プロゲーマーになるには? プロeスポーツチーム代表に聞いてみた!
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プロのeスポーツ選手・プロゲーマーという職業は年齢・性別関係なくグローバルで活躍できることが魅力です。
昨今では小中学生の将来なりたい職業ランキング(※1)でも上位に入っている「プロゲーマー」。憧れや興味を持っている方も多いと思います。
とはいえ、「プロゲーマー」という夢を叶えるために具体的に何をしたら良いかわからないという方も多いと思います。
そこで今回は「プロゲーマー」になるには、どういったスキルや心構えが必要なのかを紹介していきます。
1:プロゲーマーとして活躍するとはどういうこと?
「プロゲーマーとして活躍する」とは、必ずしもトッププレイヤーとして活躍するだけではなく、様々な方法があります。 ビッグタイトルの賞金付き大会で優勝したり、プロeスポーツチームに所属し活躍するトッププレイヤーは花形ですが、他にはどんな活躍の仕方があるのでしょうか?
プロゲーマーとして活動する
プロゲーマーとして、ビッグな賞金を獲得できる選手は一握りで、皆が賞金だけで生活しているわけではありません。ではどんな方法で活動しているのでしょうか?
- eスポーツ競技のトッププレイヤーとして大会に参加し、賞金を稼ぐ
- プロチームや企業に所属しお給料をもらう
- ゲーム配信などの収益で稼ぐ
- スポンサーによるサポート(資金等の援助)
- イベントやゲーム教室などに出演して報酬をもらう
いずれも簡単ではありませんが、一度は挑戦してみたいですね。
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DetonatioN FocusMe
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SCARZ
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TEQWING e-Sports
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IGZIST
チームのコーチやアナリストになる
プレイヤーとしては一流ではなかったとしても戦術が分析できたり、人に教えるのがうまければプロチームの一員として活躍できるかもしれません。
実力が高い選手も、プレイングや上達方法を他人に上手く説明できない方もいますし、ゲームを始めた途端に大きな大会で優勝し、すぐにプロになってしまうような方もいたりするので必ずしも名選手イコール名監督・名コーチというわけではないのです。
戦術や上達方法をわかりやすく説明できることも立派な才能なのです。こういった方は、プロチームのコーチや、小中学生向けのゲーム教室・eスポーツ専門学校やeスポーツ課程を持つ通信制高校の講師といった道もあります。
実況・解説者として活動する
試合の戦況を的確にわかりやすく解説したり、出場選手のエピソードを面白く話すことができれば多くのイベントや大会に呼ばれ活躍する可能性があるでしょう。
大型・小型のリアル開催の大会、オンラインの大会など全国で多種多様なイベントが実施され年々増えています。
特にコロナ禍以降オンラインの配信がメジャーになってからはMC・実況者・解説者の需要は爆発的に高まっています。
これも、ゲームを題材にお給料をもらう立派なプロです。
その他、業界を一緒に作り上げていく役割
これはプロゲーマーではありませんが、イベントの運営者・動画編集者などeスポーツ業界を支える役割で活動するといった方法があります。
彼らがいなくてはどんな楽しげなイベントも運営・配信することが出来ません。
彼らもプロゲーマーと同じように、その道のプロフェッショナルと言えるのではないでしょうか?
eスポーツ業界での職業例
・プロゲーマー(eスポーツプレイヤー)
・ストリーマー(ゲーム配信)
・ゲーム実況、解説
・雑誌、webメディアのライター
・ゲーム会社、イベント会社など関連企業への就職 など
2:プロゲーマーの年収は?大会の賞金は?
プロゲーマーとはいっても年収にはかなり幅があります。
日本国内の人気チームのスタメンであれば、50万円~100万円の月収を得ている方もいるようです。
これに個人の配信収益やグッズの売上などが加わります。
一方、専属のコーチやアナリストになると、人気チームでも月収は20万~30万円程度になることが多いようです。
無論、プロeスポーツチームと言っても規模は様々で、ほぼ無償に近い契約のチームもあれば、昼間は企業の社員としてお仕事をしつつeスポーツの活動をし、お給料をいただく形もあるようです。
また実況・解説者は、人気が出るとプロeスポーツ選手以上の収入を得ていることもあります。
グローバルなビッグタイトルの世界大会で優勝した場合、夢のある賞金が手に入ることがあります。こうなると年収は一気に跳ね上がります。
では、どういった大会でどれぐらいの賞金が出でいるのでしょう?
eスポーツの賞金の歴代最高金額は、世界中で親しまれている人気ゲーム「Dota 2」が記録しています。
2021年8月にスウェーデンで開催された世界大会「The International 10」の賞金総額は4,000万ドル(約50億円)以上でした。
人気FPS「FORTNITE(フォートナイト)」の公式大会「FORTNITE(フォートナイト) CHAMPION SERIES グローバルチャンピオンシップ2023」(FNCS)は賞金総額1,000万ドル(約13億円以上)を巡って世界一の座を決める大会となっています。
また、2019年の世界大会では、16歳の少年(アメリカ人プレイヤー「Bugha」さん)がソロ部門で優勝し、なんと賞金約3億円を獲得しています。
これら大会の賞金についてはチームに所属している場合は所属しているチームの契約によって異なり、選手がほぼ満額もらえる場合や、チームと分ける場合もあるようです。
トッププレイヤーは若い方も多く、とても夢がありますね!
