コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

サッカー日本代表の試合を見て感じたこと

vol.61 | 2018/04

4月に入り気温も少しずつ上がり、過ごしやすい季節になってきました。
新年度が始まり周囲の環境も変わりますが、少しずつ慣れて楽しい日々を過ごせるようにしていきましょう。

いよいよ、2018年6月のワールドカップ開催まで残り2カ月半となり、サッカー日本代表の仕上がり具合や代表メンバーに選ばれるのは誰なのかが気になるところだと思います。
今月は、3月に行われた日本代表戦を2試合みて感じたことをお話したいと思います。

まず、今回のメンバー発表を見て、まだまだ最終メンバーが定まらないという印象をうけました。
調子が良い選手を選ぶというハリル監督の方針ですが、ワールドカップ開催までの期間を考えると、今回、選出される代表メンバーは、本番を想定し、ある程度定まったメンバーで戦う必要があるのではないかと思いました。(怪我をしている選手などの状況もありますのでメンバー構成は非常に難しいとは思いますが…)
ハリル監督が選ぶワールドカップ代表メンバーが果たしてどのようになるのか非常に気になるところですね。

試合は2戦1分け1敗という結果で、ご覧になった方それぞれに、代表戦で感じたことがあると思います。2敗したという結果は反省点のひとつではありますが、私はもっと重要な反省点があると感じました。
まず、日本代表がどのようなサッカーを展開したいのか、チームとしての戦い方が見えないことでした。
カウンターサッカーをしたいのか?パスを回しポゼッションサッカーをしたいのか?
試合を見ていて、選手たちが戸惑いながらプレーしていたように感じました。
日本のトップ選手で構成されたチームですが、連携不足やポジションニングの問題で、ボールを持ってから次の展開を考える局面が多くみられました。そのため、次の判断が遅れることで、味方同士が連動した試合運びができなったと感じました。

なぜ、連動しなかったのか。その一つの理由として、味方同士の距離が長かったことがあげられます。これはボールを受ける側の意識だと私は思っています。
サッカーでは良く『顔を出せ』(ボールを受けることが出来る位置にポジションをとること)と言いますが、積極的に顔を出すことが出来た選手は、11人中で何人いたでしょうか?
私は、もっと積極的にボールを受けることが出来る選手はいたと思いました。
「ボールを受けたい=自信がある選手」、「ボールを受けたがらない=自信がない選手」だと私は思っています。自信がある選手は、積極的にボールを受けることが出来る位置にポジションをとります。もし、11人の選手が、みんな、このような位置取りが出来たら、常に味方が連動し、ボールはたくさん動き、相手は非常に混乱し守備を整えることに苦労します。つまり、相手の守備体制が崩れやすくなり、多くのチャンスを作ることができます。

ところがボールを受けたがらない選手が多ければ多いほど、味方の連動が少なく、相手は守りやすくなり、チャンスを作る回数が圧倒的に少なくなります。

チャンスの数が増えれば増える程、得点チャンスは増え、観客の満足度も高まります。
チャンスが多い=魅力的なサッカーといっても過言ではありません。

ポジション毎に役割もありますが、11人全員がボールを積極的に受けることが出来るようになることで、より多くのチャンスを作り出し魅力的なサッカーを展開できると思います。
そのためには、「ボールを受けたい=自信がある選手」をたくさん育てることです。
自信がある選手は、『止める』『運ぶ』『蹴る』の技術が優れていて、プレーミス(ボールを失わない)が少ない選手だと私は思っています。

「ボールを受けたい=自信がある選手」とは、ボールを扱う技術を持っている選手であり、その技術は、簡単には身につきません。技術練習をしっかりと行っているからこそ身につけることが出来るのです。技術練習は、子供のころからコツコツと積み上げていくことが出来るもので、正しい指導のもと、毎日繰り返す練習によって身につけていくものです。コナミスポーツクラブサッカースクールの指導者は、常に『技術習得』を軸に楽しみながら練習できる指導をしていくことに心がけています。
私たちは、このサッカースクールを通じて、自信がある選手をたくさん育てていきたいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。