コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

Jリーグチャンピオンシップを観戦して感じたこと

vol.45 | 2016/12

早いもので2016年も最終月となりました。本格的な寒さとなってきましたね。
風邪も流行っていますので、体調管理には十分に気をつけましょう。

11月23日に行われた、Jリーグチャンピオンシップ準決勝/川崎フロンターレVS鹿島アントラーズを観戦しましたので、今月は、その試合についてお話をします。

Jリーグ2016シーズンの王者を決めるチャンピオンシップ準決勝は、年間順位2位の川崎フロンターレと年間順位3位の鹿島アントラーズの対戦となりました。
結果は鹿島アントラーズが、1-0と川崎フロンターレを下し決勝に進みました。

※以下準決勝が終了した時点のトーナメント表
※以下準決勝が終了した時点のトーナメント表

鹿島アントラーズは、過去に数々のタイトルを獲得してきていますが、一方、川崎フロンターレは、上位争いには加わるもののタイトルは獲ったことが無いというチーム同士の対決となりました。

試合は、守備的でカウンター攻撃をする鹿島アントラーズ。ポゼッションサッカーで攻撃重視の川崎フロンターレ。お互いに自分たちのチームの特徴が出た素晴らしい内容の試合だったと私は思いました。
私は試合を観るにあたって、川崎フロンターレは多彩な攻撃で、鹿島アントラーズの守備を、どれだけ崩せるか?といったところに注目しました。

立ち上がり、川崎フロンターレは、素早いパスワークで攻撃を組み立てようとするも、鹿島アントラーズの中盤からの激しいプレッシングの前になかなかリズムをつかむことが出来ず、攻め悩む時間が続きました。
しかし、川崎フロンターレは、自分たちのスタイルを崩すことなく今まで築いてきた攻撃的スタイルを貫き、鹿島アントラーズの壁を崩すためにチャレンジし続けましたが、
前半はスコアレスという結果で終わりました。
後半に入って間もなく、鹿島アントラーズが川崎フロンターレの一瞬の隙を突き先制点を奪いました。一瞬の隙や数少ないチャンスを活かすあたりは、さすが鹿島アントラーズの強さだと感じました。
その後も川崎フロンターレがボールを支配し何度か決定機を作るも、ゴールを奪うことができず、徐々に焦りが見え始めました。
結果、鹿島アントラーズが1点を守り切り勝利をおさめました。

この試合を観戦して、私は改めて『チームの特徴』について考えました。
毎年、監督や選手が入れ替えになる場合があり、チームの特徴を確立することは、非常に難しい問題だと思います。
しかし、そんな難しい状況の中でも、チームの特徴を明確にすることが重要だと私は思います。
安定して上位に進出するためには、自分たちのチームに特徴が無く、相手チームの特徴だけを消すようなサッカーではなく、自分たちのチームとして特徴をしっかりと活かすことが大事だと私は思います。
プロが、時間をかけてチーム作りをするのは、なかなか難しいことかもしれませんが、練習から徹底的に出来る限りの時間をかけて自分たちの特徴を確立し、継続していくことが、強いチームを作ることに繋がると私は思います。
また、育成しながら時間をかけてチーム作りができる環境があれば、Jリーグのレベルはもっと高まるでしょう。
今回、準決勝を戦った両チームは、チームの特徴が明確である部分で、必然的にチャンピオンシップまで進むことができたと私は思いました。

プロとは全く違うのですが、子供たちを指導していくうえでも、サッカースクールとしての特徴を明確にして、特徴にそった練習を日々継続して行うことが、子供たちの成長に繋がると思います。私たちは、今後も信念をもち、技術習得に特化した特徴を活かして、こだわった指導を提供していきたいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。