コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

日本代表女子サッカー

vol.29 | 2015/08

子供たちは夏休みにはいり運動、勉強、遊びと満喫していると思います。
日々暑い日が続いていますので、熱中症などの対策をしっかりと行い、体調管理には十分に気をつけるようにしましょう。

先日FIFA女子ワールドカップカナダ2015が行われました。
日本代表は、決勝戦まで進みましたが惜しくも決勝で宿敵アメリカに敗れ準優勝となりました。今月は女子サッカーについてお話をしたいと思います。

前回2011年ワールドカップドイツ大会では日本代表は見事優勝し世界一となりました。
その頃から女子サッカー人気が高まり、女子サッカーをやる人口、環境が増えていきました。それと共に確実に女子サッカーのレベルも上がってきています。

女子サッカーと男子サッカーを比べてしまうと運動能力面でどうしても女子選手のほうが劣る分だけスピード感がないと思う方が多いと思います。
体のつくりが違う分運動能力の部分は仕方がありません。
しかし、ワールドカップを見ていた方は感じたと思いますが、日本の女子選手は非常に技術レベルが高く、ポジションニングも素晴らしいです。
1人1人のボールを扱う技術、パスの精度は決勝で敗れてしまったアメリカよりも日本のほうが上で、世界でも一番レベルが高いと思いました。
勿論代表の佐々木監督の指導、戦術、采配が素晴らしいこともありますが、
これは各チーム、もっといえば小学生の時期から日本人の特徴を活かしたレベルの高い指導ができているということだと思います。

今回決勝で対戦したアメリカは技術レベルが特別高いわけではなく、身体能力が圧倒的に他国よりも勝っていることで勝ち取った優勝だと思いました。

今後日本がアメリカのような身体能力が圧倒的に高いチームに勝つためには何が必要かを考えてみました。
身体能力を高めるトレーニングは最低限必要になりますが、日本人は元々身長が特別高いわけでもなく、アメリカ人に比べたら華奢な体格ですので、そこで対抗しても限界があります。
日本は現在の技術レベルを更に高め、俊敏さを活かしたドリブル突破や、パススピードを上げたポゼッションサッカーをしていく必要があると思います。
とくに今は自陣コートから相手コートに入るエリアでのパス回しが多いですが、相手のバイタルエリアに入る回数をもっと増やすことが、世界一になるために重要になってくると思います。
現在小学生からサッカーを始める女の子が多くなってきておりますので、今後技術レベルは更に高くなっていくと思いますので、バイタルエリア内に入る回数とバイタルエリア内でのプレーの精度を高めていくことで必ず日本女子サッカーは世界トップレベルを走りつづけると思います。
皆さんも女子サッカーを観戦する際は、技術の高さに注目してみてください。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。