よく耳にする「セレクション」とは?
新学期が始まり、学年も上がります。サッカーにおいてさまざまなチャレンジをするときによく耳にする「セレクション」とはどういうものなのでしょうか。
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皆さん、こんにちは!ワカコーチです。
入園・入学される方、おめでとうございます!
春休みの時期ですが、新たなことにチャレンジする期間でもあります。
また、小学6年生は中学生の時期にどこのチームでプレーするかなど、チームを探す時期だと思います。
そこでサッカーをしているとよく耳にし、私も指導していて保護者の方々によく聞かれる「セレクション」とは何かを解説していきます。
目次
セレクションとは・・・
サッカーにおけるセレクションというのは、学校でいう「受験」です。
Jリーグの下部組織(ジュニアチーム・ジュニアユース・ユース)※や強豪クラブチームなどでは定員を設けており、希望者が全員入れるようなチームだけではなく、チーム側がどんなプレーをするのかなどを見極めるために「セレクション」を行い、選手を選考します。
サッカー界ではジュニアチームやジュニアユースチームなどのチーム数が増えてきており、選手を獲得するための一つとしてセレクションを行うチームが増えてきています。
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※ジュニアは小学生、ジュニアユースは中学生、ユースは高校生です。
サッカーチームのセレクション時期
年々セレクションの時期が早まっているようです。理由はセレクションを行う前にチーム関係者が「スカウト」で早い時期に選手を獲得する流れになっているからです。スカウトの次にセレクションがあり、その時期が年々早まっているのが現実です。
例えば、2024年度新中学1年生(25年度から中学1年生)のセレクションでいえば、
- Jリーグの下部組織/5月~6月
- クラブチーム(全国大会に出場するかしないかレベルで地域リーグや都道府県リーグ上位所属)/7月~9月
- クラブチーム(都道府県リーグ所属)/8月~11月
の順に第1次セレクションが始まり、強豪チームになればなるほどセレクションの回数が多くなり、第4次セレクションまで設けるチームもあります。セレクションを受けてから合格まで、長いところは2カ月以上要します。
ただ、実施時期が年々早まっているので、希望チームの情報をインターネットやSNSで随時チェックすることが大切です。
セレクションでは何をしますか?
チームによってさまざまですが、試合(ミニゲーム・ハーフコートゲーム含む)はもちろん、技術チェック(リフティング、ドリブル、1対1など)や、最近ではフィジカル・体力チェック(30m~50m走、立ち幅跳び・走り幅跳び・三段跳び・20mシャトルランなど)を実施するチームが多いようです。
技術やフィジカル・体力が最終的に試合に生かされてるかをチェックします。最終セレクションでは実際チームの練習に参加して合否判定するチームもあるようです。
チームスタイルにもよって、雰囲気やクラブのコンセプトは異なるので、気になる方は希望のチームやセレクションを受けるチームのウェブサイトやSNSをチェックするのはもちろん、試合や練習などを見に行くことをおすすめします。
また、どういったとことをチームのコーチが見ているかはチームによって違いますが、あるチームの方から聞いた内容を一例として紹介します。
ドリブル
「ドリブルができる。1人抜くのは当たり前で、どのポジションでも何人も抜ける子どもをまずは見る」とコメントしています。何人も抜くということは、自分の立ち位置を理解している選手ではないとできないプレーです。
声を出す・指示を出す
「声が出せる、指示が出せる選手は目に入るので、特にゴールキーパーやディフェンスの選手については、声や指示を出せることが大事でそこは重要視して見る」とのことです。
最近は声を出すことを恥ずかしがったり、表情や気持ち的な部分をなかなか表に出せない子どもも多いです。これは、年代別のトップ選手やプロ選手でも課題に上がっている内容です。
もちろん、
自信があるから声が出せる!
元気があるから声が出せる!
強い気持ちを持っているから声が出せる!
などさまざまな要因はありますが、声を出すことでチームの士気が上がり、また声を出すことが指示に変われば、チームを助けることができます。
ドリブルもそうですが、声を出すこと、指示を出すことなど、失敗しても構いません。大事なのは「チャレンジ」しなければできるようにならないということです。
これはあくまでも一例ですが、セレクションだけでなくサッカーにおいては非常に大事なスキルですので、日々意識して取り組めばできるようになります。常にチャレンジすることを忘れずにしましょう。
セレクションを受ける意味とは
セレクションを受けることは受験と同じなので、行きたいチームがあればチャレンジすることが大事です。
ただそれだけではなく、セレクションはさまざまな出会いがあり、いろいろな子どもたちと練習や試合をします。見知らぬ場所や人たちと切磋琢磨して練習や試合をすることは大きな成長につながります。また、今の自分のレベルを知るきっかけにもなります。セレクションでは必ず合否で判定されるので、良くない結果になれば子どもたちはショックを受けると思います。しかしながら、それがきっかけで次への努力につながる可能性も大いにあります。今のプロ選手や日本代表選手もこういった道を通り、合格・不合格を経験して、それを糧に成長し今があります。
セレクションは費用も掛かりますが、「受かる!」ということだけに目を向けるのではなく、さまざまな部分で成長できるチャンスですので、ぜひチャレンジしてみましょう。
コナミスポーツクラブ サッカースクールに小学6年生まで通っていたワカコーチの教え子もさまざまなセレクションを受け、1・2カ月でサッカー技術だけでなくメンタル面でもかなり成長したのを記憶しています。

まとめ
コナミスポーツクラブ サッカースクールでは、サッカーの進路に関してコーチたちの経験からさまざまなアドバイスをしています。
またいろいろなところで活躍できるようにコナミスポーツクラブ サッカースクールはリフティング・ドリブルを通じて「将来につながる技術習得」というコンセプトのもと、普段から技術習得をサポートしています。
今回は「セレクションとは」という題材でしたが、セレクションを受けることだけが全てではなく、ご家族で相談しながら子どもたち本人が選ぶことが大事です。
目先のことだけにとらわれず、今後を見据えたチャレンジになるようコーチたちは願っています。