ルラ…
ルル!
みんな!ありがと!
ありがと~
さあ!
今日はあなたたち2人が主役よ!
みんなで料理を食べて、楽しみましょ!
わわっ!
このカボチャプリンすっごいおいしい・・・!
うわっ!?ホントおいしいわね!
ルー!こっちのお菓子もサックサクでおいしいわよ!
やったね!ノワール!
2人ともとっても喜んでくれてるよ!
うん、嬉しい…
アリスとノワール、
2人で料理の準備をしてたものね
2人ともありがとう
アリスさん、ノワールさんありがと~
ノワールさんの料理、大好きだから嬉しいよ~
どういたしまして…
ありがとう…
アリスもありがと!
とっても美味しいわ!
どういたしまして!
よろこんでもらえてよかった!
と、いうわけで…
今日はルラとルルの誕生日パーティーの様子を
アウスレーゼ家からお届けしています。
料理は2人に任せちゃって、
申し訳ないわ…
フロストはまだしも、私も料理は出来なくないのだけれど…
いやいやいや、
ローズあんたよくジャム作り失敗してるじゃない
えっ?
あ、あれは・・・
あんたのせいで
なんどお姉ちゃんに抱えらえたことか…
にゃっはは…
わたしは美味しくいただいちゃったけど、
フロストは大変だったみたいだね
何かあったら大変…
だから消火の用意をして
爆発音のあった方へ駆けつけた…
あのときのノワールさん、
すごい勢いで走っていったよね~
そうそう
フロスト小脇に抱えて
いや、お姉ちゃんは別に悪くないのよ?
けど、「消火の用意」ってもうちょっと
他に何かなかったの?
あの時はすぐ近くにフロストがいたから…
それに一番信頼出来て、
確実な消火手段なのは間違いない…
ノワールにこうも言われちゃったら、
素直に従っておくしかないんじゃない?
火元に言われたくないわよ!
アンタのせいでしょ!?
ふふっ
これは失敬
わぁ~!
このヤキトリ美味し~~!
ふぉんふぉふぁ!
ふっふぉいふぉいふぃ~!
もうアリスったらはしたない…
ルルってヤキトリすきよね
うん、大好き~
あんまりヤキトリヤキトリ言ってると
ガルちゃんが拗ねちゃうからほどほどにね…
ふぁっ
ふぉーひへふぁ
ふぁるふぁんふぁ?
何言ってるかわからないわよ…
そうね、そう言えばガルちゃんはどうしたの?
今日はルルと一緒じゃないの?
ローズすごっ
よく何言ってるかわかるわね…
さすがというかなんというか…
ガルちゃんは…
ちょっと遠いところにいっちゃったんだ…
えっ!?
まさか…そのヤキトリって…
そうとは知らずに焼いちゃった…
いやいやいやいや!
違うから!
ガルちゃんは今魔界まで母さんを迎えに行ってるだけだから!
ああ、ルナさんを迎えに行ってるのね
あなたたち2人を祝うために
駆けつけてくれるのかしら?
そうそう~
魔界は遠いからね~
グリモアさんと一緒に
母さんのお迎えにいったよ~
ややこしい言い方するんじゃないわよ!
ママもルナさんとお祝い用意してる、
って言ってたから準備に向かっただけじゃないのよ!
あ、「お祝い」と言えば…
ルビーから2人へ、
プレゼントを預かってきたよ!
この前撮った写真が出来たんだって!
ああ、こないだ撮ったわね
ん~、どれどれ?
わっ!
かわい~~!
本当ね
けれど、なんでこの時期にこんな格好で撮ったのかしら?
こんな薄着で…
そうなの?
この時期はこういう格好がお勧めだよ!
って言われたわよ?
うんうん
フロストさんの写真を見せてもらって、
この格好はどうかな?ってお勧めされたよ
ああ、そういえばあったわね
最初はフロストももっと着込んでたけど、
結局暑くて脱いじゃったから
私たちは最初っからこっちで良いよね?って言われたわよ
いや、それはそうなんだけど…
寒く…なかった…?
めっちゃくちゃ寒かったわよ!
割とへいきだった~
そりゃそうよ…
こんな時期にこんな格好してたら寒いに決まってるじゃない…
ルルは置いておくとして
うん、フロストなら平気かもしれないけれど
普通であればこれは厳しい…
ルルは置いておくとしても…
ワタシは冷気…というか
氷属性の魔法で慣れているし耐性があるから、
普段寒いとかはあんまり感じないけど、
普通は寒いでしょ、これ
ルルは置いといて
置いてかないで~
それにしても、
真冬にこんな格好させるなんて
ルビーも鬼ね…
ルビーが…鬼…?
まさか…
いやいやお姉ちゃん流石にそれは無いわよ…
そうだよ!
ルビーなら大丈夫!
もしものときでもちゃんとわたしが守るからね!
それに、ルビーだけじゃないよ!
誰が鬼堕ちしちゃったとしても、
みんなのことはわたしが守るよ!
