コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

ドリブル選手権を終えて

vol.69 | 2018/12

12月に入り本格的な寒さになり、冬がやってきました。
風邪などひかないように、体調管理には十分に注意して過ごしましょう。

先月は、ドリブル選手権開催に伴い、“ドリブル選手権開催の意図”について、お話しさせていただきました。
ドリブル選手権が終了しましたので、今月は、ドリブル選手権から私が感じたことをお話します。

日頃から、リフティングとドリブルに特化した練習を実践し、子ども達は必死に練習に打ち込んでいます。そうしたなか、少しずつではありますが子ども達のドリブルタイムが速くなってきているのは事実です。
今回、自身の記録に満足して喜んでいる子もいれば、思うような記録が出なくて悔しい思いをしている子もいると思います。
喜びと悔しさ、どちらの思いも子どもの成長過程においては、非常に重要だと思います。
一生懸命やっているからこそ、喜びや悔しさといった感情が沸くのだと思います。
感情表現の仕方もそれぞれで、子どもたちによって違いはありますが、今回の結果で全てが決まるわけではありません。今回の喜びは次にまた喜べるようにするための努力に繋がり、今回の悔しさもまた、次に喜べるようにするための努力に繋がり、どちらの思いも必ず次に繋がると私は思っています。

また、子どもの頃は、同じ学年でも発育発達の時期が異なっており、サッカーを始めた時期が異なればそれなりの差は出てしまいます。
だからこそ、今の結果だけに捉われてはいけないと思っています。
今の結果が良くても悪くても、これから先(将来)の喜びに繋げ、楽しくサッカーが出来るように、今はしっかりと技術を身に付けるための反復練習が重要になります。
特にドリブルであれば、細かくタッチをしたうえで、速いスピードでできることが重要です。早くドリブルが出来ても、大きなタッチでボールと自分の距離が離れてしまえば、
試合中、相手にボールを奪われてしまう確率は高まります。

ただ速ければいいのではなく、細かく柔らかいタッチで速くドリブルができているかが重要であり、指導者は、子ども達にそのことをしっかりと伝えなければなりません。

とはいえ、子ども達は、今、目の前の結果に過敏に反応してしまいます。これは当たり前のことです。
だからこそ、指導者は子ども達の将来を考えて、今だけの結果で評価するのではなく、今、どうすることが大切なのかということを、しっかりと子ども達に伝えていかなければなりません。
今の結果に左右されず、長い目で子ども達を見守り、今の時期に大切な技術をしっかりと身に付けるということにこだわって指導していくことが重要であると改めて実感しました。

ドリブル選手権は終了しましたが、子ども達が、将来、サッカーをもっと楽しいものと思えるようになってもらうためにも、自由自在にボールコントロールが出来るようになることは重要です。コナミスポーツクラブサッカースクールでは、ドリブル練習に今後もこだわりをもって日々の指導を行っていきたいと思います。

技術をしっかりと身に付けるためには、反復練習が重要であり、また、それなりの時間が必要です。
そういったことも含めて、保護者の皆様も、目先の結果だけでなく、長い目で子供の成長を見守ってあげてほしいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。