3:プロeスポーツチーム代表に聞いてみた
「プロゲーマー」にも様々な活動があり、活動状況によって年収にも幅があったり、賞金にいたっては非常に大きな金額を獲得できるチャンスがあることがわかりました。
では、「プロゲーマーになるには」どうしたらいいのでしょうか?
プロチーム「SCARZ」の友利代表と「TEQWING esports」の加藤代表に、プロゲーマーになるための“秘訣“についてお話を聞いてみました。
▲「SCARZ」の友利代表
▲「TEQWING esports」の加藤代表
3-1:「SCARZ」友利代表が語る、「プロゲーマーになる方法と必要な心構え」
「実際にプロゲーマーになった人」の特徴
「SCARZ」では最年少で中学生プロが過去存在しており、高校生でもプロゲーマーになった実績があり、彼らプロゲーマーに共通する要素として、以下のような特徴があるとのこと。
・実力がすごい
・上をめざすモチベーションが高い
・将来の夢や目標があって本気で打ち込んでいる
ひたすら努力してスキルを磨いてその上を目指していく向上心と、練習をおろそかにしないハングリーさ、夢や目標にかける本気度、情熱を併せ持つものがプロゲーマーとして活躍しているとお話してくださいました。
「プロゲーマーになる方法」とは
主に4つのルートが考えられます。 SCARZではプロゲーマーからの紹介であったり、プロテストを実施して将来性の高いプロゲーマーを見つけ出しているそうです。
1.スコアボード(ランキング)上位の実績を残す |
実績を残したうえで、「プロチームからのスカウト」によってプロゲーマーになる |
2.アマチュア大会で上位の実績を残す |
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3.プロゲーマーと仲良くなる |
「プロチームに所属するプロゲーマーからの紹介」によってプロゲーマーになるという方法 |
4.プロテストやトライアウトに合格する |
公式ホームページ上でプロゲーマーを公に募集するチームがある |
プロゲーマーになるための心構え・・・忘れてはいけない大切なこと
最後に、これからプロゲーマーだったり自分の夢や目標を叶えていくために忘れてはいけない大切なことについてお話していただきました。
夢を叶えるために忘れてはいけない大切な3つの言葉です。
友利代表より
・夢をあきらめるな
・好きなことを全力で
・だけど、頭を使え
好きなことだけをやり過ぎると熱くなって周りが見えなくなってしまうことがありますが、そんなときこそ頭を使って冷静になることを大事にしてほしい。
心は熱くしておくけど、頭は冷静でいてほしい。
そして頭を使って限られた自分の時間を効率よく使い、夢を追いかけてもらいたい。
また、夢を語るだけじゃなく、ちゃんと行動しないと成功はしない。みなさんの成功を応援しています。
3-2:「TEQWING e-Sports」 加藤代表が語る、「プロゲーマーになるために必要な考え方」
プロゲーマーに”なる”こととプロゲーマーとして”食べていける”ことでは意味合いが全然違う
加藤代表は、目標通りプロゲーマーになれたとしても、大会で活躍したり、ファンやスポンサーから支持され期待される選手になれないと、結果的にプロとして食べていけないとお話してくださいました。
どれだけ実績や知名度があったとしても、立ち振る舞いが良くないと、ちょっとしたことでキャリアを棒に振ってしまう可能性もあるでしょう。
何か一つの出来事がきっかけで、ファンやスポンサーからの支持を失ってしまうと、プロチームはその選手に対して給料を払う価値はないと判断して、プロゲーマーとして”食べていく”ということが難しくなってしまいます。
だからこそ自分自身の”立ち振る舞い”に普段から気を付けないといけません。
特に普段使いしているTwitterなどSNSツールについては、今のうちから投稿内容を意識的に工夫したり、発言に気を付けていくことが、大切です。
”プロ”としてふさわしいかどうかは、決して実力や知名度だけで決まるものではなく、その人の立ち振る舞い、人間性も大きく判断に影響します。
中学生であっても高校生であっても、いまからしっかりと”立ち振る舞い”について意識していくことで、プロゲーマーになれる可能性を自ら高めていくことができる、と「プロゲーマーになるための心構え、心がけ」についてお話してくださいました。
プロゲーマーになるために必要な考え方
「いつまでに何をしないといけないのか、どういう手段でゴールに向かう必要があるのか」を明確にすることが大切で、それらを明確にする重要な情報として3点覚えてください。
・自分の居場所 ・・・ 出発点
・目的地の場所 ・・・ 到達点
・いつまでに目的地にたどりつく必要があるのか ・・・ 時間
たとえば「VALORANT(ヴァロラント)」のプロゲーマーになるにはどうすれば良いか?具体的に考えていきましょう。
公式大会で実績を残してプロチームからスカウトしてもらう方法を考えたとき、スタートラインとしてVALORANT(ヴァロラント)の公式大会に出場するにはランクがイモータル以上でなければいけません。
