コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

ドリブル選手権から感じたこと

vol.57 | 2017/12

12月に入り本格的な冬がやってきます。
風邪をひかないためには予防が大切です。
手洗い、うがいをこまめに行い、サッカーを楽しんだ後は、必ず着替えをして風邪をひかないように体調管理には十分に注意しましょう。

11月は、コナミスポーツクラブサッカースクール全国21施設でドリブル選手権を開催しました。
コナミスポーツクラブサッカースクールのコンセプトに基づき、技術習得に特化したカリキュラムを実施するようになってから、3回目(3年目)の開催となるドリブル選手権から感じたことをお話します。

ドリブル選手権とは、統一したルールの下でドリブルを行い、そのタイムを計測し、学年ごとにランキングを発表している取り組みです。
ドリブル選手権における最大の目的は、子供たちにドリブルの大切さと技術習得することで得ることのできるサッカーの魅力を伝え、子供たち一人ひとりの現在の技術習得レベルを確認しながら、ドリブル練習に対する子どもたちの意識を高めることにあります。
もちろん、ランキング上位者が技術習得の面で素晴らしいのは言うまでもありませんが、小学生年代に必要なのは目先の結果ではなく、中高生年代やその先に活きる技術の習得ですから、ランキング結果(タイム)だけが全てだと思わないでほしいのです。

今回の開催を通じ、スクール生達の変化は結果としても現れていました。普段の練習から技術練習に特化して取り組みしていることで、各学年のドリブル平均タイムは、回を追うごとに速くなっています。
総合的に見ると平均タイムが速くなっているということは、全体のレベルが上がっているといえます。
一人ひとりに目を向けてみると、サッカーを始めた年齢や、サッカーを始めてからの期間には同じ学年でも差はありますが、一人ひとりがスクールでの練習において、技術練習に特化してドリブル・リフティングを繰り返し行うことで、子供達が確実に上達しているといえます。
技術を身に付ける(ボールを自由自在に扱える)うえで一番大切なことは、継続してやり続けることです。
技術が身に付いていくことで、サッカーの楽しさをより一層感じることが出来ると私は考えています。

運動能力については、足が速い人と遅い人、力が強い人と弱い人というように個人差がありますが、サッカーは足でボールを扱うスポーツですから、足の速い人が必ずしもドリブル競争で優位とは限りません。ドリブルの優劣を分けるポイントは、さまざまな足の部位を使ってボールをどれだけ上手に扱えるかという技術の習得にあるのです。

そうした基礎技術は、子供のころの方が身に付きやすいのです。強いシュートを打ったり、速く走ったりということは、身体の成長と共に、ある程度は自然とできるようになりますが、技術は身体の成長だけでは得ることができません。技術は継続して練習を繰り返すなかで培われ、しっかりとした技術やテクニックが身についてこそ、スピードやパワーを最大限に活かすことができるようになります。そのためにも、技術習得がいかに大切であるかということを知ってほしいと思います。

子供たちは日々のトレーニングの中でも、試合をすることが1番楽しみだと思います。しかし、技術が身に付いていない状態で試合を繰り返しても、サッカーの持つ本当の楽しさには届かないと考えています。私は、サッカーの持つ本当の楽しさは、思ったところにボールを運ぶことが出来ること、思ったようにボールをコントロールできることであると考えます。技術習得することで、サッカーは今以上に何倍にも楽しむことが出来るようになるスポーツだと思います。
チャレンジするタイムを一人ひとりに目標設定して、必要不可欠な技術を楽しみながら身に付ける。そういった狙いを持って今後もドリブル選手権を開催し、子供たちのドリブルに対する意識を高め、技術の大切さとサッカーの楽しさをこれからも伝えていきたいと思っています。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。