コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

改めて感じたボールを扱う技術の大切さ

vol.64 | 2018/07

7月に入り、暑い日が続きます。食事(栄養)、睡眠をしっかりと取り体調管理には十分に注意しましょう。

現在、サッカーワールドカップ開催期間で、サッカーファンに留まらず、非常に大きな盛り上がりを見せています。試合時間が遅いため、連日の観戦で寝不足が続いている方も多いのではないでしょうか。
日本代表も2大会ぶりに決勝トーナメントに進み楽しみが増えました。
決勝トーナメントでの活躍も期待したいです。

先月は、私が注目している日本代表「大島選手」についてお話させていただきました。
大島選手は、これまで出場機会がありませんが、試合に出た際は巧みなボールコントロールからのチャンスメイクに注目して観戦してみてください。

サッカーワールドカップは、文字通りサッカー世界一の国を決定する大会というだけあり非常にレベルの高い試合が、連日行われています。それぞれの国ごとでプレーに特徴があり非常に見応えがあります。そうした多くの試合を観戦しながら改めて私が感じたことをお話ししたいと思います。

1番感じたことは、やはりボールを扱う技術はすごく大切だということです。
身長の高さ、体重の重さ、手足の長さ、走るスピードなど、同じ人間であっても人によって国によって全く異なります。普通に考えたら、身長が高く、体格が良く、手足が長く、足が速い選手は有利です。しかし、そのような選手が数多くいるチームが必ずしも勝つとは限りません。

サッカーは、足でボールを扱うスポーツですので、身体能力だけが優れていても試合で活躍できるとは限りません。
例えば、日本VSセネガルの試合を見た方はわかると思いますが、セネガルの選手達は、身体能力面では明らかに日本の選手達を上回っていました。身体の造りだけをみれば、大人と子供のような差があり、セネガルの方が明らかに有利に思えたかもしれませんが、試合結果は引き分けでした。
むしろ日本の方が多くチャンスを作っていたと思います。

サッカーはチームスポーツです。個の力も大切ですし、チームとしての組織力も大切です。個の力で対応しきれない部分は、組織力で対応できることもたくさんあります。また、組織力を最大限に引き出すためには個の力が優れていることが大切です。個としての力、チームとして組織力、どちらも欠けてはならない非常に大切な要素であると思います。

個としての力には、身体能力とボールを扱う技術力があると思います。どちらも大切な力ですが、やはり勝負を決定づけるのは、ボールを扱う技術力がいかに優れているかということであり、身体能力を勝る非常に大切な要素だと思います。
試合で活躍している選手のほとんどが、止める、運ぶ、蹴るといったボールを足で扱う技術が非常に高いです。
対戦相手から受ける激しいプレッシャーの中でも動じないボールをキープする力、有利な位置にいる味方を即座に判断し、正確にパスを送り出しボールをつなげることができる力、ペナルティエリア内での落ち着いた判断でアシストやゴールを決めるなどボールをコントロールする力など、ボールを扱うすべての技術レベルが高くなければ出来ないことです。

身長が高い、体格が良い、足が速いといった身体能力に優れた選手は世界中に数えきれないほどいます。しかし、それだけで活躍できている選手は、はっきりいっていません。
ボールを自由自在に扱える技術があってこそ、はじめて身体能力が活きるのです。

同じように、小学校や中学校の時期に身長が高く、足が速い子どもがフォワードにいて、身体能力だけに頼って活躍している光景を数多く見てきました。確かにこの時期は、身体能力の違いがそのまま個の力の差となって現れてしまいがちです。
しかし、この時期だからこそボールを扱う技術を身に付けるための練習を繰り返し行うことが大切になります。身体能力だけに頼ってサッカーをしていては、必ず、将来、苦労することになると思います。
高校や大学、社会人、プロとサッカーのレベルが高くなればなるほど、身体能力だけでは通用しなくなり、ボールを扱う高い技術レベルが必要になります。
ボールを扱う高い技術を身に付けるためには、小学生の時期からボールを自由自在に扱うことができるように、日々、ドリブル、リフティングを中心とした技術練習を積み重ね、とにかくたくさんボールに触れること、そして、それを習慣として繰り返すことが大切なのです。

コナミスポーツクラブでは、子どもたちが将来しっかりと活躍できるように、また、生涯サッカーを楽しく続けられるように、子どもたちの今の時期を大切に考えて、時間をかけて技術を身に付けることに特化した指導を実践していきます。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。