コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

全国高校サッカー選手権大会

vol.21 | 2014/12

早いもので今年もあと1カ月。12月30日には第93回全国高校サッカー選手権大会が開幕します。年末年始に行われる全国高校選手権は、高校ナンバーワンを決定する大会で、静岡学園は私の在学中に2回、県代表として出場しました。

1年生のとき、私はメンバーに入れずスタンドで応援していました。試合はすごく感動し、勉強になることばかりでした。この年は鹿児島実業と決勝を戦い、延長戦でも決着がつかず両校優勝。先輩たちの活躍を目の当たりにし、「自分も絶対にこの舞台でプレーしたい」と強く心に誓いました。

出場機会が増えた2年目の静岡県大会では、準々決勝で小野伸二選手の清水商業(現清水桜ヶ丘)を3−2、準決勝で高原直泰選手の清水東を1−0、決勝で藤枝東を4−3で破り、全国大会への切符を手に入れました。当時の県内トップ3を全て倒しての優勝だっただけに、非常にうれしかったことを今でも覚えています。

全国大会の1回戦は最初すごく緊張しましたが、憧れの舞台で思いきりプレーでき、非常に気持ち良かったです。普段通りの力を発揮したチームは、国立競技場での準決勝まで進みました。相手は中村俊輔選手が率いる桐光学園。「高校ナンバーワン」と言われていた中村選手には大物のオーラがあり、マスコミの数もいつも以上に多く詰めかけていました。

中村選手は技術が高く、すごく落ち着いていました。特にキックの精度の高さには驚かされました。結局、私たちはPK戦の末に敗れ、2年連続の日本一とはなりませんでした。すごく悔しかったですが、2年生で全国大会に出場でき、レベルの高い相手と戦えたことは貴重な経験でした。

3年生のときは、県内初となる3年連続の全国大会出場の期待が掛かっていました。県大会では、壮絶な戦いの末に清水商業をPK戦で下し、前年と同じ藤枝東との決勝に臨みました。その決勝も延長まで戦って2−3で敗れ、静岡県の歴史を塗り替えることはできませんでした。何より、自分の代で全国に出られなかった悔しさは忘れられません。

“選手権”は誰もが憧れる舞台です。そこでプレーした経験は本当にうれしかったですし、大切な財産になりました。スクール生の皆さんは中学生を経て高校生になっていきますが、ぜひ全国大会を目指して頑張ってもらいたいと思います。そのためにも、皆さんがサッカーの楽しさを体感しながら、将来につながる技術を身に付けるべく、毎日の練習を一緒に頑張っていければと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。