新川: ボーっと見ている人と、実際手を動かして作業した人とでは見方が全然違うなっていう気がしますね。
浅井: 今回、立体化したアヌビスっていうのは、オービタルフレームのピーキーな方向性と、ナチュラルな方向性があったとしたら、僕がオービタルフレームを深く知らない所から始まっているぶん、やっぱり…ピーキーな方にはふっていないと思うんですよね。
新川: そうですね。
浅井: 受け入れられる範囲は今回の方が広いんだろうなって思うんですけど、次に造るんだったらもっと振ってみたいなぁってのはありますね。
村田: それはどっちですか?
浅井: 勿論ピーキーな方に。
今回で方向が見えてきたんで、その方向の純度を高めてみたいですね。逆にそうでないオービタルフレームだったら、誰でも出来てしまうんで…
今回は、やらせてもらえるならって言う意地の部分で仕事を受けちゃった所っていうのが正直あるんですけど、今後もしオービタルフレームであるとか、新川さんのデザインに手を付ける機会があれば、それなりの意味ってやっぱり欲しいなと思うんですね。
そう考えた時に、ただ完成度を上げる作業だけであれば、別に他の人でも出来ると思うんで、2作目であるという意義を見出したいなぁと思いますね。
村田: 次、他に造りたいオービタルフレームってありますか?
浅井: 実はアヌビスをもう一回やりたいなって思うんですよ。例えば、デザイン画とは違う形になっちゃっているんだけど、そのベクトルの行く末はここにあるんじゃないか?っていう形をやってみたいなって思ったりしますね。 それこそ本当に筆みたいなタッチでやっちゃってもいいかなぁと思うんですね。ノウマンのレリーフとか、それ結構汚めに仕上げてあるんですけど、もっと汚くやっちゃうのもアリかな、とか思うんですね…指紋残ってんじゃんみたいな。それは極端なアレですけど。
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