スコアの7割は打つ前に決まる?スコアメイクに必要なコースマネジメント|初心者ゴルフガイド

2016.4.25.mon
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スコアの7割は打つ前に決まる?スコアメイクに必要なコースマネジメント

練習場で上手く打てるようになってきたのに、コースへ出ると思うようにスコアが伸びない。こんな人は、コースマネジメントに問題があるのかもしれません。今回は、状況に応じたクラブの選び方や、狙う場所など、スコアメイクに直結する考え方について説明します。

練習場で上手く打てるようになってきたのに、コースへ出ると思うようにスコアが伸びない。こんな人は、コースマネジメントに問題があるのかもしれません。今回は、状況に応じたクラブの選び方や、狙う場所など、スコアメイクに直結する考え方について説明します。

1打目はドライバーとは限らない

たとえば280ヤードのパー4があるとします。距離は短いのですが、ドライバーの落下地点である220~230ヤード付近には、右側に池、左にバンカーがあり、フェアウェイが狭くなっています。追い風なので、もしかしたらドライバーでワンオンできるかもしれない……。こんな状況では、ついドライバーを握りたくなってしまうものですが、スコアを重視するのであれば、それはお勧めしません。

なぜなら、ドライバーは飛距離が出る分、他のクラブよりも曲がり幅も大きくなるリスクがあります。そこで、このような、距離は短くても、正確性を必要とするケースでドライバーを選択することは、お勧めできません。仮にフェアウェイに残ったとしても、2打目は40~50ヤードという中途半端な距離のアプローチが残ります。

こういうケースでは、飛距離よりも方向性に自信のあるクラブで、確実にフェアウェイをキープすることが大事です。ピンまで280ヤードなのですから、180ヤード飛ばせば残りは100ヤード。中途半端な40~50ヤードを打つよりも、やさしい距離のはずです。また、もし7番アイアンで140ヤードを打つのが得意であれば、7番アイアンを2回打つのも攻略方法の一つです。ティショットでドライバーを握る前に、このホールでは本当にドライバーが必要かを考えることがスコアメイクの為のコースマネージメントと言えるでしょう。

バンカーはケガのもと

バンカーを徹底的に避ける。これもコースマネジメントのひとつです。バンカーが得意な人は気にする必要はありませんが、苦手な人は出すだけでも2打、3打かかってしまうケースもあり、スコアを崩す原因になります。それなのに、なぜバンカーに入れてしまうのか。それは、常にピンだけを狙っていることが原因ではないでしょうか。

たとえばピンまで残り180ヤードで、ピンはグリーンの右端に立っている。グリーンの右手前には深いバンカーがあり、左側にはバンカーがない。このような場合、多くの人がピン方向を狙ってしまいます。でも、よほどのパワーヒッターでない限り、180ヤードの距離はロングアイアンやユーティリティなどの長いクラブを使うことになります。少しでも当たりが悪いとショートしてバンカーへ入れてしまいます。仮に上手く打ててバンカーを越えたとして、長い番手ではスピンが効かず、グリーンに止まる可能性は低いくなります。こういうケースでは、右のバンカーのリスクを避け、グリーンの左サイドを狙うのが正解でしょう。たとえグリーンに乗らなくても、バンカーに入るよりは格段にやさしいアプローチが残ります。

アプローチは転がしが基本

グリーン周りのアプローチも、コースマネジメント次第で大きくスコアは変わります。初心者はどうしてもフワッと上げるアプローチに憧れがちですが、アプローチは必ずしもボールを高く上げる必要はありません。むしろ、バンカー越えなどの特殊な状況以外は、低く打ち出して転がしていくアプローチのほうが、ミスになるリスクが少なく、ボールも寄りやすくなります。

ボールを高く上げたいときはSW(サンドウェッジ)などのロフトの寝たクラブを使い、転がしたいときはPW(ピッチングウェッジ)や9番・8番などのショートアイアン、またはパターなどを使います。グリーンまで近く、芝が薄い場合はパターが使えますが、グリーンまで少し離れていて芝が長い場合はパターだとボールの勢いが芝に食われてしまうので、PWなどで球を浮かせてあげたほうが良いでしょう。また転がすアプローチをする場合には、打つ前にグリーンの傾斜を読んでおくことも大事です。

ただやみくもにドライバーを振る、常にピンの方向を狙う、というのでは、リスクが高くスコアに結びつきません。状況に応じた適切なクラブ選択と狙い方が、スコアメイクには大事なのです。

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