コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

夏休みサッカースクール合宿を通じて

vol.54 | 2017/09

運動・勉強・遊びと充実した夏休みを過ごすことはできましたか?
新学期が始まります。運動と勉強、どちらも一生懸命に頑張っていきましょう。

今月は、夏休みに関東地区のサッカースクールを対象に開催した合宿のお話をしたいと思います。
8月21日~23日(2泊3日)で山梨県富士緑の休暇村で小学1年生~6年生を対象に130名でサッカー合宿を開催しました。

合宿では、コナミスポーツクラブサッカースクールのコンセプト『将来につながる技術習得』のもと、個人技術を身に付けるため、リフティングとドリブルに特化した練習を3日間行い、個々の技術向上を目指しました。
普段と違ったお友達、指導者と生活を共にしながら練習することで、良い緊張感を持って集中して練習できたため、とても充実した合宿となりました。

参加した子供達には、この合宿を通じて練習面・生活面で目標を設定しました。
練習面の目標は、現在、それぞれが認定でチャレンジしているリフティング・ドリブルの項目をどちらか1つクリアすること。
生活面の目標は、お互いに“おもいやり”をもって行動すること。
この目標を常に意識しながら合宿の日々を過ごしたことで、コーチのアドバイスを聞く姿勢、練習にチャレンジする姿勢は、初日より2日目、2日目より3日目と大きな変化がでてきました。

この3日間だけでも、子供たちの技術レベルはとても上達しました。
また、生活面においても仲間を“おもいやり”困っている仲間を助けたり、試合の中でも仲間を褒める声や、励ます声、支える声が自然と聞こえてきました。
サッカーを通じて技術面の成長は勿論ですが、仲間の大切さも同時に実感できたのではないかと思います。

メインの技術練習では、どうしてもリフティングに苦戦する子供達が多かったです。
リフティングに苦戦する1番の理由は、リフティングをやり慣れていないことです。
子供達はリフティング練習を嫌がりますが、リフティングはサッカーで必要不可欠な練習です。リフティングはボールの中心をとらえる練習ですので、キックとトラップのコントロールにつながります。
週1回程度の練習では、なかなか技術として身につくことは難しいです。サッカースクールのレッスン時にコーチのアドバイス(出来るようになるためのポイント)をしっかりと頭に入れて、毎日10分でよいので家で練習することが重要です。そんな、コツコツと練習を積み重ねていくことの大切さもこの合宿を通じて伝えられたのではないかと思います。

また、今回の合宿では、指導者からのアドバイスの重要さを改めて感じました。
子供達は、一人ひとり違った癖(足の振り方、向きなど)があります。そのため、うまく出来ない理由も違ってきます。指導者の基本的なアドバイスは変わりません。基本フォームであったり、基本となるやり方がありますので、最初は、基本通りにアドバイスする必要があります。ただし、すべて基本通りに指導すればよいということではありません。そのなかで、子供の癖を瞬時に見つけ、癖に合わせた一人ひとりへのアドバイスにより、子供達がやりやすい形で、スムーズにできるように“癖を活かす指導”もとても重要だと私は思います。
そのためには、子供達の癖や特徴(勿論、性格も含めて)を指導者は理解しなければなりません。ただ一方的にアドバイスをするのではなく、じっくりと子供の動きを観察することも指導者として非常に重要なことだと思います。
子供達を成長(上達)させることは指導者の責任です。
子供達としっかり向き合い、それぞれの子供にあったアドバイスをしっかりと伝えることができる指導者が増えていくように、自分も含め、日々、勉強していきたいと思います。

この3日間、子供達は合宿という共同生活を通じて、サッカーの技術面は勿論ですが、精神的にも一回り大きく、たくましく育つ姿が見られました。
今後もドリブル、リフティングの技術向上を目指しながら、子供たちの心の成長もサポートしていきたいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。