では、サウンド編始めましょうか。
女性実況やサクセスのキャラボイスについては他の前夜祭で触れていますので、今回はそれ以外の新機能について話せればと思います。
まずは「サウンド」モードの新設ですかね?
他にもサウンドの設定ってあったよね?ボイスとか。
今回はユーザーさんの声にお応えして「応援曲作成」にいくつか新機能を追加しています。
どういった部分に手を入れたのかというと?
曲の途中からテンポを変更したいというニーズがありまして、その足がかりとして、まずテンポを数値で自由に設定出来るようにしました。
数値というのはBPM(※)のこと?
※BPM・・・1分間の拍数(Beats Per Minute)
で、そこからどうニーズに応えることに繋がるのでしょうか?
曲の途中で、カスタムテンポを任意のタイミングで挿入できるようにしました。
それって、どこでも好きな位置で変えられると思っていいのかな?
想定している使い方はどういう?
例えばヤクルトの山田哲人選手のテーマとか、最初ゆっくり始まって途中から速くなる曲の再現がしやすくなっております。
今までは途中でテンポを変えたい時はムリヤリ音符の長さを長めにしてゆっくり聞かせたりっていうことをされていたので、そういった手間が無いようにしました。
これは喜ぶユーザーさん多いかも。
ここまできたらハモリも欲しくなるだろうという事で、2つめのメロディパートを作れるようにしました。
これも再現の幅を広げるため?
そうですね。
メロディが2つ使えると、片方に伴奏を任せたりする事ができますので、先ほどのテンポチェンジを組み合わせると、大きく幅が広がると思います。
背景の色も変わるしわかりやすい。
どれもありそうでなかった機能。
わりとマニアックな部分ですが、応援曲を自作できるというのはある意味無限の遊びとも言えると思いますので、今回は思い切って入れてみました。
作成した応援曲データの引継ぎなのですが、今作はNintendo Switch™版でも「パワプロ2020」と「プロスピ2021 グランドスラム(※)」のデータを引き継げるようになっています。
※プロスピ2021 グランドスラム・・・リアル版プロ野球ゲームである「プロ野球スピリッツ」シリーズの最新作。
具体的にはどうやって引き継ぐんですか?
データのやりとりに関しては色々ご要望頂いているところでして・・・今後もより手軽に引き継げるような仕組み作りを検討していくつもりです。
過去作というと?
声がつくようになった「パワプロ2018」とその次の「パワプロ2020」ですね。
「2020」の時は、「2018」のキャラボイスは選べなかったっけ?
そうなんです。
2作分のキャラボイスが入った事で、今作は汎用の男女ボイスも合わせると、全部で74名分のボイスを選択できるようになってます。
サクセスキャラの再現+α選手を作りたい時に、能力外見だけでなくボイスも合わせる事が出来ると。
はい。
ただ、ほとんどのボイスはアンロック式になっていますので、まずはサクセスやパワフェスをたくさん遊んで頂ければと思います。
さて、音楽ダウンロードコンテンツですが、今回はどのような曲が追加されているんでしょうか?
毎年NPBの「応援曲」「選手テーマ」そして「ブラバン」のライセンス許諾を取得して更新していってるんですが、今年は正直言ってNPBの応援曲があまり更新がないというか。
このご時世、演奏もされてなくて、新曲がそんなになかったわけですね。
そんな中、今回は高校のオリジナル応援曲を充実させたいなと思い立ち、そこから一年がかりでようやく配信までたどり着きました。
具体的にはどれぐらい増えたの?
全部で22曲増えてますね。
どれも強豪校の演奏でお馴染みの曲ですので、公式サイトの楽曲ラインナップをご確認いただければと思います。
音楽ダウンロードコンテンツ・ブラバン
https://www.konami.com/pawa/2022/dlc/brassband#dlc_main
許諾を貰えたからといって、すぐ追加できるわけではないですよね?
まさか耳コピするわけじゃないでしょうけど・・・。
今回の高校オリジナル曲に関しては、許諾を頂けた高校から楽譜をお借りすることができました。
ただ、楽曲間で演奏に使う楽器のパート数にそれぞれ違いがありまして。
なるほど。
レコーディングするにあたり、同じオーケストラで、まとまった質感で録れるようにアレンジする必要があるんですね。
そうなんです。
過去のパワプロ楽曲をブラバン応援曲としてアレンジ頂いた方に今回もお願いし、原曲のアレンジ、ニュアンスをしっかり残しつつ質感をまとめていただきました。
前作ではPS4®版でしか配信していなかった音楽ダウンロードコンテンツの月額プランがNintendo Switch™版でも配信出来るようになりました。
とってもお得なのでぜひ多くの人にお試し頂きたいです。
どういうところがお得なんですか?
音楽ダウンロードコンテンツって、応援曲、ブラバン、選手テーマ、BGMを全部買うと結構なお値段になってしまうんですよ。
どれもかなりの曲数がありますからね。
もちろん好きなものだけをピンポイントで買うならそこまでいかないですけどね。
これが月額プランだと、少額でまとまった曲数を使えるようになりますので。
ちょっとの期間だけ楽しみたい方にはかなりオススメなんですよ。
プランの詳細は公式サイトをご確認ください。
音楽ダウンロードコンテンツ・月額プラン
https://www.konami.com/pawa/2022/dlc/flat_rate#dlc_main
それでもがっつり遊びたい人は高くても買い切りにこだわりたい部分もあるじゃないですか?
