アプローチでのシャンクを防ぐ方法|初心者ゴルフガイド

2016.4.25.mon
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アプローチでのシャンクを防ぐ方法

初心者よりも、ある程度ゴルフに慣れてきたゴルファーに多くみられるミスショットに「シャンク」があります。他のミスショット以上に、一度発生すると連続して発生することが非常に多いのが特徴です。しかも、このシャンクが出た時のボールの飛球方向が極端に右斜め前に鋭く飛び出すため(右利きスイングの場合/以下、右利きスイングにて解説します)、即OBを同じ場所から何度も繰り返したり、グリーン周りをシャンク数回で一周してしまったりなど、スコアが崩れることはもちろん、心まで折れてしまうような致命的な結果になることが多くあります。そこで今回は、特にアプローチショットでシャンクが止まらなくなった時の応急処置についてご紹介します。

初心者よりも、ある程度ゴルフに慣れてきたゴルファーに多くみられるミスショットに「シャンク」があります。他のミスショット以上に、一度発生すると連続して発生することが非常に多いのが特徴です。しかも、このシャンクが出た時のボールの飛球方向が極端に右斜め前に鋭く飛び出すため(右利きスイングの場合/以下、右利きスイングにて解説します)、即OBを同じ場所から何度も繰り返したり、グリーン周りをシャンク数回で一周してしまったりなど、スコアが崩れることはもちろん、心まで折れてしまうような致命的な結果になることが多くあります。

そこで今回は、特にアプローチショットでシャンクが止まらなくなった時の応急処置についてご紹介します。

そもそもシャンクはなぜ起きる?

シャンクの応急処置の話に入る前に、まずは基礎知識としてシャンクが起きるメカニズムから確認しましょう。アイアンやアイアン型ユティリティー、ウエッジなど(以下『アイアン系クラブ』)は、ボールをヒットするフェイス面よりも飛球方向に対して、シャフトとクラブヘッドの接合部分が大きく出っ張っています。

この部位を専門用語で「ネック(もしくはホーゼル)」と呼びますが、ショット時にフェイスではなくネックにボールがぶつかることで急激にクラブヘッドが開いてしまい、結果、ボールがかなり鋭く右斜め前に飛び出すようになります。これがシャンクの正体です。

なお、なぜネックでボールを打ってしまうのかというと、アイアン系クラブのスイートエリアがネック側近くにあるため、ある程度ゴルフに慣れてくると、スイートエリアで打てる確率が高まりますが、その反面、何かしらの拍子にスイングが崩れてしまい、スイートエリアに近いネックにボールをぶつけてしまうから、と言われています。

アプローチでのシャンクを治す応急処置方法

それでは、アプローチショットでの突然のシャンクを、止める応急処置の方法を5つほどご紹介します。

1)グリップエンドとおなかの距離を離してみる
アドレスした際に、両手の構えた位置が極端に身体に近すぎると、、スイング中にクラブの軌道が、本来の正しいスイングプレーンよりも身体から離れやすくなり、アドレスの時にはボールとフェイスが程よい位置関係だったのに、本番のショットの時はネックに接触…ということに。

これを防ぐために、アドレス時の手の位置を、わざといつもよりも離すように構えてショットをすることで、シャンクを止めるのがこの方法です。

2)手を返すタイミングを極端に早める
ボールがネックにぶつかる前にフェースでヒットするために、意図的に手を返すタイミングを早める、というのがこの方法です。両手がへその前を通過する少し前くらいからフェースを回す感じでよいでしょう。

3)左足一本で身体を支えるように立つ
身体の軸をぶれさせないほか、スイング中にボールに対して、身体の突っ込みを抑えるために(身体が突っ込むと、ボールがネックにぶつかる確率が高まります)、左足一本に全体重を乗せるようにし、右足は大きく後ろに引いてつま先を軽く地面に触れさせる程度に構えるのも、シャンクを止めるのに効果的です。

4)ボールよりも前にソールする
通常のアドレスは、プレイヤーから見てボールの右側(飛球方向よりも後ろ)にクラブをソールしますが、シャンクが止まらなくなった時だけ、ボールの前側(身体よりもさらに離れた位置/ネックの手前にボールが並ぶように)にソールをすることで、1)で紹介したスイングと同様の効果が得られシャンクを予防することができます。

5)アイアン系クラブを封印する
ドライバーを筆頭に、フェアウエイウッドやユティリティーなどのウッド系クラブは、アイアン系クラブのようにネックの出っ張りがありません。従って、極端にヒール側にボールがぶつかったとしてもシャンクが起き難いので、応急処置として、ウッド系クラブでのアプローチもシャンク防止には効果的です。

また同じ理由で、パターやチッパーなどでのアプローチも、足もとの状況が許されるのであれば間違いなく有効です。とにかく、突発的なシャンクを徹底的に避けるのであれば、アイアン系クラブを封印するのが最も効果的です。


なお、今回紹介した5つの方法は、あくまで応急処置として、正しいスイングや根本的な解決方法ではありません。頻繁にシャンクが発生し困っているようであれば、インストラクターやプロの手ほどきを受け、スイング修正をすることをお勧めします。

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