よびかた入力設定のためのヒント
「プロ野球スピリッツ2024-2025」では、音声合成AIにより自由に選手名やチーム名などの「よびかた」を設定することが可能となっています。
これらの「よびかた」を設定するには「よびかた」自体に加えて「アクセント」を入力する必要がありますが、「アクセント」を適切に設定することでより自然な発音にすることができます。
アクセントの基本
日本語では音の高さ(ピッチ)を上げたり下げたりする音高アクセントというものが用いられています。
私たちは「橋(はし)」と「箸(はし)」のような同じ音の単語でも無意識のうちにこの音高アクセントを自在に使い分けて会話をしています。
同じ日本語でも地域の方言によってこのアクセント型はさまざまに変化しますが、ここでは一般的な標準語を取り上げます。
標準語では主に4パターンのアクセント型が存在しますが、単語のよびかたを設定する場合は以下の3種類を理解することが大切です。
- 平板型(へいばんがた)
- 頭高型(あたまだかがた)
- 中高型(なかだかがた)
では、この3種類のアクセントを順に解説します。
平板型(へいばんがた)
最初の1拍目だけが低く、2拍目から高くなりそれ以降は平坦に発音されるアクセント型です。
- 単語の例
- 魚(さかな)、鳥(とり)、野球(やきゅう)、パワプロ、プロスピ など
- 名前の例
- 田中(たなか)、中村(なかむら)、矢部(やべ) など
ゲーム内で設定する場合は以下のようになります
頭高型(あたまだかがた)
最初の1拍目だけが高く、2拍目から低く発音されるアクセント型です。
- 単語の例
- みかん、猿(さる)、金魚(きんぎょ)、サッカー など
- 名前の例
- 佐藤(さとう)、清水(しみず)、猪狩(いかり) など
ゲーム内で設定する場合は以下のようになります
中高型(なかだかがた)
単語の中間の拍が高く発音されるアクセント型です。
2拍目だけが高く3拍目から低くなるものや、2拍目から最後の拍の直前まで高いものなど様々な形があります。
- 単語の例
- たまご、お菓子(おかし)、朝顔(あさがお)、電話機(でんわき) など
- 名前の例
- 高橋(たかはし)、山口(やまぐち)、早川(はやかわ) など
ゲーム内で設定する場合は以下のようになります
加えて標準語では
- 1拍目と2拍目の音の高さは必ず変わる
- 1単語の中で音の高さが下がるのは1回だけ
という決まりがあります。
ですので、以下のような低低高低や高低高低のようなアクセント型になることは決してありません。
以上の決まりに沿ってアクセントを設定すると、選手名や監督名など1単語のものは正しく発音することができます。
まず自分の設定したい単語が上記の3パターンのどれに当てはまるか確認してみてください。
2つの単語を複合させた語の場合
応用編として、チーム名やオリジナル変化球名などに2つの単語をくっつけた複合語を入力したい場合やフルネームのように語中に区切りを入れたい場合について解説します。
コンパウンド
「テレビドラマ」という語を例にしてみます。これは「テレビ」と「ドラマ」が複合された複合語です。
「テレビ」と「ドラマ」は共に頭高型(高低低)の単語ですが「テレビドラマ」という風に複合すると(低高高高低低)というアクセントに変わります。
こういった単語同士を複合させる場合は、基本的に前半部分の単語が尻上がりになって後半部分の単語に繋がります。これをコンパウンドと言います。
プロ野球チームの名前は「阪神タイガース」や「オリックス・バファローズ」のように「企業名/地域名」+「チーム名」という形になっていることが殆どですが、この場合も前半部分を尻上がりにして後半部分に繋げてコンパウンドすると自然な発音になります。
区切り位置
最後に、フルネームのように一連の単語ではないが区切りが必要な語を入れたい場合について解説します。
姓と名のように一連の単語にして複合させたくない語を入力したい場合は V(区切り位置)を設定します。
区切り位置を設定することにより、語の切れ目を正しく認識することができ、より自然に発音することが可能になります。
以上がアクセント設定において重要なポイントとなります。
このように基本の3パターンとコンパウンド、区切り位置を理解すれば、本作のよびかた設定がグッと簡単になるはずです。
自分だけのオリジナル選手やオリジナルチームを作って本作をより一層お楽しみください!