コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

環境の変化

vol.37 | 2016/04

4月は、新しい年度が始まる月です。
お子さんたちは、上の学校にあがったり、学年がひとつあがったりと、少なからず生活環境が変化します。

お子さんたちのサッカーにおける環境でも同じことが言えると思います。
「チームが変わる」、「チームメイトが変わる」、「指導者が変わる」など、様々な環境の変化があります。
そのような環境の変化の中で、指導者が変わることによってこれまでの指導方法や求めることに違いが出てくることがあります。このことで子供たちは、戸惑ったり悩んだりします。

以前のコラムでも触れていますが、私はサッカーに「正解」「不正解」はないと考えています。従って、指導者の善し悪しは簡単に判断できるものでなく、結果もすぐに出るものではないと考えています。
ただ、サッカーをしていくうえで、どんな環境の変化があっても、変わらないことがあります。それは、個人技術はしっかりと身につけておくべきだということです。
環境の変化に悩むことはあると思いますが、子供たち一人ひとりの取り組みとして、個人技術をしっかりと身につけるためのリフティング・ドリブルの練習は、かかすことなく続けるようにしていきましょう。

個人技術の練習をしていく中で、ボールに触った数が多ければ多いほど技術は必ず身に付きます。とにかく、だれよりも多くボールを触ることを意識してコツコツと練習することが、自分自身を上達させるために1番大切だと思います。

そして、高校生までの時期(育成時期)は自分のやりたいプレーに積極的にチャレンジすればいいと思います。もちろん、指導者の言葉を無視していいわけではなく、「この指導者が1番に求めていることは何か」というポイントは、常に意識しながら、自らのアイディアをもって積極的にチャレンジしていけばいいと思います。

環境が変わることで戸惑い、うまくいかない時期は誰にでもあります。特に小学生ぐらいの年代は、戸惑いが不安になってしまい、時にはやる気をなくしてしまうことがあるかもしれません。そんな時は、もう一度、サッカーの楽しさを思い出すために、友達と遊びでサッカーをしたり、テレビやスタジアムでサッカー(Jリーグなど)の観戦を楽しんだり、もっと気楽にサッカーを楽しむ時間を作ることも大切だと私は思います。

戸惑い悩んだりする中で練習を続けていても小学生年代ではそこまでメンタルは強くありません。
子供の成長を長い目で考えて、ときには息抜きをするため、保護者の方は、サッカーを楽しむ時間を子供たちといっしょに作っていただけたらと思います。

サッカーが楽しいと思うことで好きになり、好きになることで更に努力できると思います。
目の前のことに振り回されず、もっと長い目でみて、環境の変化にも柔軟に対応できるように、真剣ながらも気楽にサッカーに携わる時間も大切にしてほしいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。