コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

子供にサッカーを習わせたいという保護者の方へ

vol.84 | 2020/03

新型肺炎の流行など健康面が気になるところですが、手洗い、うがいをこまめに行い、体調管理には十分に気をつけるようにしてください。
3月に入り卒園、卒業シーズンを迎えます。今までお世話になった方々に、感謝の気持ちを自分の言葉でしっかりと伝えましょう。

現在、サッカーは子供たちの習い事ランキング運動部門において上位に入る程、人気は高まっています。
年度替わりの新しいスタートを機会に、新たに習い事をはじめさせてみよう、新しいことにチャレンジさせてみようと考えている保護者の方々はたくさんいると思います。

今月は、サッカーをはじめたい、習わせたいという保護者の方に向けて、サッカースクールを選ぶポイントをお話ししたいと思います。


■体験してみること

今は、インターネットなどで簡単に様々な情報を収集できる時代ですが、サッカースクールを選ぶときは、まず、実際のスクールを体験してみることが大切だと思います。体験を通して、子供が楽しいと感じることができるかがとても大切なポイントとなります。
実際にスクールに通うのは子供たちです。習い事を始める子供たち自身が楽しいと思うことで、成長するスピードは速くなり、何よりも継続することが出来ます。もし、楽しいと思うことが出来なければ、継続して習うことは難しくなると思います。
子供たちが楽しいと思うポイントは、指導者(コーチ)が楽しい、仲が良い友達がいて楽しい、練習が充実していて楽しいなど子供の年齢や経験によってさまざまだと思います。
例えば、サッカーを始めたばかりの子供たちにとっては、指導者が楽しい、仲が良い友達がいるなど安心できる環境が求められます。そのためには、指導者の子供に対する接し方やスクールの雰囲気などを見ることが大切だと思います。
そして、サッカーの経験を積んでいくと、今度は、安心できる環境から技術を身につけ上達することでの達成感や満足感に楽しいと感じるポイントが変わってきます。そうなると、より練習が充実しているスクールであることが大切になってくると思います。


■練習内容について

スクールの練習が充実しているかどうか判断するのは非常に難しいところですが、私は、練習時間内にどれだけたくさんボールに触っているかが重要なポイントであると考えています。子供がボールを触る回数によって、その成長には圧倒的な差がでると考えています。同じ練習時間でも100回ボールに触る子供と、500回ボールに触る子供とでは、ボールをコントロールする技術向上のスピードには明らかに差がでます。
もちろん、トラップ練習、パス練習、シュート練習などもサッカーをしていくうえで必要となる練習です。
しかし、成長していくためには順序があり、幼児~小学生の時期は、足で思ったところにボールをスムーズに運ぶことができるようになることが最優先です。
足のどこを使っても思ったところにドリブルでスムーズにボールを運べるようになることがサッカーの原点であり基本です。

ドリブル技術を身につけるためには、ボールに触る回数がポイントになります。子供たちが練習のなかでどれだけボールを触っているかを見てください。
1人1個ボールを使った練習が多ければ、ボールに触る回数は自然と増えますので、1人1個ボールを使った練習がどれだけ行われているのかを見るポイントの1つとしても良いと思います。
指導者の話が長すぎてボールを触る時間が少ないといった状況がないかなども注意しながらみてください。


子供がサッカーを純粋に楽しむことが最優先です。楽しみながら成長していけるように、ぜひ、保護者の皆様の目で実際にサッカースクールを見ていただければと思います。
サッカースクール選びで迷っている方の参考にしていただけたら幸いです。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。