観ることの大切さ
vol.108 | 2022/3
3月になりましたが、まだまだ寒い日が続いています。コロナ禍において、一人ひとりの感染予防への取り組みがとても大切です。
日頃から、手洗い、うがいをこまめに行い、マスクをするなど予防対策を万全にして、体調管理には十分に気を付けるようにしましょう。
2022年2月18日(金)よりJリーグ2022シーズンが開幕しました。
そして、2022年11月には、4年に1度のサッカー世界一を決めるワールドカップ(カタール大会)が開催されます。
世界中でサッカーがおおいに盛り上がる年であり、世界各国でサッカー選手たちの素晴らしいプレーを見る機会も増えると思います。
そこで、今月は、『観ることの大切さ』についてお話をします。
■上達するための要素
サッカーが上達したい(うまくなりたい)という子どもたちは、たくさんいると思います。小学生の年代で上達するためには、ボールをたくさん触る(リフティング、ドリブルなど)ことが1番重要です。
そして、さらにサッカーを上達するための重要な要素がもう一つあると私は思っています。
それは、『観ること』です。
「観る」というより、「観察する」という言葉の方が良いかもしれません。
自らが感心した、あるいは、感動したプレーをイメージし、それを『真似』してみることが、プレーの幅を拡げ自身のレベルアップに繋がると思っています。
私も小学生の年代は、毎日サッカーボールに触り練習をしていましたが、練習以外に、上手な選手のプレーを集めた映像を何回も何回も繰り返し観ていました。
プレー映像を観ては、そのプレーを実際に真似することを繰り返していました。
勿論、同じようにプレーすることは出来ませんでしたが、何度も繰り返し真似しているうちに、似たようなプレーが出来たことはありました。
何回も何回もそのプレーを観ては真似をして、真似をしてはまたプレーを観ての繰り返しで、知らず知らずのうちに頭の中でそのプレーがイメージ出来るようになっていったのだと思います。
■観る環境
私が小学生の時とは違い、今はたくさんサッカーを観ることのできる環境が整っています。日本のサッカーはもちろん、海外のサッカーも簡単に観ることが出来ますし、為になる情報もたくさん取り入れることが出来る素晴らしい環境です。
ぜひ、たくさん素晴らしい選手のプレーを積極的に観る時間をつくり、為になる情報を取り入れてほしいと思います。
観ることになかなか興味が沸いてこない場合は、自分の好きなチームや憧れの選手をみつけるとよいと思います。そうすることで、そのチームや選手に興味を持ち、テレビやスタジアムで試合を観る機会がたくさん増えてくると思います。
■まとめ
もちろん、サッカーボールを毎日触り練習することが、うまくなるためには1番重要なことですので、引き続き、繰り返し努力をしてほしいと思います。
そのうえで、今は、サッカーを学ぶための素晴らしい環境が整っていると思います。
私は、サッカーがうまくなるためには、「練習すること」・「観察すること」この2つの要素がとても重要だと考えています。
練習は、日々、頑張っていると思いますので、さらに、観察することを取り入れることも意識してもらえたらと思います。
ぜひ、観て、真似て、チャレンジしていきましょう。
プロフィール
大石 鉄也
1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。