指導者から子供へのアドバイス
vol.50 | 2017/05
5月に入り気温も暖かくなり、過ごしやすい季節になりました。
学年が変わり新学期が始まって1ヶ月が経過しましたが、新しい環境には慣れましたでしょうか?まだ、慣れていない子どももいるかもしれませんが、ほんの少しのきっかけでお友達が出来たり、楽しいことが見つかると思います。焦らず自分のペースで徐々に慣れていくようにしていきましょう。
今月は、指導者からの子どもへのアドバイスについてお話しします。
コナミスポーツクラブサッカースクールでは、コンセプトである『将来につながる技術習得』のもと、リフティング・ドリブルに特化した練習を日々行っています。
技術は、小学生の時期に身につけることが非常に重要ですので、技術練習を大切に指導しています。
リフティング・ドリブルの技術を身につけるには、反復練習がとても重要になります。そのためには、子どもたちの努力は必要不可欠ですが、やはり簡単にはいかず、うまくできない、なかなか上達しないなど、伸び悩む子どもはたくさんいます。
そのような時に、子どもたちに対して指導者がどうようなアドバイスをするのかは、非常に重要になります。
できるようになるためのコツ(ポイント)やヒントをしっかりと伝えることが指導者として必要になります。
子どもたち一人一人には、それぞれに特徴や癖がありますので、指導者はまずそれを理解しなければなりません。
リフティング・ドリブル・キックなどには基本フォームがあります。
勿論、最初は基本フォームを指導していきますが、それでもフォームに癖がでてしまう子どもはたくさんいます(癖が悪いというわけではありません)。
癖を直すことでこれまで以上に上手に出来るようになる子どももいれば、癖を活かすことで上手に出来るようになる子どももいます。
癖を直す、活かすといった部分で、指導者は、常に子どもを観察し、子どもたちの癖をしっかりと理解する必要があります。
もし、指導者が子どもたちの癖を理解しないまま、ただ、指導をしているだけでは、できるようになることもできないまま時間だけが経過し、結果、子どもがサッカーをつまらなく感じてしまうことになってしまいます。
それだけに、小学生の指導をしている指導者には、子どもの成長過程における非常に重要な責任があると私は考えています。
子どもたちに『出来た』『出来るようになった』をたくさん経験させてあげることが、子供たちの将来につながり、指導者にとっても1番大切に考え取り組んで行くべきことだと思います。
コナミスポーツクラブサッカースクールでは、子どもたちに『出来た』『出来るようになった』をたくさん経験してもらい、楽しみながら上達できるように、一人一人をしっかりと観察し、その子どもに合ったアドバイスをしていきたいと思います。
プロフィール
大石 鉄也
1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。