面白い文章って何でしょう…

こんにちは、千代です。

白兎先生に「堅すぎる。もう少し面白い文章を書け。」と言われてしまいました。。。

か、堅い?ですか…。
じゃあ、少しくだけた感じにすれば良いのでしょうか?

…コホン。

は、ハーイみなさんっ、まめなかな!
八萬館の、ち、千代やよっ!!
鮎が名産の八萬町から筆をしたためております
それでは皆さん…あーゆーレディ!?

あぁ…!だだだだ駄目ですっ、い、いい今の無しです!無しっ!

……落ち込みました。
私にはきっと面白い事を考える才能は無いと思います。

栗花落さんなら面白い事書けるのかな…
でも、面倒くさがり屋さんだからきっと日記などは書かないでしょうね。

あ…すみません!
栗花落さんというのは私の同級生で町の有名な老舗料亭「つゆり」の娘さんです。
私の旅館でお出ししている料理、特に魚料理は全て栗花落さんのお店で調理されたものなんです。

栗花落さんは…そうですね、とても自由人…というか自由がすぎるのですが。
学校ではいつも屋上でギターを弾いていて、校則を守ってくれません。
私が注意しようしても、すぐかわされてしまいます。
全く…!風紀委員長として、頭が痛いです。

栗花落さんだけでなく、学校の同級生は実家が老舗店の人が多いです。
というのは私が住んでいる町、八萬町は奥美濃の小京都と呼ばれて古くから観光地として全国的に有名で昔からの伝統を守っている老舗がとても多く、お店同士の繋がりも強いのです。

そしてその老舗が集まって八萬伝統地区振興会というものを作っているのですが私のお父様が会長、栗花落さんのお父様が副会長という事もあり、私達のお店はお互い昔から結びつきが強いそうです。

そう言えば、今日お父様がその振興会で重要会議があるって言っておりました。
何か面白い事をはじめるとか、そんな風に聞きましたが…。

大変です…!

千代です!

た、たた大変な事がおきてしまいました!

何と私と栗花落さんがラジオ番組に出演する事になってしまいました……。

八萬伝統地区振興会がスポンサーになって町の良さを広める為に地元のFMで番組をすることになったみたいなんです。

一昨日お父様が言っていた振興会の重要会議というのはその番組に誰を出演させるかの会議だったようです。

皆様口を揃えて「八萬館さんと、つゆりさんに出て頂きたい!」とおっしゃるものですから、お父様達は断り切れなかったそうです。

そして、会議の翌日になると「どうせだったら娘さん達を出したほうが花があって良いのでは」という話にまとまってしまったそうで…。

この町の大人の人達はいつもそうやって決めてしまうんです…もう!
私が少し口を尖らせて不服な顔をしていたら、お父様が

「千代、老舗の看板だけでなく、町が古より紡いだ伝統を背負っているから不遜なきようにな。期待している。」

と、あのいつもの真剣な眼差しで言いました。

そんな事言われたら断れないじゃないですか…お父様はいつもいつもそうやって…本当に意地悪です!

栗花落さん…ちゃんと出てくれるのでしょうか。
私からも色々説得する必要がありそうですね…。

ええと番組は…8月6日放送…ってもう3日しか無いじゃないですかっ!?

およしさん

…私も覚悟を決めました!

こうなった以上、きちんと番組で地元八萬町の良さを皆様に伝えようとそういう思いでラジオ出演させて頂きます。

ラジオはおよしさんという方が司会をなさってくれます。私と栗花落さん2人ではとてもラジオ番組など作れないと思いましたのでとてもとても助かりました。

ここで、およしさんについて皆様に少しご説明いたしますね。

およしさんは私達の町の象徴である八萬城の守り神という設定?で八萬町の観光案内や魅力の発信に尽力なさっている方です。なんと申しますのでしょうか…町のゆるきゃら?と言うのですかね。とにかく、私達の町ではとても有名な方で夏の風物詩である徹夜踊りなどでも率先して踊りを披露し皆を盛り上げてくれています。

でも、いつも神出鬼没であるので普段は何をしている方なのか全く分かりません。そのミステリアスな存在自体が人気の秘密でもあると私は思います。

ラジオの放送は今夜およしさんの待つお城で行います。それまで、栗花落さんとちゃんと打ち合わせをしておかなければ、です。

…いつもふらふらしている栗花落さんを、まず見つけるのが大変なのですが…。

それでは皆様、今宵のご視聴宜しくお願いいたします!