そうですね。
2年後とかにオンラインサービスが終了すると聞けなくなっちゃいますし、あとNintendo Switch™版ならではですが、携帯モードで持ち歩いてオンライン環境の無いところでプレイしたりすると聞けないです。
逆に言うと、そこまでこだわらない方は安価でたくさん楽しめるということですね。
そうですね。
なので例えば高校野球の時期に、月額プランのブラバンだけ買ってみてサクセスや栄冠ナインで大会気分を楽しむとか、そういう使い方もおすすめです。
月額プランは、全曲入りセットの無料体験期間が1週間ありますので、気になっている方はぜひお試し頂ければと思います。
なるほど、それは初めての人も試しやすそう。
世界観はどうやって固めていったんでしたっけ?
あの時は激しい曲調も相まって新鮮でしたね。
そこから「陸・海・空」とパワフェスの世界観が続き、次は高校野球の世界観で作ってみたい!という思いと今作の「何度だって、熱くなれる。」というコンセプトがシンクロして固まっていった感じです。
次は泣ける熱い作品を作りたい!って言ってましたね。
プロ野球選手に憧れた少年が自分もプロ野球選手になって、次の世代に夢を与えるっていうループ設定!
近年の「栄冠ナイン」人気や、「サクセス」の千将高校(※)とも相性良かったですね。
※千将高校・・・プレイヤーが指名した後輩が次のサクセスの主人公となる。世代交代がコンセプトの新シナリオ。
その流れを受けて、今回の楽曲テーマも、青春ド真ん中です。
近年はパワフェスとかオリンピックとか、大きな舞台で野球をやるっていうのが続いてて、それに合わせて曲の方も壮大なイメージで、「パワプロ8」から始まったパワプロ主題歌の流れからすると、やや変化球な曲が続いてたんですよ。
なので緩急をつける意味でも、今回は真ん中にまっすぐ投げた感じですね。
音楽の方も、曲の最後を最初と同じフレーズで締めて、これからも続いていくんだということを予感させたりとか、仕掛けを入れましたね。
パワプロ主題歌を作るうえで意識していることってあります?
自分は主題歌を作るのは初めてだったので、とにかく最高の曲を作りたくて、メロディに縛りを作らないようにしていました。
というと?
例えば普通の楽曲であれば、ボーカルの一般的な音域に合わせて、高すぎたり、アップダウンが多すぎたなと思うところをセーブしたりして、歌いやすいメロディに調整するのですが、今回はそのリミッターを外して、純粋にこの曲にとって一番良いメロディだと思ったものをそのまま採用するようにしました。
結果的には、歌うのが難しい曲になりましたが、困難な曲を全力で歌う感じもアオハルの泥臭さみたいなものに繋がって良かったのではないかと思います。
パン野さん、スタジオ収録は初めてって聞きましたけど?
印象的だったのが、しんたそがOKを出しているのに、「もう一回お願いします!」ってパン野さん自らリテイク出すシーンが度々あって。
あれは驚きました。
パン野さんって、裏声を使わずに高い音域まで声の出せる方なので、そこも本当に良かったなと思います。
あと、必死な感じが歌に魂を込めてくれるというか。
無言のプレッシャー(笑)
あとは曲の中に吹奏楽が入っているのも、意外と今までやってなかった試みかなと思います。
あそこは曲に合わせてちょうど学校の校舎が映るんですよね。
放課後に吹奏楽部の練習の音が聞こえてくるのを思い出して、個人的には好きです。
ただ映像的には早朝のイメージでしたけどね・・・。
時計も5時45分。
では、朝練を頑張っているということで。
(笑)
今回はいつもと違って曲の制作が先行していたので、曲の流れに合わせた映像的なアプローチを色々と盛り込めたので作りやすかった。
サウンドとしても、映像が高校野球の世界観で統一されていたので、この方向性で振り切れたところもあったと思います。
ユーザーさんとしても、映像にどの選手が出てくるかというのはやっぱり楽しみにされてるポイントだと思うんですけど、今回は映像も音も振り切ろう!と。
また、繰り返し観ることで、あー!そういうことだったのかぁーと色々発見があるのも今回の映像のポイントですよね。
ちなみに、「群像夏」もブラバンバージョンをご用意しております。
パワプロ楽曲で高校野球を応援しよう!・ブラバン楽譜 無料配布中!
https://www.konami.com/pawa/braban/
すごく高校野球応援にぴったりの曲になったと思うんですよ。
甲子園という夢を目指して突き進む球児たちの姿を描いている曲なので。
夏の甲子園の予選でも本番でも、この曲でブラバン応援してくれたらうれしいなあっていうのはすごい思いますね。
この曲は歌うところがあるので、今は声を出しての応援というのはなかなか難しいかもしれないですけど・・・。
もし夏の甲子園でまた声を出してもいいような世の中に戻っていたら、みんなで合唱してくれたら嬉しいです!