トップメッセージ

コナミグループ株式会社 代表取締役社長 東尾公彦

株主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素より多大なるご支援を賜り、心から御礼申し上げます。

コナミグループは1969年の創業以来、世の中のニーズを掴む先見性や飽くなきチャレンジ精神を大切にし、人びとの趣味・嗜好や技術などの様々な変化の中で時代の波頭をとらえ今日まで発展を遂げてまいりました。

AI、5G/6G、VR/AR、NFTなどのテクノロジーの進化、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などのデバイスの高性能化、クラウド技術を活用した新たな配信プラットフォームの登場などにより、エンタテインメントのビジネスを展開するフィールドとそのポテンシャルが益々拡大しています。ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツの認知も進んだことなどを受け、ゲームの新しい楽しみ方が広がり市場が活性化することが期待されます。注目が高まるメタバースについてもオンラインゲームの延長線上にある概念であり、既にグローバル規模でユーザーコミュニティを形成している当社コンテンツの価値を一層高める機会が到来したと考えています。また、デジタル化・オンライン化が進むことで継続収入型のビジネスが拡大し、収益性の向上や業績の安定化を図る環境が整ってまいりました。

スポーツ市場では、高齢化社会の中でいかに人々の健康寿命を延伸するかの重要性が増しています。ウェルビーイングの実現が持続可能な社会における重要課題となる中、運動を通じて健康を維持することの社会的な意義は大きく、当社の果たす役割と責任は重みを増していると考えます。

このような環境のもと、「エンタテインメント」と「スポーツ」の2つの分野で商品・サービスを提供するコナミグループにとってビジネスを展開するマーケットが大きな広がりを見せており、成長する機会が益々増えています。

株主還元については、安定した高配当と企業価値の向上による株主の皆様への利益還元が重要であると考えています。連結配当性向は30%以上を目処としており、今後も成長に不可欠となる人材のほか、ニューノーマルの時代に適した最高水準の研究開発環境、そして新技術などへの戦略的な投資を通じて業績を拡大し、さらなる配当水準の向上に努めます。

また、長期的に成長し社会と共に発展していくためには、これまで以上にSDGsやESGの視点に立った経営を意識することが必要です。TCFDの提言に沿った気候変動への対応やダイバーシティの推進も含め、サステナビリティに関する取り組みをさらに進めます。コナミグループはこれからもステークホルダーの皆様と共に事業の成長と持続可能な社会の実現を両立することで、社会から常に期待され、必要とされる企業を目指してまいります。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長
東尾 公彦