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岡村憲明 (「ZONE OF THE ENDERS Z.O.E」ディレクター)
9821版「ポリスノーツ」より小島組に参加。「ポリスノーツ」と同じシステムを使ったアドベンチャーゲーム「ときめきメモリアルドラマシリーズ」の脚本/ディレクターを努めた。PS版ポリスノーツではメインプログラマとして参画した。

ポリスノーツ(9821版)は、ボクの初めてゲーム制作に携わったタイトルであると同時に、大げさに言えばその後のゲーム制作を決定づけたタイトルでもあった。

とある場所で爆弾解体をしなければならなくなった、プレイヤーの分身たるジョナサンと、相棒エドの会話だ。

エド 「俺を信じろ。順番通りにやらんと爆発するぞ。」
ジョナサン 「仕方ない。この色の順番は気にいらんがな。」
エド 「ドライバーは左クリックで開き、右クリックで閉まる。
各ネジがプレートから離れればネジは自動的に外れる。」
ジョナサン 「解ったが、左上にあるネジの山はなんだ?タイマーの横にある蓋だ‥‥」

ものすごくシリアスな物語なのである。緊張感のあるシーンなのである。
そこで、エドはこういうのだ。「ドライバーは左クリックで開き、右クリックで閉まる。」
そのセリフにボクは衝撃を受けた。

俺の目の前に爆弾がある。たぶん爆発すると俺は死んでしまう。
俺の手にあるのは何だ‥‥?ドライバーだ!
ドライバーはどうやって回す‥‥?



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