コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

ドリブル選手権開催の意味

vol.22 | 2015/01

明けましておめでとうございます。2015年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年のサッカー界の出来事として、世界的にはブラジル・ワールドカップ開催、日本ではガンバ大阪の3冠達成などがありましたが、今年は早速1月にアジアカップが開催されます。ハビエル・アギーレ監督のサッカーがどういう結果を残すのか非常に楽しみです。ぜひ皆さんも日本代表を応援しながら、質の高いプレーを見て勉強しましょう!

さて、今回は11月末を中心にコナミスポーツクラブサッカースクールで開催した『ドリブル選手権』を踏まえた内容にしようと思います。ドリブル選手権とは、全スクール統一のルールでタイムを計測し、学年ごとにランキングを発表している取り組みです。

ドリブル選手権の最大の目的は、子供たちにドリブルの大切さと魅力を伝えることです。もちろん、ランキング上位者が素晴らしいのは言うまでもありませんが、小学生時代に必要なのは目先の結果ではなく、中高生やその後にも生きる技術の習得ですから、ランキング結果(タイム)だけが全てだと思わないでほしいのです。

運動能力には足が速い人と遅い人、力が強い人と弱い人というように個人差がありますが、サッカーは足でボールを足で扱うスポーツですから、足の速い人がドリブル競争で勝つとは限りません。ドリブルの優劣を分けるポイントは、さまざまな足の部位を使ってボールをどれだけ上手に扱えるか、です。

そして、そうした基礎技術は子供のころの方が身に付きやすいのです。強いシュートを打ったり、速く走ったりということは、体の成長と共にある程度は自然とできるようになりますが、技術だけは違います。ですから、まずはしっかりとした技術やテクニックを身に付けた上で、スピードやパワーを最大限に生かしてほしいと思います。

子供たちは日々のトレーニングの中で、試合を1番楽しみにしています。しかし、技術が身に付いていない状態で試合を繰り返しても、その楽しさは半減してしまいます。それは、サッカーの本当の楽しさは、思ったところにボールを運べたり、思ったようにボールをコントロールできたりして初めて実感できるからです。

タイムという個々の目標を設定して、必要不可欠な技術を楽しみながら身に付ける。そういった狙いを持って今後もドリブル選手権を開催し、子供たちのドリブルに対する意識を高め、ドリブルや技術の大切さを伝えていきたいと思っています。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。