ゴルフは、年齢や性別、体力差に関係なくプレーできる、数少ない万人向けのスポーツです。夫婦やカップルといった男女だけでなく、お父さんやお母さんと子供でプレーなんてことももちろん可能です。とはいえ、最低限のルールやマナーを守れないと、他のプレーヤーに迷惑を掛けてしまったり、命に関わるような状況に陥ってしまう危険性も否定できません。
そこで今回は、子供と一緒に練習場やゴルフ場に行くために注意したいポイントをご紹介します。
子供に最優先で教えることは「挨拶」と「最低限のマナー」
子供がゴルフというスポーツに触れる際に、親御さんが最低限教えるべきことは、挨拶と最低限のマナーです。挨拶は気持よくプレーするために、また他のプレーヤーとのコミュニケーションにとってかかせません。また最低限のマナーをしっかり教えることは、他のプレーヤーへの配慮や安全にプレーするためには必ず必要なことです。これは、初めて練習場へ行く時から言えることです。
泣かない、騒がない、むやみに走り回らないなどはもちろん、安全面のマナーを徹底的に伝える必要があります。決められた場所だけでクラブを振る、人のいる方向にクラブを振らない、他の人がクラブを振っている時に近づかない、球を打とうとしている時に話をしたり音を立てない、立ち入り禁止の場所に入らないといった大人のゴルファーなら当たり前と思うことを、丁寧に教えてあげてください。
ボールの打ち方や身体の使い方は、インストラクターの手ほどきを
たとえ自分の子供だからといって、ゴルフの手ほどきをすべて親がするというのはお勧めしません。親のゴルフのレベルがプロゴルファーやインストラクターをするレベルであればさほど問題はありませんが、そうでない場合は、ゴルフの手ほどきを受ける子供にスイングの癖がついてしまう危険性があります。最初の手始めだけでも、ジュニア育成に慣れているインストラクターの手ほどきを受けさせ、正しい身体の使い方を覚えさせるべきです。
また、実際に子供がゴルフを習い始めてから、なかなかゴルフが上達しない場合でも、同じようなミスを繰り返しているような場合であっても、親御さんが子供のプレーに対し感情的に怒るようなことは絶対にしてはいけません。
ゴルフ場での親子プレーはスロープレーにならない気配りを
練習場で、大人顔負けのショットが打てるようになり、ルールやマナーが理解できれば、晴れて親子でゴルフ場デビューをしてみましょう。ゴルフ場では、練習場と同じかそれ以上にマナーを守れるよう、気を配ってあげましょう。
特に、スロープレーは後続のプレーヤーへの迷惑になりますので、状況によってはロストボールを諦めたり、敢えてプレーを中断して次のホールに進んだり、グリーンにオンした後はパターをしないなど、プレーファーストに心がけてください。
もし、ゴルフ場側が受け入れて貰えるのであれば、2サムプレーでの予約もプレーファーストには効果的です。また、いきなり本コースに行くのではなく、比較的ルールやマナーには寛大なショートコースで慣れてから、というのもお勧めです。