KONAMIのコンテンツを教育現場に活用~「桃鉄」を通じて地理や経済への興味を広げる~ (2023年)
授業で子どもたちが熱心に取り組んでいるのは・・・「桃太郎電鉄」です。
今、コナミデジタルエンタテインメントが「桃太郎電鉄」を教材として提供する、ブラウザ版「桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~」を教育現場で活用する動きが広がっています。
(児童インタビュー)
「ゲーム感覚で学べてすごく楽しかったです!」
「豆知識とゲームの内容がどちらも面白くてハマりました!」
「桃鉄 教育版」は桃太郎電鉄の「全国を巡って物件を買い集め、資産額日本一を目指す」というゲーム性を活かし、地理や経済などを学ぶことができ、WEBブラウザやタブレットなどでの操作が可能です。
各地のランドマークや名産品、産業、歴史に関する情報を表示する機能が追加されているほか、学校の授業にあわせてプレー時間や対象地域を選ぶことができます。
(コナミデジタルエンタテインメント シニアプロデューサー 岡村憲明)
「桃鉄で日本の地理を覚えた、日本の産業を覚えた、みたいな人たちが多い。
(原作者の)さくまあきら先生も子どもたちの勉強のために使えることがあれば、ということをおっしゃっていました。
それが作りましょうという話になったきっかけですね。」
去年9月に「東京ゲームショウ2022」での発表直後から教育関係者から大きな反響があり、12月に開催されたセミナー「第1回 桃鉄教育祭り!」にはおよそ200人が参加。
学校教育機関への提供開始が発表されると、多くの申し込みがあり、教育現場への活用に大きな期待が集まりました。
大阪府枚方市は市内にあるすべての小中学校の一括申込を行い、希望すれば「桃鉄教育版」を授業に活用できる環境を整えています。
枚方市立香里小学校では子どもたちに地理に興味を持ってもらうため、提供が開始された2月から試験的に導入しています。
この日は、各地を回ってランドマークを探すという授業を行いました。
一人で集中して探したり、グループを作って一緒に探したりするなど、子どもたちは思い思いのやり方で取り組んでいました。
(児童インタビュー)
「ランドマークとかを見つけたりしてすごく楽しかったです」
「東京のことをいろいろ調べてみました。印象に残っているのは東京タワーですね」
「僕は(桃鉄で)都心部しか行っていないので、地方にもたくさんいってみたいです」
(枚方市立香里小学校 北條 堯久 先生)
「子どもたちの反応は良かったかなと思います。
都道府県を知らない子が桃鉄を使うことで、あっここにこんなものがあるんだ、だったり漢字の読み方だったり、最初のきっかけとして、本当に良かったなと思います」
(枚方市立香里小学校 千原正敏 校長)
「実際に導入してみて子どもたちの様子も見てみて、よかったかなと思っています。
日本全国の地域のことに興味を持つということは非常に有効性が高いと思っています。」
枚方市立枚方中学校では、地理や地名を学ぶだけではなく、お金の勉強や食を通じて地域に興味を持ってもらうことにも活用しています。
(枚方市立枚方中学校 山内清明 先生)
「金融というのを目当てにして駅にたくさん止まって、収益率とか物件を買うべきとか、子どもたち自身が判断して誰が一番総資産額が多かったかというのを取り組んだり、グルメに特化してその地域のグルメをみんなで、共有し合うという授業をしました。
社会科だけではなくて、総合でも使えるし、理科でも使えるしという風に教科を横断的に取り組むということを学校全体でやっていきたいと思います」
枚方市教育委員会は「桃太郎電鉄 教育版 実践研究会」を発足。
20名ほどの先生が参加し、「桃鉄 教育版」を授業にどう活用していくのか議論していると言います。
(枚方市教育委員会 浦谷亮佑 主幹)
「どういう風に桃太郎電鉄 教育版を単元計画の中に取り入れていったらいいのか、どういう課題設定をすれば、子どもたちがより深い学びになるのか研究を進めています。
ゆくゆくは市内の全小中学校で当たり前のように子どもたちが学びたい時に桃太郎電鉄 教育版を使える、そして学べるという環境を作っていきたいと思っています」
コナミデジタルエンタテインメントは「桃太郎電鉄 教育版」を活用し、質の高い教育をすべての人々に届ける取り組みを続けていきます。