そうね、それにアリスだけじゃなく私たちもいるわ
一度鬼堕ちしてしまった私たちだけど、
その分これからは誰かの力になれるはずよ
うん…
私もそうだけど、
ローズも一度鬼堕ちして
その力を跳ね除ける強さを身に着けることが出来た…
私たちはおそらく、二度と鬼堕ちすることは無い…
そういうこと!
ワタシたちはアリス、
これからもずっとあんたの力になってあげられるってワケよ!
みんなありがとう!
これからも頼りにしてるよ!
ん-…
いまの話だと…
私と姉さんは大丈夫なのかな?
おそらくだけど、2人は心配いらないと思う…
ん?
どして?
これはあくまで推測…
そう思って聞いてほしいのだけれど…
アリスやセシルさん、グレンさんたちが
平然と鬼の力を跳ね除けていられる様子から察するに、
その者が持つ力…いわば「格」が高い場合、
鬼の力は及ばないと考えられる…
これは魔族に限った話ではないけれど…
カボチャの巫女としての力を授かっているときのミコトや、
九尾様も鬼を退かせるほどの力を持っていた…
おそらく、神やそれに近しいものなど、
存在としての「格」が鬼よりも高い場合は鬼の力に侵されないのだと思う…
少なくとも、みことの母親のように
力を持つものはそれに抗うことは出来ていた…
先ほど、
私たちが二度と鬼堕ちすることがないだろうと言ったのも
妖神である九尾の力やカボチャの神の祝福を
一部とは言えども私たちが授かっているから…
鬼堕ちを退けた力が、まだ私たちの中には残っている…
それら観点から考えると、
本来魔族として非常に高位な「格」である存在の
ルラとルル、あなたたち2人は元来鬼に負けない力を有していると考えられる…
それに、今ではルナさんも万全な状態…
不安に思う必要はない…
まぁ、そうね!
私たちは鬼なんかに負けないからね!
それに母さんもいるからね~
ええ
母さんが万全なら滅多なことは起きるわけもないしね!
ルナさんってそんなにすごい人なんだ?
うん、母さんはすっごいよ~
ソーマの一件のときは、
魔力が枯渇しちゃってたからソーマに負けちゃったわけだけど…
うぅっ
それについては…なんと言えばいいのか…
ま、万全な状態ならソーマにだって負けないだろうし、
実際に母さんが負けたところって他に見たことないわね
ん~
ここ何十年かは見たことないかな?
少なくとも私たちが生まれてからは無いと思う
えっ?
ちょっと待って
なに~?
どしたの?
いま、「何十年」って…
今更、なんだけど…
あなたたちっていったいいくつなの?
ふぇっ?
はっ?
え?あ、年齢?
ええ
え~っと…
姉さん、わかる?
んー…
正直正確なところは…
自分の年齢がわからないってどうなのよ…
いや、魔族ってそういうもんなのよ
そうか…
ヒトよりも寿命が桁違いに長いから…
そうそう
年齢とか数えててなにか意味ある?
ぐらいの感覚なのよ
多分、生まれてからは2~30年ぐらいだと思うけど…
そうね…
母さんみたいに何百年も生きてるわけじゃないし
なんびゃく!?
ルナさんって本当に大魔族なのね…
さっきのノワールの話の説得力も増すわね
とにかく、
ルラちゃんもルルちゃんも
わたしたちよりだいぶ年上ってことだよね
「毎年17歳を迎える」ともちょっと違うわね、これだと
ああ、「自称17歳」
ぬぁんですってぇぇぇ!!
別にローズのこと、だなんて言ってないわよ!
お・ば・さん♪
むきぃぃぃぃぃ!!
ルナさんって何百歳かぁ~
セシルさんもそうだけど、
魔族は若い時間がとてもとても長いのが一般的…
あー、それはそうね
フェドラ様クラスになると、
もう何万年生きてるの?ってレベルだし
そうか…
若い時代が長いはずの魔族において
それでもなお、あれだけ年齢を感じさせる姿ということだから…
そう考えたら私たちはまだまだだね~
そういえばメリッサさんもすごい若いわよね
ああ、メリッサさんの場合はまた事情があって…
10年ほど歳を取らずに過ごしていた時間がある…
あ~ なるほど~
最初にあったとき、ローズさんの姉妹かと思ったんだよね~
ローズの「姉さん」とは思わなかったのね?
うん
妹さんかと思った
ルル!
あんたまで!
逃げるわよ!
ルル!
わ~!
にっげろ~!
はぁ…
楽しそうで結構ね…
あれ?
そういえばグリモアさんも
私たちが小さい頃からあのまんまよね?
私たちが生まれる前…?
そうそう
昔っからうちによく来てたけど、
ずっと変わらないわよね
いったいグリモアさんっていくつな
え?え?え?なになにどしたの…?
アウスレーゼ家では、
母さんの年齢に触れることは
絶対的なタブー…
あー…
ママがいないときでよかったわ…
ふぇ~~~
なんだか大変そうだね~
あ、ガルちゃんおかえり~
ガルちゃんお疲れ様~
っ!?
と、いうことはもう母さんも帰ってきている…?
わわわわっ!
さっきの聞かれてないわよね!?
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