コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

小学生の指導をするにあたってのこころがけ

vol.67 | 2018/10

10月に入り、だいぶ気温も下がり、サッカーを練習するのに快適な季節がやってきました。楽しく練習した後は、汗をしっかりと拭いて風邪をひかないように体調管理には気をつけましょう。

今月は、小学生を指導していくために、私が思う“指導者のこころがけ”についてお話をしたいと思います。

まず、指導者が子どもに向けて、自分の考え、気持ちだけを一方的に伝える指導は、あまりよろしくないと考えています。
例えば、サッカーの練習や試合のなかで、子どもが自らの判断で行ったプレーに対して過剰な否定や、強制的、一方的な指示をする指導者を時々みかけます。
様々な指導方針があるので、一概に良し悪しの判断をすることはできませんが、小学生の指導ということでは私は次のように考えています。

まずは、子どもが自らの判断で行った行動や意見を尊重してあげることが大切だと考えます。
子どもが自らチャレンジしたプレーに対して、それが、成功したり失敗したりする事実(結果)はあります。
ただ、その場かぎりの事実(結果)だけをみて子供を評価するのではなく、自らチャレンジしたプレーに対して、次にもチャレンジできる、もしくは、チャレンジしやすくするための手助け(アドバイス)をすることが指導者の大切な役割だと考えています。

どの指導者も自分の考えるサッカー論や拘りは持っていると思います。
自分の拘りに信念を持って貫き通し、指導していくことはとても大切です。
しかし、子どもに対する一方的な指導では、決して子どもとの信頼関係は築けないと私は考えています。
もし、一方的な指導だけが続けば、時が経つにつれて、子ども達は、プレーが受け身になったり消極的になったり、時には、指導に対して反発する感情がうまれるなど、結果として、子ども達それぞれの個性や特徴、アイディアを発揮することの出来ないケースがでてくるのではないかと考えています。

これは、何もサッカーだけに限ったことではありませんが、自らチャレンジし、失敗を繰り返すことで学び、その失敗から学んだことが、いずれ成功に繋がるのだと考えています。
特に、小学生の時期は、たくさん失敗を繰り返すことが大切であり、失敗しても繰り返しチャレンジできる環境を整えることを心がけた指導が大切です。

“指導者のこころがけ“として、子ども達の可能性を信じて見守る心が必要ではないかと私は考えます。
そうすることで、子ども達との信頼関係が深まり、子ども達はサッカーを楽しいと思い、サッカーが好きになってくれると信じています。

子ども達のサッカーが好きという気持ちが、続けること・努力することに繋がります。
一方的な指導にならないように、子どもの性格や気持ち、その時の心境をしっかりと考えてアドバイスや声かけをしていくことが大切です。コナミスポーツクラブサッカースクールでもこのことを常に心がけ指導していくようにいたします。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。