初ラジオでした。。。

ふわぁ、、すごく緊張しました。。。私何を喋ったかほとんど覚えていません。。。お父様は満足そうな顔をしていましたけど

じ、実際、ど、どうだったのでしょうか…?私、ちゃんと喋れていましたでしょうか…。

心配です…!

ですが、栗花落さんがちゃんとお話してくれて良かったです。正直私、全く喋ってくれないのではと思っていましたし。

この番組はお父様はじめ地区の大人達が揃って聴いているから下手な事はできないって、流石の栗花落さんも分かっていたんでしょうかね。そうだとしても、栗花落さんがお話してくれたおかげで私もちょっと安心して頑張れたと思っています、はい!

(ちなみにこのブログはお父様達は見ていないと思います。)

しかし、これが毎週これから続くのですよね。心臓がいくつあっても足りませんね。。。

白兎先生がラジオについて色々教えてくれるというので少しお話をしに貴賓室に行って参りますね。

コメント

夜風

おい、ざこちよ。勘違いするな。私は基本的にラジオには出たくない。喋るのは…人生において特に面倒な事だからな。
あの白兎に色々言われたから今は興味本位で探っているだけだ。
今回はたまたま鮎の話題だった。魚に関しては、私は決して手を抜かない。ただ、それだけだ。
はぁ…。これが毎週か…気が遠くなるな…。
でも白兎が言った事も一理ある。
「できることを、あるものを使って、今いるところから始めよ。」か。

空の飛び方

ざこちよが前回のラジオ放送からずっと落ち込んでるから私がかわりに記録を付けることにする。

なんでも、ラジオでおよしちゃんにつられて踊ってしまった事をざこちよのやつ、ひどく後悔しているようだ。

私は、いい踊りだったと思うぞ。
そもそも、ラジオだから姿は見えてないと思うが。

そう私が言っても、あいつは重大な粗相をしただの老舗旅館の娘としてだのなんだの顔を真っ赤にしたり、青ざめたりを繰り返している。全く、本当に忙しいやつだな。
こっちは見ていて飽きないけどな。

このブログは白兎に言われてざこちよが始めたものなんだが
私は私でその前に白兎のやつと出会っている。

これは、口に出すととても面倒事になるから父さん達には黙っているが…私は前々からこの町がとても退屈で窮屈なものと感じている。
将来老舗料亭の女将になるなんて、まっぴらごめんなんだ。
この町の人間は伝統というものに縛られていて意思を奪われているように思うんだ。

どこまでも青い空、清らかな水と美味しい食べ物、狂喜乱舞する徹夜の踊り

まるで町が意思を持ち人々に桃源郷を見せ、町の外へ出る気力を奪っているように思う。

この町の自由は、町の意思により作られた束の間の自由なのだ。

人々だけだなく、川を泳いでいる鮎も同じだ。
広い川の中を自由に泳いでいるように見えるが結局最後は町の郷土料理、この町の伝統に取り込まれる。

全ては町の意思に飲み込まれている。このままでは私も町に飲み込まれて、出られなくなってしまうだろう。

特に私達八萬町伝統地区の人間にとっては回避できない未来ができてしまっている…はぁ…最悪だ。

そんな事を考え大きな溜息をついていた私の前に現れ

「貴様に空の飛び方を教えてやろう」

と言ったのが白兎のやつだ。
全くもって怪しいコスプレ女だけど、言葉にだけは妙に説得力がある。

白兎は私にこうも言った

「町の外を知りたくば、バンドを結成しろ。ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし、誰かと見る夢は現実だ。」

バンドを…作る…?

どういうことだ。どうやって、だ?

