コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

サッカーを習っている子供がいる保護者の方へ

vol.53 | 2017/08

8月に入りました。暑い日が続きますが、勉強・運動ともに充実した夏休みを過ごしていますか?楽しく充実した夏休みとなるように体調管理には十分に注意しましょう。

今月はサッカーを習っている子供がいる保護者向けにお話しをしたいと思います。

子供がサッカーをはじめるきっかけは、丈夫な体を作りたい、足が速くなりたい、サッカーが好きだからなどそれぞれ異なると思います。
そうしてサッカーを続けていくなか、次第に、もっとうまくなりたい、もっと試合にでたい、もっと強いチームに入りたい(入れたい)という向上心が芽生えてくる子供や保護者はたくさんいます。
向上心を持つ、目標を持つということは、子供が成長していくうえで非常に重要なことであり、常に持って欲しいと思います。

そうして子供が成長していくなかで、いくつもの壁に遭遇することになると思います。
特に小学生の時期は、同じ年齢でも発育発達の時期に差があり、身長差や体力差に大きく違いがみられます。
また、技術面でも発展途上ですので、今の実力だけをみて判断することは出来ません。
なかには、体力差で悔しい思いをする子供、伸びしろがあるのに今の実力だけで見切られてしまう子供などたくさんいると思います。
でも、はっきり言いますが、全く気にすることはありません。
小学生の時期は、全てにおいて伸びる要素は無限にあります。やればやるだけ身に付き、何事においても吸収しやすい時期ですので、常に先のことを考えてあきらめず努力し続けることが子供にとって一番大切なことです。

例えば、クラブチームなどのセレクションを受けて不合格になってしまい自信がなくなり、モチベーションを落としてしまった経験などあると思います。
確かに、その時は結果にショックを受け自信をなくしてしまうかもしれません。
しかし、あきらめる必要は全くありません。
この時期の結果がそのまま将来につながるわけではありません。

私の小学生時期は、身長も低く、パワーもありませんでした。
地域のトレセンに行っても試合に出してもらうことはほとんどなく、足が速い人や、身長が高く身体が大きくてパワーのある人が試合にでていました。
その当時は非常に悔しかった記憶があります。
でも、あきらめることなく、日々、ひたすら技術練習を繰り返しました。
中学生になっても選抜に選ばれたりすることは少なく、常に悔しい思いをしてきました。それでも、あきらめることなく、さらに技術練習に磨きをかけていきました。
そして、高校に入り周りの選手と身長や体力が同等になってきたころから、自分の実力を発揮できる機会が増え、結果、自分の目標であったプロサッカー選手になることができました。

ここで伝えたいことは、小学校・中学校の時期にセレクションに不合格し悔しい思いをしても、その場の結果にしかすぎないということです。
小学生で無名なチーム・無名な選手でも、プロサッカー選手になっている人はたくさんいます。
プロサッカー選手になることが全てではありませんが、夢・目標に向かって努力しているなか、ときに挫折し、ときに苦しみ、ときに悔しい思いをすることもありますが、『その場の結果だけに捉われず、目標を諦めずチャレンジしていく』ことがとても大切なことなのです。

これから秋にかけて各クラブチームなどでセレクションが始まります。
勿論、合格することを目指すのですが、例え不合格になったとしても、決して実力が足らないから駄目だったということではありません。
現段階での評価でしかなく、合格しても不合格でも、もっと先を見て努力(チャレンジ)をし続けるようにしていきましょう。

保護者の皆さんも、お子様の悩みに直面し、同じように悩んでしまうこともあるかもしれません。
幾度も繰り返しますが、小学生時期は身体の成長差などがあり、身体・技術ともにまだまだ発展途上ですので、その場の結果にこだわり過ぎないようにし、これから先の目標に向かって努力し続ける子供を温かく見守っていただきたいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。