ソフト発売日から1ヵ月を過ぎた今も、
順調かつマイペースに冒険を進める開拓者ドロシー。
上級クエストも楽々と一流開拓者を目指しますが
そのゴールはまだまだ遠いようで……。
三界無安な開拓地からお届けする連載第11回。

スライム系モンスターの頭(?)に刺さってる
棒状の鉱石の塊をキュッポンと抜いたら、
それを拍子にゼリー状の本体が
液体となってドロドロ~っと溶け落ち、
ちっちゃなスライム池(粘度・高)が
私の足元に出来上がりました――。
そんな気味悪い童話じみた夢を見て飛び起きた、
開拓者のドロシーです。
まったく、何であんな夢見たのかしら?
地下水道で切り刻んだスライムたちの怨念?
怖いわぁ……ブルブル。
ところでみんなはどう?開拓してる?
当然私は、開拓しまくってるよ☆
1日5クエストをノルマに
討伐・納品・捕獲に明け暮れてるもん。
うん、張り切って開拓してんだから♪
どれぐらい張り切って
開拓してたかっていうと……。

ほら見て、この写真☆
戦艦盾ビッグコア(from『グラディウス』)に乗って
悠然と敵に突進する美少女開拓者!
張り切ってるでしょ~。
可愛い私は何をやっても絵になるなぁ♪
こんなに可愛すぎたら
亜時空星団バクテリアンも特殊部隊ゴーファーも
輪っか吐くモアイも
私に惚れちゃうかもしれないね☆
ウフフフフフフフフフフフフフフフ。
で、そんなふうに戦盾で戦闘続けてたら
いつの間にか武器スキルのレベルが★になって。
気分転換も兼ねて、武器を切り替えることにしたよ。
え?次の武器は何か、って?
ふふーん、これ♪

ノコギリナイフ(双剣)!!
どう、この凶悪なルックス!
マッシブでソリッドでデンジャラスで
何だかとってもよく斬れそう!
このギュルギュル回るノコギリの
マキシマムでマッシブな殺戮パワーで
どんなモンスターも血みどろの肉(自主規制
ウフフフフフフフフフフフフフフフフ。
そうそう、武器を替えるついでに
パートナーキャラも変更したわ。
これまで相棒だった腹黒侍クロトキの物語が
一段落着いたからね。

次のパートナーは
腹黒で私を駒扱いしない人がいいなと思って
献身的で優しいメルフィさんにしてみたよ。
この人、お世辞抜きで相当いい人だわ。
はっちゃけた開拓者が集まるこのフロンティアで
いちばんまともな人かもしれない。
例えるなら、
「自己犠牲の精神溢れる天使」って感じ?
うんうんわかるわー、私も同じタイプだもん。
誰?いま「お前は堕天使だろ」って言ったの。
ム・ヴア湿地に溢れる紫色の毒泥で
お背中流して頭洗ってあげよっか?
んもう、話が脱線しちゃったじゃない。
と・も・か・く。
私、メルフィさんのこと気に入っちゃったかも。
オルガさん(美麗イケメン女性開拓者)もそうだけど
信念を持った強い女性ってかっこいいもん♪
私も、いつかはそうなりたいな。
モンスターをノコギリナイフで微塵切りにして
「ウフフフフフフフフフフフフ……」って
ワイルドに微笑んでるうちは
無理かもしれないけど。
あ、でも逆にメルフィさんは清楚すぎて
開拓者っぽいそういうワイルドさが
ちょっと足りないかもしれないなー。
よし、装備変更して
見た目だけでもワイルドにあげよーっと☆

こ、これは……!
可憐な天使が極悪医師に大変身しちゃった!?
こんなつもりじゃなかったのに……。
ごめんなさい、メルフィさん。
しばらくその格好でお願いします。←戻す気ナシ
メルフィさんと二人で中級クエストをこなし、
いつの間にやら私のレベルも36にまで上昇。
難易度★★★★のクエストのボスなら
楽に倒せるようになってきたよ。
そうだ、ボスで思い出した。
みんなに質問があるんだ。いいかな?
私、ボス戦の前に必ずお弁当を食べるんだ。
ほら、お弁当って食べるとHPが回復するし
いろんな効果が得られるでしょ。
万全の状態+αでボス戦に臨むために食べてるの。
でね、私はいつも
経験値がゴソッと増える"ボリアスアップルパイ"を
持参してるんだけど……
みんなはどのお弁当がお気に入りなのかしら?

スキル経験値が増える"目玉焼き"?
あー、いいわねー、それ。
成長を早めたいなら得策だわ。
あとは?
ふむふむ……。
BoostAPの獲得率がアップする"ステーキ"かぁ。
HPがたくさんあるボス相手だと
BoostAPは戦況を左右する鍵になるもんね。
わかるわかる。
ほかの意見は?
"コフォルキャベツ炒め"?
あっ、あれって名前からして美味しそう♪
好きな人が多いのもわかるな☆
美味しそうな名前で言えば
"ツタ植物の豆サラダ"とか
"オルタスオレンジゼリー"もヤバいかも。
食べたいなぁ……ジュルリ(よだれ)。
あっ、でも気をつけて!
お弁当にはマズそうな名前のも多いから。
なかでも、いちばんマズそうなのは
個人的な意見で言えば断トツでアレかな。
"ゼリー状の何かのゼリー"。
主な原材料が「ゼリー状の何か」の時点で
不確定要素満載すぎて怖いじゃんね?
それに、「ゼリー」で韻を踏んだ
お洒落な名前に仕上げてあるけど、
要するに正しく言い換えれば
「原材料の正体は何かよくわからないが
とりあえずゼリー」……ってことでしょ?
そんなデンジャラスなものを食す勇気、
私にはないっての。
それから、私は怖くて食べたことないけど
"マンドラゴラの葉肉炒め"。
あれ、口に入れて大丈夫なモノなの?
だって、マンドラゴラってモンスターは
カウンター攻撃が得意じゃない。
そのアビリティが調理されたあとも
「死してなお……!」みたいな感じで
残ってるんじゃないかって思うと、怖いのよ。
だってさ、想像してみてよ。
美味しく味付けされ炒められた葉肉を
お口の中に運んで噛んだ瞬間、
舌の上で弾けるように発動するカウンター攻撃!
ザクザクザクッ、ビシビシビシビシッ!
ひいいぃぃ、怖いっ!!
「葉肉を食べたら歯茎から血が出ました」
なんてことにならなきゃいいんだけど。
んー、やっぱり私は
ボリアスアップルパイのお弁当でいいや。

さて、と……。
酒場の給仕さんからお弁当ももらったし、
次の開拓の準備でもしようかな。
装備整えて、武器背負って、
サークレット付けて、っと。
え? ……このサークレット?
ああうん、まあちょっと、ね。
うちのバカ親父がさ、病気で倒れる前に
「一流の開拓者になれる祈りを込めて」って
私宛に送ってきたのよ。
こんなゴテゴテ装飾なアクセなんて
私に全然似合わないんだけどさ、
付けずに捨てるのももったいないかな、って。
違う違う、深い意味なんてあるわけないじゃん。
単なる気まぐれよ、気まぐれ。
そんなことよりほら、クエスト、クエスト☆
じゃあ、また次回の更新でお会いしましょ♪
ああ、私が求める上級クエストは何処――。