コメント

千代

ちょっと、栗花落さんっ!
いくらお父様達が見ていないとは言え そんな事、堂々と書かないで下さいっ!
びっくりしたじゃないですか。。。

夜風

ん、ざこちよお前、私達はこれから「白兎団」と名乗れと白兎のやつに言われた時「何だか秘密結社みたいでドキドキしますね!」とか言っていたじゃないか。
何を今さら言うんだ。

千代

し、しし、知らないですっ…そんなこと。
もう…書くのであればそのように堂々ではなく、できるだけこっそり書いて下さい…。
お願い致します、栗花落さん。

夜風

何だ…?その、こっそり書くって。

白兎団

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。
いつの間にか、白兎団の一員となってしまいました吉廻千代です。

何か凄く不良さんになった感じというか
お父様達に隠れてとてもいけない事をしている感じがして、凄くどきどきしています…。

で、ですが!私の役目はそのような不良行為をすることでは断じて無く
風紀委員長として、この団内の道徳と風紀を守る事です。
そ、その為に私は団員となったのですからね…!はい。

栗花落さんには、当然風紀道徳は守ってもらいますからね!
秘密基地で夜遊びなんて以ての外です。
白兎先生も栗花落さんにあまり変な事を言わないように 私が常に目を光らせていなければなりません。

その白兎先生に、先ほど栗花落さんと一緒に貴賓室に呼び出され
「貴様達。本日より白兎団の本格的活動開始する」と言われたのですが
活動をはじめると言われましても…一体何をすれば良いのでしょうか。

白兎先生はいつも心得や格言のような事しか言わず
その後は自分で考え自分で見つけろとしか言ってくれません。

栗花落さんはと言うと、「バンドやるぞ、ざこちよ」と
朝からずっとしつこく私に言ってきています。
というか、今日その言葉しか言ってないですよね、栗花落さん。。。
それと…ざこじゃなくって、吉廻ですからっ!

ええと…私、バンドなんて絶対無理です。

ピアノはあくまでも習い事でしていただけですし
そもそも、その…お父様に言われ町の伝統曲とクラシック以外は聴くのは絶対禁止でしたから。
栗花落さんが聴いているロック?なんて特に不良の聴く音楽だとお父様にきつく教えられましたし。
音楽について全然知識が無いのです。

それと、バンドって2人ではできないものだと思うのですが。

メンバーを探すにしても、発表する場が何もないこの町でバンド活動をしたいという人は果たしているのでしょうか。

だから無理ですよ、栗花落さん。

コメント

夜風

ざこちよ、私に名案があるぞ。あのラジオを聴いている町の人は沢山いると思う。

その中には楽器を弾ける人もいるかもな。

そういう人を探して、ラジオに出れるという事で誘うんだ。
自分の演奏を多くの人に聴いてもらえるとなれば
やりたいというやつが現れるかもな。

まずは、周りで楽器を弾いていそうなやつを探すぞ、ざこちよ。

修行が足りません

こんにちは、千代です。
お父様がラジオの感想をいつも私に言ってくれます。
今のところ満足そうで良かったです。

栗花落さんが前回のラジオの後
鶏ちゃんをふーふー言って食べてた私の事について
色々言ってきましたので、私は少し落ち込みました。

ですが、確かに弱点は克服しなくてはと思います。
立派な女将になる為には、あらゆる料理にも動揺せず
涼しい顔で美味しく頂かなくてはと思います。

昨日、思い切って白兎先生にそれを相談したら
「では訓練をしてやろう」と言ってくれました。

修行です!
立派な女将になる為に猫舌克服の修行です!

「まず、貴様の偏った観念がよくない」と指摘され
固定観念を消すためにと、黒い目隠しをさせられました。
「今から食べ物を貴様の口に入れるが、どんな事があっても動揺はするな。涼しい顔をしろ。」
という白兎先生の声だけが聞こえます。

私が黙って待っていると
唇にぷるんとなにか当たってきました。
何ですかこれ…どきどきします。
しかし、涼しい顔をせねば…。
再び唇になにか当たっています。
熱いのか、冷たいのか、硬いのかやわらかいのかよく分からない感じです。
す、涼しい顔をせねば…。

「では、食べてみろ」

と言われましたので
思い切って口に入れてみましたが…。

す、涼しい顔…だだだ駄目です!!無理です!!なんですかふにゃっと…
ドロっとしてます、あ、あ、あついいいい!ななななん、なんですかこれぇ!!

