コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

11月開催のドリブル選手権を終えて ~技術に特化する指導への拘り~

vol.117 | 2022/12


12月に入り、本格的な冬の寒さがやってきました。コロナ禍において、一人ひとりの感染予防への取り組みがとても大切になります。
日頃から、手洗い、うがいをこまめに行い、マスクをするなど予防対策を万全にして、体調管理には十分に気を付けるようにしましょう。

今月は、11月1日(火)~14日(月)に開催したドリブル選手権から感じたことをお話します。


■子どもたちの心境

コナミスポーツクラブサッカースクールでは、日頃からリフティングとドリブルに特化した練習を実践し、子どもたちは一生懸命に練習へと打ち込んでいます。そうしたなか、少しずつではありますが子どもたちのドリブルタイムが速くなってきているのを実感しています。

今回のドリブル選手権では、自身の記録に満足し喜んでいる子もいれば、思うような記録が出せず悔しい思いをしている子もいると思います。
喜びと悔しさ、どちらの思いも子どもの成長過程において、非常に重要だと思います。
一生懸命やっているからこそ、喜びや悔しさといった感情が沸くのだと思います。
感情表現の仕方もそれぞれで、子どもたちによって違いはありますが、今回の結果で全てが決まるわけではありません。今回の喜びは次にまた喜べるようにするための努力に繋がり、今回の悔しさもまた、次に喜べるようにするための努力に繋がり、どちらの思いも必ず次に繋がると私は思っています。


■今の結果が全てではない

過去のコラムで何度もお話ししていますが、子どもの頃は、同じ学年でも発育発達の時期が異なっており、また、サッカーを始めた時期も異なればそれなりの差は出てしまいます。
だからこそ、今の結果だけに捉われてはいけないと思っています。
今の結果が良くても悪くても、これから先(将来)の喜びに繋げ、楽しくサッカーが出来るように、今はしっかりと技術を身に付けるための反復練習が大切になります。
ドリブルであれば、左右どちらでも、足の様々な部位で細かくボールにタッチをしたうえで、少しでも速いスピードでできることが重要です。たとえ速くドリブルができても、タッチが大きくなることでボールと自分の距離が離れてしまえば、試合では、相手にボールを奪われてしまう確率が高くなります。
つまり、ただ速ければいいのではなく、細かく柔らかいボールタッチで速くドリブルができているかが重要なのです。今回の結果が良いか悪いかではなく、結果を受け止めて、次に向けて何を練習し工夫していくことができるのかを自分自身で考え、目標をもって更なる努力をする子どもたちが、この先、ボールを扱う技術が高まり、試合を楽しみ、活躍できるようになっていくと私は思っています。


■コナミスポーツクラブサッカースクール指導者の心得

指導者は、子どもたちの将来を考えて、今だけの結果で評価するのではなく、今、どうすることが大切なのかということを、しっかりと子どもたちに伝えていかなければなりません。
今の結果に左右されず、長い目で子どもたちを見守り、今の時期に大切な技術をしっかりと身に付けるということにこだわって指導していくことが大切です。

その中で、子どもたちに対して指導者がどのようなアドバイスをするのかは、非常に重要になります。できるようになるためのコツ(ポイント)やヒントをしっかりと伝えることが指導者として必要になります。

子どもたち一人一人には、それぞれに特徴や癖がありますので、指導者はまずそれを理解しなければなりません。
癖を直すことでこれまで以上に上手にできるようになる子もいれば、癖を活かすことで上手にできるようになる子もいます。
癖を直す、活かすといった部分で、指導者は、常に子どもたちを観察し、子どもたちの特徴や癖をしっかりと理解する必要があります。
子どもたちに『できた』『できるようになった』をたくさん経験させてあげることが、子どもたちの将来につながり、指導者にとって大切に考えていくべきことだと思っています。


■まとめ

サッカーを習う目的は、子どもたちによってそれぞれあると思います。
プロサッカー選手を目指している子、所属しているチームでレギュラーになりたい子、友達と楽しくサッカーをやりたい子など、それぞれの目的でサッカーを習っていると思いますが、まず、サッカーを楽しむために共通して必要なことは、たくさんボールを触り、ボールを扱う技術を身につけるということです。

その中で、プロを目指す子は、人一倍たくさんボールに触り、人一倍努力してさらなる技術を身につけることが必要になるでしょう。
また、プロは目指していないけれど、友達と楽しくサッカーがやりたい、楽しみたいという子も同じく、ある程度の技術を身につけることでサッカーがもっと楽しくなるはずです。
サッカーは、思ったところにボールを運び、思ったところにボールを止め、思ったところにボールを蹴ることができることで、サッカーをする楽しさと魅力を実感できます。
そうすれば、生涯楽しくサッカーを続けることができます。

サッカーを生涯好きで、楽しく続けていくために必要な技術を身につけること、小学生の大切な時期に確かな技術を身につけることで、中学、高校、大学、社会人になっても多くの仲間とサッカーを楽しむことができるはずです。
子どもたちが、生涯サッカーを好きで、楽しめるように、これからも『将来に繋がる技術習得』をコンセプトに、技術に特化した指導に拘っていきたいと思います。


子どもがサッカーを習っている保護者向け人気WEBサイト『サカイク』にコナミスポーツクラブサッカースクールが紹介されましたので是非ご覧ください。https://www.sakaiku.jp/#

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。