Special Interview
富士通健康保険組合 常務理事
伊藤 均氏
エンゲージメントサーベイを上げ社員の期待に応え続けていくことが課題
Special Interview
富士通健康保険組合 常務理事
伊藤 均氏
エンゲージメントサーベイを上げ社員の期待に応え続けていくことが課題
2021年9月、富士通健康保険組合ご加入の事業所の総務・人事・健康推進ご担当者様向けに4種類のオンライン健康セミナー体験会を開催いただきました。
伊藤常務理事自ら各事業所のご担当者へ体験会参加のお声がけもしてくださり、参加者は北海道から九州までと全国から参加いただきました。
2日間4回の体験会を開催し累計178名の参加と大きなイベントとすることができました。そこには、伊藤常務理事の「富士通の社員様、そのご家族の健康を守る」という熱い想いがありました。
今回、特別にお時間をいただきその想いと富士通の健康経営の取り組みやこれからについて語っていただきました。

Q:コナミスポーツ株式会社のオンラインセミナーをオーダーいただいた経緯をお聞かせください。2017年に富士通健康保険組合に着任しましたが、それまでは、富士通の人事業務を担当しており、社員やその家族の健康についても取り組んでいました。富士通では、人事部門に加えて、クリニックや産業医などとともに取り組みを進めています。世の中の動きとして、また業務特性としてメンタルヘルス疾患が増えている状況もあり、さまざまな角度から従業員の疾病予防や健康増進への取り組みを企画してきました。昨年の新型コロナウイルス感染拡大により、外出自粛という状況のなかで、何をするべきかを改めて考えていたときに、コナミスポーツさんからメンタルヘルスプログラムのご提案をいただいたので、『まずやってみよう。』ということにしました。

Q:富士通保険組合様の従業員への福利厚生および健康経営方針についてお聞かせください。 富士通グループでは、「FUJITSU Work Life Shift」として、ニューノーマル社会における新たな働き方改革のコンセプトを提唱しています。「Smart Working」(スマートワーキング)、「Borderless Office」(ボーダレスオフィス)、「Culture Change」(カルチャーチェンジ)という3つのカテゴリからなるコンセプトです。
「Smart Working」とは、withコロナにおいて、テレワーク勤務を基本とし、業務内容や目的、ライフスタイルに応じて時間や場所をフレキシブルに活用できる、最適な働き方を実現する取り組みです。コロナの影響が少し落ち着いてきた現在(2021年11月時点)においても、富士通グループの出社率は2割程度で、働き方の質を如何に高めていくかということを考えています。
「Borderless Office」とは、オフィスへの出社に縛られる従来の働き方の概念を変え、一人ひとりの業務内容に合わせて自宅やハブオフィス、サテライトオフィスなどから自由に働く場所を選択できる勤務形態へシフトしました。
「Culture Change」では、これからの取り組みを進める上で、社員の高い自律性やピープルマネジメント改革を通じて、組織カルチャーの変革を目指しています。
Q:富士通グループの社員の皆さまの働き方が進化しているのですね。コロナ禍で、テレワークが中心になったことにより、睡眠時間の充実や、通勤のストレスからの解放など、良くなった部分があることは、ストレスチェックの結果からも明らかです。一方で、以前のようにコミュニケーションが思うように取れなくなった、という課題があったこともあり、2021年10月に「Work Life Shift 2.0」を宣言しました。「Work Life Shift 2.0」では、リアルでのコミュニケーションを通じたコラボレーションをより多く生み出すような、新たなオフィスの活用等を取り入れ、リアルとバーチャルを融合した真のHybrid Workを推進しています。

Q:「FUJITSU Work Life Shift」はいつごろから始められましたか。2017年に「FUJITSUグループ健康宣言」を社内外に公表させていただきました。また、昨年(2020年)7月に「FUJITSU Work Life Shift」を宣言し、今年はそれを「FUJITSU Work Life Shift 2.0」としてアップデートしました。
それに限らず、以前から社内では、健康推進本部を設置しており、健康に関する取り組みを社内の多職種、人事部、健康保険組合と連携しながら進めてきていました。2017年に改めて従業員と家族の健康の重要性という観点から、FUJITSUグループとして今までやってきたことを整備して、世の中に宣言することが重要であるとの考えで、宣言したことがベースになっています。
オンライン健康セミナーイメージ写真(マインドフルネスヨガ)
Q:健康に関する課題とその対策についてお聞かせください。
FUJITSUグループの健康課題は、生活習慣病、がん、メンタルヘルス疾患としています。
社員の平均年齢が40代半ば~後半で、年々平均年齢が上がってきておりますので、生活習慣病が1つの課題となってきます。富士通健康保険組合では、特定健診で「メタボ対策についての取り組み」や、「人工透析予防に繋がる施策」などがあります。また、FUJITSUグループは、予防歯科の取り組みに力を入れております。やはり歯(口腔)自体が重要な健康アイテムであり、歯(口腔)の健康は、全身の健康に大きく繋がると言われておりますので、力を入れるようにしています。
がんについては、従業員の平均年齢が上がり、また60歳定年が、再雇用で65歳まで伸びたことにより、従業員のがん発症リスクが高くなると考えております。FUJITSUグループでは、法定の健康診断実施時に年齢別に胃がん、大腸がん、必要により前立腺がん検診を追加して定期的な受診を推進しています。さらに女性社員の活躍支援という観点では、30代後半~50代前半は女性の乳がん、子宮頸がん発症率は高いので、婦人科健診(子宮頸がん、乳がん検診)については、富士通健康保険組合が、女性全員を対象として実施しています。また35歳時にはピロリ菌抗体検査を実施、陽性者には精密検査を行い、胃がんの発症リスク低減に取り組んでいます。
メンタルヘルス疾患については、メンタルヘルス疾患の就業支援・再発防止などを行うことで、社員および職場を支援し、メンタルヘルス向上につなげています。さらに常勤の精神科医・公認心理師を配置し、社内においてカウンセリング等、専門的な支援を行っています。

