コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

ひとりで出来る大切なサッカーの練習

vol.101 | 2021/8


コロナ禍で、まだまだ油断ができない状況が続いています。
そのため、学校や習い事の活動にも制限がかかったりするなど、子どもたちは、非常にストレスを感じたり残念な思いをしていると思います。少しでも早く、以前のような普通の生活が送れるようになってほしいと願うばかりです。

今月は、ひとりで出来る大切なサッカーの練習についてお話ししたいと思います。


■ひとりで出来る練習

コロナウィルス感染拡大防止のため、サッカースクールや少年団、クラブチームでも様々な活動に制限がかかり、100%満足出来る練習が出来ない状況が続いていると思います。

なかなか、チームやグループでの練習はできない状況ですが、サッカーは、ひとりで出来る練習がたくさんあります。まさに個人の技術に磨きをかける良い機会ととらえることもできるのではないでしょうか。
ひとりで出来る練習の1つがリフティングです。
リフティングは、ボールさえあれば出来る1番単純ですが、非常に深い意味を持つ練習の1つなのです。


■リフティングの大切さ

リフティングに対して、皆さんはどんなイメージを持っていますか。個人技術としてすごく大切だと考える人もいれば、ウォーミングアップでやる程度と軽く考える人もいるでしょう。

私は、「リフティングは、ボールコントロールの技術を高めるために非常に大切な練習」だと考えています。

リフティングというと、ただボールを蹴っているだけのように見えますが、ボールの中心を確実にとらえることができなければリフティングは続きません。リフティングが100回続くということは、100回ともボールの中心をとらえているということ。足を当てる位置が少しでもずれれば、ボールはどこかに飛んで行ってしまいます。

これは、キックやトラップでも同じです。キックは狙いとする方向や距離に対して、正しいボールの場所を蹴らなければいけません。トラップはボールの中心をとらえるというだけでなく、飛んで来るボールの勢いに対して、力の加減がすごく重要なポイントになります。
つまり、リフティングはキックやトラップの技術にも通じるサッカーをする上で、とても大事な要素を含んだ練習なのです。


■リフティング練習の考え方

リフティングは、得意な足だけで何百回、何千回できればいいというものではありません。身体のいろいろな部位を使いながら、いかにして繰り返すことが出来るかが1番大切であると考えます。身体のどんな部位でもボールの中心をとらえ、思ったところにもう1度ボールを上げられるようになれば、キックやトラップも自然と上手になっていきます。
手以外の全ての部位で、ボールを上げる高さを変化させ調節なども意識して、リフティングを練習するようにしましょう。

リフティングが不得意だという子は、繰り返すことが出来ずに何となくつまらないと感じてしまい、なかなか自分から練習に取り組むことが出来ないかもしれません。
でも、誰しも最初から上手にできたわけではないと思います。私も小学生のころ、いろいろな部位を使ってのリフティングが不得意でした。しかし、毎日一生懸命に繰り返し練習を続けたことで、少しずつできるようになりました。

不得意だからといって練習をやらなければ、その技術はずっと身につかないままです。少しずつでも毎日こつこつ練習すれば、必ずできるようになります。
繰り返しになりますが、技術練習は毎日の積み重ねが大切で、1日や2日、1カ月といった短い期間で身につくものではありません。毎日ボールに触りつづけ、何回も何回も練習することでしか、ボールの感触を身体で覚える方法はないのです。


■まとめ

リフティングはボールさえあればひとりで出来る1番単純ですが、非常に深い意味を持つ練習の一つです。まずは「自分の学年×10回」を目標にして、それが達成できたらインサイド、アウトサイド、もも、頭と身体のいろいろな部位で練習してみましょう。リフティングに完璧はありません。サッカーを続けていく限り必要不可欠な技術です。リフティングの技術に磨きをかけ、一生懸命に練習しましょう。必ず、サッカーのプレーに活かされることをお約束します。

保護者の皆さんも、ぜひ、お子様と一緒にリフティングの練習をしてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

コナミスポーツクラブ公式YouTubeチャンネルでリフティング練習動画を掲載していますので、ぜひ、参考にしてみてください。

※リフティング参考動画は、バナーより閲覧できます。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。