コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

コナミスポーツクラブサッカースクールについて

vol.119 | 2023/2


本格的な冬の寒さが続いています。風邪やコロナ、インフルエンザなど一人ひとりの感染予防への取り組みがとても大切です。
日頃から、手洗い、うがいをこまめに行い、マスクをするなど予防対策を万全にして、体調管理には十分に気を付けるようにしましょう。

今回は、コナミスポーツクラブサッカースクールについてお話します。


■初心者から上級者まで安心して通えるスクール

サッカーを始めるとき、子どもたちにはそれぞれにきっかけがあり、目的、目標は異なると思います。
プロサッカー選手を目標とする子どももいれば、すこしでもサッカーを上手になりたい、楽しくサッカーをやりたいと思う子ども、運動能力を高めたいという子どももいます。
コナミスポーツクラブ サッカースクールは、チーム活動ではなくスクールですので、子どもたち一人ひとりの成長に目を向けています。
他の子と比較するのではなく、それぞれの子どもが個々に目標を持って取り組むことに力を入れています。
例えば、同じ小学3年生でも、幼稚園からサッカーを始めた子と3年生から始める子では、ボールの扱い方に差があるのは当然のことで、サッカーを始める時期に関係なく、それぞれがレベルにあった目標をしっかりと持ち、その目標に向かってチャレンジすることで、その子自身が成長していくことが大切であり、私たちは、そのための技術指導とサポートをしています。
初心者だから入りづらい、経験者だから優遇されるなどといったことはありません。
それぞれの目標に向かって日々チャレンジし練習を積み重ねていくことで、子どもたちは様々な部分で成長していくと思っています。
そういった部分を思考し、7年前よりコナミスポーツクラブサッカースクールでは、カリキュラムをリニューアルし、リフティングとドリブルのレベル評価制度を導入しました。
年齢別にリフティングの回数や難易度、ドリブルのタイム基準を設けることで、『いま自分はどのレベルか』『どのぐらい成長したか』を可視化し、月1回のチャレンジテストをすることで、子どものモチベーションアップはもちろんのこと、サッカー経験のない保護者の方にも、お子さまの成長を感じていただくことができます。


■実際の子どもたちの成長

最初は誰しも、リフティング・ドリブルを規定どおりにやることに慣れていないこともあり、なかなか思うようにできず、戸惑いを感じることや飽きてしまう子もいます。
これは、今までやっていなかったのだから、出来なくても仕方がないことです。
技術練習は、反復練習が大切です。ひとつひとつのことが出来るようになるまでには、それなりの時間が必要であり、焦らずに継続して練習することが大切です。

子どもたちは、このレベル評価制度をもとに、日々、サッカースクールのときだけでなく、自宅でも練習を積み重ね、月1回のテストにチャレンジするのですが、それでも、なかなかテストに合格できないことが続くこともあるかと思います。
でも、子どもたちも、保護者の皆さんも、合格できないことに焦る必要は全くありません。
技術というものは、1ヶ月や2ヶ月といった短期間で簡単に身に付くものではありません。
日々、練習を積み重ねていくことで、徐々にコツを掴み形になっていきます。
繰り返しになりますが、テストが不合格だったから駄目なのではなく、焦らずに、日々練習をし続けていくことが大切なのです。そして、少しずつですが、努力した成果は、かならず、子供たちに技術という形で身につきます。
実際、コナミスポーツクラブサッカースクールに通う子供たちの日々の努力は、技術習得という形になって出来てきています。レッスン時の試合、エリア対抗戦などを見ていても、明らかにドリブル技術は上がっています。
以前は、ボールをゴールに向かってただ蹴っていただけでしたが、今は、ボールを思った所に運び、相手がきたらかわすといったことが出来る子どもたちが増えてきました。これは、子どもたちのドリブルに対する意識が上がり、日々、必死に練習している成果であると感じています。


■まとめ

子どもたち一人ひとり、サッカーを始めた時期やサッカーを習っている期間は違います。
だからこそ、他の子と比較するのではなく、自身の目標を明確にして、日々の練習で努力し、一つ一つ目標をクリアしながら、自身が成長し、それを実感していくことが子どもたちの将来を考えた時に重要だと思います。
時に、他の子を意識し比較してしまう時期や状況もあるかと思いますが、そこは焦らず自分の目標を見失わずに練習していけばいいと思っています。

今後も、私たち指導者は、子どもたちが今いる位置をしっかりと示し、それぞれの目標に向かってチャレンジしていく環境づくりとアドバイスを日々行っていき、子どもたちがチャレンジする姿勢をしっかりと見守り、一回の成功を見逃さない指導を心掛けていきます。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。