前作から二年の時を経てシステムを熟成させ、よりハイクオリティを追求した第二作『ANUBIS』はすべての面でパワーアップを果たした。軽妙でストレスが皆無、どこまでも快感を突き詰めた操作性。アニメーションとCGが融合した未知の質感溢れるビジュアル。エンタテインメントを追求したステージの構成とシナリオ。スリリングでクールなサウンドと音楽。緊迫の演出と演技。早すぎたハイスピードロボットアクションに、いまようやく時代が追いつこうとしている。
より洗練された浮遊感とスピード感
根幹をなすアクションの快感は何倍にも高まった。ハードの限界に挑んだ映像のクオリティ
ただ画面を観るだけで酔いしれるほどに、グラフィックスはマシンスペックの限界にまで挑戦。
たとえば画面を埋め尽くさんばかりの光の束となり敵を襲うようになったホーミングレーザーは、映画やアニメのような迫力ある戦闘ショーを満喫させてくれる。プレーヤーが自機を動かせば、そこはもう劇場に等しい。
変転しつづける魅惑の場面設計
オービタルフレームが広野に放たれた。
コロニー内での戦いを描いた前作から一転、戦場は木星の衛星カリストから敵要塞アーマーンに到るまで移り変わっていく
。
巨艦を相手にしたベクターキャノン戦、大多数の敵を蹴散らす荒野乱戦……宇宙でプレーヤーは最高の自由と刺激を手に入れる。
アニメーションとCGの完璧な融合
ステージとステージをシームレスに接続するストーリーデモは2Dのアニメーションになった。
それだけでも作品として成立しうるクオリティの2D画像はゲーム画面のディスプレイにも表示され、絶妙な輝度のモニターCGと同化。アニメーションとCGの融合が独特のビジュアルを達成している。