たちから、また誘いたいと思われるようなプレーヤーになるために、ルールやマナーについてはしっかり押さえておきましょう。

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