Q:コナミスポーツ株式会社に期待することがありましたらお聞かせください。 御社の強みであるスポーツ・運動というのは、改めて重要になってきていると思っており、弊社がテーマとしている生活習慣病・がん・メンタルヘルスに大きく繋がっていると考えております。運動については、弊社としても富士通健康保険組合が中心となって、年に2度ウォーキング月間というものを設けており、「みんなで歩活」というイベントを行っており、社員の30%に参加していただきました。現在、ご家族の方も参加していただけるようにして、運動の輪を広げようとしております。
そこでご期待したいのは、年に2回の「ウォーキングイベント」期間以外の取り組みについてです。FUJITSUグループでは、3万人が1日8,000歩を目指して歩こうとしているので、頑張ったものを次の「ウォーキングイベント」まで維持できるようなアイディア・ご提案をいただけると大変嬉しいなと思っています。
また、マインドフルネスのオンラインセミナーをトライアル的に実践させていただきましたが、やはりコミュニケーションを取る重要性を改めて感じました。ストレスを感じている人がいると気づいた時にどのように解決に繋げていくかが重要であり、多数の選択肢を広く提示してあげることによって、心と体の健康維持・増進に繋げていけると思います。御社には、運動はもちろんですがそれ以外にも、今回のマインドフルネスなど、さまざまなプログラムがあると思いますので、今後も社員や家族の心と体の健康づくりの観点で、ご提案をいただきたいと考えています。
概要
35歳を対象にコナミスポーツクラブの休館日を貸切り1日体験型教室を毎年開催。背景は、公私ともに多忙な時期であることによる運動不足、加齢に伴う体力低下も懸念されることから35歳をターゲットとしている。
複数の健康啓発セミナーを組み合わせた内容に体力測定も盛り込んでいる。
毎教室30~40名参加。本取り組みを開始して25年以上になる。 当初は体力維持向上に結び付いてくれればと開催したが、対象年齢を統一していることで同年代と比較し「差を認識する」という実感も得てもらえている。
今後は開催施設を増やすことも視野により参加しやすい教室づくりをしていきたい。
ご参加者のお声
普段なかなか運動することがないため良い機会となった。
日常生活にもいかせる内容で良かった。
自身の健康を見直すことができた。など

| 業種 | 光学機械器具の製造・販売 |
|---|---|
| 対象者数 | 連結 20,917 名 / 単体 4,398 名(2019年3月末現在) |
| 導入目的 | 生活習慣病予防、労災の抑止のため |
概要
新型コロナウィルス感染予防として2020年3月から従業員の多くが在宅テレワーク勤務となった。テレワーク下での健康管理のため在宅時や就業の合間に気軽にできる「目・肩・腰」まわりのストレッチのオンラインセミナーを開催。
在宅勤務者は自宅から参加。出社中の社員も、新型コロナウイルス感染防止対策のため自席などでソーシャルディスタンスを取ってオンラインで受講。MicrosoftのTeamsにて実施。
約60名の参加。アンケートには33名回答あり、97%の人から満足という回答をもらった。
特に在宅勤務者から高評価を得ており、今後はテレワーク実施率の向上とあわせて2回目以降の実施について検討中。
ご参加者のお声
テレワークで特に首と肩のこりを感じていたので有意義だった。
自宅からの参加のため周りの目を気にせず参加できた。
定期的に開催してほしい。など

| 業種 | 建設コンサルタント(インフラに関する企画・調査・計画・設計・維持管理などの技術サービス) |
|---|---|
| 対象者数 | 1,746人 ※2020年4月1日現在 |
| 導入目的 | 在宅勤務者への健康管理のため |
概要
毎年加入事業所へ健康啓発セミナーを紹介し、実施費用を健康保険組合にて助成している。約10事業所前後で毎年実施がされている。
引き続き、今年度も本事業を展開している。
| 業種 | 健康保険組合(製造業) |
|---|---|
| 対象者数 | 15,132人(2019年3月末現在) |
| 導入目的 | 被保険者の健康意識向上と健康維持のため |