コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

見て学ぶこと

vol.89 | 2020/08

8月に入り、暑い日が続いています。
日頃のスクール運営において、新型コロナウィルス感染拡大防止の取り組みに、ご理解とご協力をいただきありがとうございます。まだまだ油断ができない状況が続いています。手洗い、うがいをこまめに行い、マスクをするなど予防対策を万全に体調管理には十分に気をつけるようにしてください。また、暑くなり熱中症予防も大切になってきます。こまめな水分補給、マスクをつけての運動には十分に気をつけ、無理のないように心がけましょう。

今月は、Jリーグが再開したこともあり、見て学ぶことについてお話したいと思います。


■Jリーグが再開した喜び

約3カ月の中断期間を経て、ついにJリーグが7月4日から再開しました。
この期間、選手たちは思うようなトレーニングができずにコンディションコントロールなどすごく苦労したかと思います。その中でも、できることをしっかりと行い、再開した試合で素晴らしいパフォーマンスをそれぞれに見せてくれたことはさすがだと感じました。
サポーターやファンのみなさんも、この再開をずっと心待ちにしていたと思います。
会場での観戦は、まだまだ人数制限はあるものの、テレビやニュースでサッカーの話題が取り上げられるようになり、活躍している選手たちの姿を見ることで、明るく元気な話題を提供でき、その頑張りに勇気をもらえるなど、改めてサッカーはもちろん、スポーツ全般が世の中に与えてくれる力は大きいと感じました。


■見て学ぶこと

Jリーグの再開で、さまざまなチームの試合、さまざまな選手のプレーが、改めてテレビなどで観戦できるようになりました。
そこで、子どもたちには、たくさんの試合を見てほしいと思っています。
それは、サッカーがうまくなるためには、自身が練習でたくさんボールに触って努力するのが1番大切なのはもちろんですが、見て学ぶこともとても重要な要素のひとつだと考えています。
サッカーの上手な選手のプレーを見ることはとても大切です。
「見る」というより、「観察する」という言葉の方が良いかもしれません。
自らが感心した、あるいは、感動したプレーをイメージし、それにチャレンジすることで、プレーの幅を確実に広げることができるようになります。

まず、素直に上手な選手のプレーを見て感じとること、そして、そのプレーを真似してみることです。
もちろん、すぐ簡単にそのプレーを真似できるようにはなりませんが、何回もチャレンジを続けていると、不思議なことに試合中や練習中に突然できるようになることがあります。それは、何度も観察して、何回もチャレンジしているうちに、頭の中でそのプレーのイメージができて、身体がイメージどおりに動かせるようになっていくからです。

私も小学生の時は、毎日サッカーボールに触り、毎日練習をしていましたが、練習以外に、マラドーナ選手(元アルゼンチン代表)のビデオを何回も繰り返し見ていました。
ビデオを見ては、プレーを実際にチャレンジすることを、日々、繰り返していました。
もちろん、同じようにはなかなかできませんでしたが、似たようなプレーができたことはありました。
何回も見てはチャレンジし、チャレンジしては見ることを繰り返し、知らず知らずのうちに頭の中でイメージができてきて、思い通りに身体が動いてくれたのだと思います。

私の小学生の時とは違い、今はたくさんサッカーを見ることのできる環境が整っています。日本のサッカーはもちろん、海外のサッカーも簡単にテレビで見ることができます。
ぜひ、たくさんの素晴らしい選手のプレーを積極的に見る時間もつくってみてほしいと思います。

■まとめ

今は、サッカーを学ぶうえで素晴らしい環境が整っていると思います。
私は、サッカーがうまくなるためには、「練習すること」・「観察すること」この2つの要素がとても重要だと考えています。
練習は、日々、少年団・クラブチームで行っていると思いますので、さらに、観察することも、これからは意識してもらえたらと思います。
ぜひ、見て、真似て、チャレンジをしてください。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。