我慢できず目隠しをはずしたら、目の前には竹輪がありました。
なぜか、中に熱々の生クリームが入っていました。

うぅ…竹輪ごときで音を上げるとは私もまだまだ修練が足りませんね。
でも、なんだか少しだけ克服できた気がします。
ありがとうございます。

ところで、楽器を弾いている人が
全然みつからないのです。

そもそもバンドで使うような楽器を嗜んでいる人なんて
学校の屋上でギターを弾いている
栗花落さんしか、私知らないです。
エレキギターの実物を間近で見たのも
栗花落さんに見せてもらったのが初めてですし
ギターの音を聞いたのも、その時が初体験です。

ですので、バンドをしている人はおろか楽器を弾いている人でさえ私は栗花落さんだけしか知りません。

和楽器を引いている御年配の方なら沢山知っていますが…
それはバンドとは違いますよ…ね?

色々な人に話を聞いた限りでは
少なくとも私達の住む、お城側の地区にはいなそうです。

アリーシャ帝国

なぁ、ざこちよ。
アリーシャ帝国って知ってるか?

うちの店によく来ている
ちびっこ達が最近よく話しているんだ。

アリーシャ様がどうのとか
帝国民になりたいとか
奈落の消し炭にしてやるとか
深遠なる闇の淵で愚かな自分を呪えとか

話を聞いているだけだとさっぱり分からないのだが
とにかく、宮ヶ瀬橋を渡ってうちのお店に来るちびっこ達は
最近皆がこぞってアリーシャ帝国の話ばかりしている。
橋の向こうでは結構な話題になっているみたいだな。

で、よくよく聞くとその帝国を束ねているアリーシャ様ってのがどうやら楽器を弾けるみたいなんだ。

ちびっ子達が言っていた事をまとめるとこうだ。

アリーシャ様は大きな楽器を簡単に弾きこなす
重低音で帝国を束ねて、世界を蹂躙する
アリーシャ様は約束された輝いた未来を持つ
しかしその姿を見れるのは、選ばれた帝国民のみ。

これはとても気になるぞ…何かとても面白い事が待っていそうだ。

勿論、ちびっ子達の創作の話という可能性も捨てきれないが
そもそも、この町で楽器を弾ける人の噂ですら全く聞かない状況なので今は少しの可能性でも賭けないとな。

早速白兎団で調査するぞ、ざこちよ。

コメント

千代

あ…それ私も気になっていたところです、栗花落さん!

というのは、ついさっき旅館に観光でお泊りになられている家族連れのお子さんの方に聞かれたんです。
「アリーシャ帝国って何ですか?」って。

その子は橋の向こう、真町地区のお土産屋さんに入った時
お店のお手伝いをしている女の子?に
「アリーシャ帝国民になりませんか?」って言われたみたいなんですよ。
その後に別のお店に行った時も、同じように声をかけられたと言っておりました。
真町のお店と何か繋がりがありそうですね。

お父様は「真町の商工会連中が夏休みに観光にくる家族連れ向けにまた変なキャンペーンをしているんだろう」と言っていました。
確かに真町は個性的なお店が多いので考えられます。

ですが、その話は子供達の口からしか聞かず大人の話題にあがっていないのが、ちょっと不思議ですね。

真町にいつもお世話になっている老舗さんが数軒あるはずなので
まずはそこへ行って聞いてみてもよさそうですね。

な、なんだか探偵さんごっこみたいで、どきどきしますねっ!

オルレアンの噂

こんにちは、千代です。

夏休みが終わり、新しい学期が始まりました。
私達の学校は全国に比べ夏休みが短く
県内のほとんどの学校は8月の後半に新学期を迎えます。
気持ちを切り替えて、身を引き締め学業に勤しんで参ります!

