コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

新聞記事より感じたこと

vol.20 | 2014/11

先日新聞の記事に、あるサッカー指導者が最近の指導者と子供に関して感じる思いを、コメントしていました。今回はその中からヒントを得た内容を紹介したいと思います。大きく分けてポイントは2つありました。1つは指導者側の課題、もう1つは子ども側の課題についてです。それぞれを具体的にお話しましょう。

1つ目は、「最近の指導者に元気がなく、情熱が足りない」という内容でした。私はスクールや少年団を見学する機会が多いのですが、指導者によって指導方法が異なることは当然だと思っています。つまり、指導者の善し悪しの判断は非常に難しく、「どの指導者が素晴らしい」などと簡単に明言することはできません。

しかし、1人でも多くの子どもにサッカーを好きになってもらう、サッカーの魅力を伝えるといった情熱は、指導者なら誰もが持っていなくてはいけない気持ちです。その気持ちがあれば、自然とサッカーの勉強に精を出し、「この子には何が足りないのか」「この子には今、何が必要なのか」というように日々、深く追及するはずだからです。

子どもたちにとって、最初に接する指導者の影響はすごく大きいと思います。その子がサッカーを好きになるか、サッカーをずっと続けていくかという部分は、最初の指導者次第と言っても過言ではありません。子どもにサッカーの面白さを伝えられない指導者は、結果的に彼らを上達させることはできないと私は思っております。

2つ目は、「子どもたちがサッカーを見る機会が少ない」という内容でした。私は常日頃から、子どもたちに目標や憧れの選手を持つように勧めています。そうすることで、その選手に対して興味が生まれ、試合を見るようになるからです。上手な選手のプレーをたくさん見ることは、子どもたちの成長に欠かせない要素です。

“見る”というより、“観察する”という表現の方が正しいかもしれません。じっくりと試合を観察し、すごいと感じたプレーをイメージしながら、実際に自分でチャレンジしてみることで、自分のプレーの幅を広がっていきます。とにかく、純粋に「すごいなぁ」と思ったプレーを真似してみてください。

すぐにできないのは当たり前です。しかし、試合中や練習中に突然そのプレーができることがあります。それは、何度も観察しているうちに、頭の中にイメージが残るからです。不思議なのですが、イメージを持った子どもは自然と体が動くことがあるのです。見て覚え、やって覚え、聞いて覚える。この3つはサッカーで非常に大切です。

今回は、とある新聞記事を元にお話しましたが、私自身も指導者に必要なこと、子どもたちに必要なことを常に考えながら、コナミスポーツクラブのサッカースクールに反映していきたいと思います。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。