今のランクが仮に「ブロンズ」だとして、ここから3か月という期間でイモータルをめざすとしたときには、1か月でダイアまで行って、そこからアセンダント→イモータルというステップとなります。
こうやって目的地までの道のりを分解していくことで、1日に獲得しなければいけないランクポイントの目安がわかってきます。
この目標達成するために必要な「出発点・到達点・時間」の考え方と、思い描いた計画通り実行していく強い意志、そして継続力がプロゲーマーになるための重要な心構えであり、成功確率を上げる考え方だと、加藤代表は語ってくれました。
プロチーム情報
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SCARZ
国内有数のプロeスポーツチームとして多くの部門を有し、国内・海外の大会で実績を残しています。
『KEEP IT REAL』というスローガンのもと、夢を追い続けられる道を共に創っていくことを目指しています。
2022年は『Apex Legends』の『ALGS LCQ2 -EMEA』で1位となり、世界大への出場権を獲得、「Rainbow Six Siege」でも国内チャンピオンチームとして2022年に国際大会を優勝し、2023年はコペンハーゲンで開催されるメジャー大会への出場を国内予選1位通過で決めるなど、世界を舞台に活躍するトッププロチーム。 -
TEQWING e-Sports
競技シーンでの活躍だけでなく、eスポーツの大会やイベントの主催、コーチングや講師等のeスポーツの教育分野にも力を入れています。
子供向けのeスポーツのスクールを運営しており「eスポーツを習う」という文化を定着させるために、子供達への教育としてeスポーツに取り組む企業のパイオニアとして活動しています。
4:プロゲーマーになるために必要な道具・機材は?
どういったジャンルのゲームをプレイするかによりますが、言えることは実際の大会環境に近いスペックの機材を用意して練習することです。
通信速度が速く、高性能なゲーミングPCを使用した場合と、低スペックなPCを使用した場合ではプレイングの反応が異なり普段の実力が発揮できません。
とくにトッププレイヤーになるほど、些細な差も気になるものです。
大きな大会の会場ほど、十分な性能の機材が用意されることになりますので、普段使用するマシンや通信回線の速度は良いものを準備して臨むのが良いでしょう。
キーボード・マウスなどはゲームのジャンルやプレイスタイルによって好みが変わってきます。
ボタンがたくさんついていて発光するものはかっこいいですが・・地味でも少しでも軽く小さい方が扱いやすい場合もあります。
こればかりは自分で試しながら使いやすいものを選びましょう。
デスク・チェアは必ずしもゲーミング専用である必要はありません。 しかし長時間集中力を要する競技も多いです。 姿勢の悪さは空間把握能力の低下・集中力の低下の原因にもなります。
5:プロゲーマーになるためにeスポーツ専門スクールに通うという方法
KONAMI eスポーツ学院は「プロゲーマー」、「eスポーツ業界」をめざす皆さんを応援します
KONAMI eスポーツ学院には4つの特徴があります。
- ゲームのテクニックや戦術など全員がプロチームに所属する プロ講師 が教えてくれる!
- 第一線で活躍するプロ講師の方々のスキル・ノウハウを学び取り、この貴重な出会いをプロゲーマーになるための力としてください。
- 1年間の学びの総仕上げとして「合同トライアウト」にチャレンジ!プロチーム練習生への扉を開こう。
- 高校生でプロになれるチャンスがここにはあります。授業で学び練習を積んだ成果を合同トライアウトにぶつけよう。
- 普通の学校では体験できない特別なイベントや活動に参加できる!
- 課外授業としてプロeスポーツチームの活動拠点に見学へ行くなどの貴重な経験が出来たり、高校生eスポーツチームの活動(KONAMI eUNITED 高等部)に参加して実戦的なスキルアップを図ったりとほかにはない体験ができます。
- eスポーツを思いっきり学ぶための環境が整っている!
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ゲーミングPC、モニター、マウス、マウスパッド、チェア、ヘッドフォン・・・あらゆるゲーミング設備が揃っています。
eスポーツに集中できる、快適な環境で思いっきり学ぼう!
本当の強さは、学ぼうと思った者にしか得られません。
誰かにやらされている感覚で続けても、実力を伸ばすことはできません。
当学院が準備したカリキュラムと環境を存分に活用し、わたしたちと一緒に夢を叶えていきましょう!
- ※1 出典
マイナビ 小学生が将来なりたい職業、「プロゲーマー」が初のトップ10入り https://news.mynavi.jp/article/20220301-2282067/ - 第一生命 第33回「大人になったらなりたいもの」調査 https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2021_072.pdf
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