栗花落さんときたら、学期始まりから早速遅刻しています…
もう、朝ちゃんと起こしたはずなのに!二度寝しないで下さい!
明日からはお店に直接むかえに行きますね。風紀委員として見過ごせませんので!

さて、アリーシャ帝国の調査なのですが、未だに実態が掴めないです。

今日、学校の同級生達に聞いてみたのですが
小さい弟さんが話しているのを聞いた人がいたぐらいで他の人は全く知らなかったです。

子供達は相変わらず、アリーシャ帝国の話を盛んにしていますが未だに肝心なアリーシャさんはおろか、帝国民の方すら一切見てません。

先日、お客様から聞いた帝国に入らないかって勧誘されたという話も、蓋を開けてみると夏休みで真町のお店をお手伝いしている女の子が、流行っているからという理由で、ただ真似してやっていただけみたいです。

本当の意味で帝国民と名乗る方が一切見当たらないのです。

最近はアリーシャ帝国の歴史は十字軍まで遡るとか
八萬町の地下に帝国の巨大軍事施設があるとか
何か話が勝手に膨らんでいるようにも思えますね…。

もしかして、本で読んだ「オルレアンの噂」のように
誰かが作った小さな噂が、都市伝説化してしまったものなのでしょうか?

放課後、お世話になっている真町の老舗に行って
ご主人にアリーシャ帝国のついて聞いたのですが
近所の子供達が話している事以上は知らないと仰っていました。

ただですね…
楽器を弾いている女の子は知っていると仰っていました!

これは思いもよらない展開と思い、詳しくお話を聞いてみたら

その楽器を弾いているという女の子は
なんと、…黒川商店の娘さんだそうですよ、栗花落さん。

コメント

夜風

黒川ってあの山裾のばかでかい醸造所のだよな?
折角見つけたと思ったら、よりによって黒川か…。
はぁ…面倒だな…。

あそこのオヤジは離れている私達の伝統地区にも
執拗に顔を出して商売の事を口煩く言ってくるから好きではないな。
父さんも八萬味噌を毎回無理やり買わされている。
この町で一番面倒な権力者だぞ。

味噌屋に娘がいるとは知らなかったが
とにかく一筋縄ではいかなそうだな、ざこちよ

千代

黒川さんの八萬味噌は私のお店でも使っています。
というか、この町のほとんど全ての料亭、旅館は
そうなのではないでしょうか。
確かに老舗であるので味は一級。
大変美味しいのですが…
家族経営の小さな料理屋さんにとっては
高いお買い物をさせられて負担になっているのも事実です。

聞いてください!

こんにちは、千代です。

アリーシャ帝国の実態がついに分かりました!

真町の老舗さんにご協力頂いて、付近に住む子供達にもう一度よくよく聞いたところ
今回の一連の話題はなんと黒川さんの娘さんが言った事が発端になっていたみたいです。

楽器とつながりましたよっ!栗花落さんっ!

黒川さんの娘さんはお祭り中に楽器を演奏しながら演説のようなパフォーマンスをしていたらしく
その言葉が子供達の心を掴んだみたいです。

私は伝統地区のお手伝いが忙しくて存じ上げなかったのですが、真町の方では黒川商店の前に大きな舞台を作られていて
娘さんはそこでパフォーマンスをしてらしたようです。

それ以降アリーシャ帝国の話題が広がり、オルレアンの噂のように尾ひれはひれが付き今のように壮大なお話になったみたいです。

つまり、アリーシャさんとは黒川さんの娘さんの事だったんです!

とはいえ、ここからどうしましょう…。
黒川さんの娘さんですから、きっと相当なお嬢様ですよ。
私達の地区では知られてないので、あまり姿を見せない相当な箱入り娘だとも考えられます。
ご両親に厳重に守られている気がします。
どのくらいの年齢なのかも分からないですね…。

コメント

夜風

そもそも箱入りお嬢様が、祭りの舞台で楽器で演説なんていう
普通じゃないパフォーマンスをするものなのか、ざこちよ?

ん…でもお前も相当な箱入りお嬢様だが
ラジオで面白いパフォーマンスしているから
何も不思議な事では無いか。

とにかく、どうやって接触するかだな。