



強大な軍事帝国を中心とする列強。
その脅威に対抗するため、高度な軍事技術によって開発された兵器「閃刀」。
平和への願いを込められし一振りの刀は、一人の少女「レイ」に託され、戦場に投入された「閃刀姫-レイ」は瞬く間に戦況を一変させた。
しかし、その優勢も長くは続かなかった。
レイの前に突如として現れたのは、軍事帝国が作り上げたもう一人の閃刀姫、「ロゼ」。
戦場でたった二人の人間である両者の力は拮抗したが、幾度もの戦闘で刃を交える中、レイはロゼの心の奥底に隠された慟哭を感じ取る。
レイの想いを乗せた剣撃により、自らを兵器と定義していたロゼの心はさらに揺り動かされていくが、それを帝国は見逃さなかった。
閃刀姫の運用方針を戦闘兵器ではなく試作型閃術兵器「ジーク」の生体パーツに変更。ロゼは再び心を封じられ、戦場へと姿を現す。
ロゼは今も戦いたくないと叫んでいる。それなら、自分は必ず彼女を助けてみせる。
レイは強い決意と共に閃刀を起動。戦場へと舞い降りるのだった。