RefrozeWorld
夜に凪がれ詠う あの日の声を聴かせて
色が褪せる街を見下ろす 星と木枯らしの調べ
過ぎ去る日々 螺旋の中 時計の針 交差する
意味を問い掛けて
凍てついた 雪が舞い降りる
そっと やわらかく包み込む
ずっと かじかんで震えてた
小さな手が 何よりも 優しく温かくて
駆け出した
君が呟いた 永久へ貫く残響
脆く律なる氷の狭間で
咲いて哭き濡れて 砕け堕ちてゆく花を
静かに抱き締め 紅く染まる月と
世界を融かして
頬を撫でる風に微睡む ひとり目を閉じたままで
白む空へ想いを馳せ 月明かりが淡く照らす
窓辺にもたれて
流星が 輝いて 海に降り注ぐ
きっと 鮮やかに 変わりゆくその日まで
もっと 引き寄せて 溶けるほど抱きしめて
露と消えた一粒の 涙に誘われて
飛び出した
君が呟いた 心揺さぶる感情
胸を焦がした焔の彼方で
遠く鳴り響く 声なき声を重ねた
奏でた音色で 黒く染まる夜の
とばりを壊して
絶え間なく降りしきる雨 煙る足元で滲んだ
明かりを灯す鏡の中 解けない魔法で瞳に映した 記憶に鎖をかけて
揺れる星屑が こぼれ弾けて消えた
夢は泡沫 静寂に惹かれて
君が爪弾いた 揺蕩う世界の果てで
言葉を交わした 奇跡
君が呟いた 永久へ貫く残響
脆く律なる氷の狭間で
強く咲き誇る 枯れる事のない花を
静かに抱き締め 紅く染まる月と
世界を融かして
夜明けを迎えて