コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

複数チームに所属するということ

vol.18 | 2014/09

今回は、「所属チーム」と「選抜チーム」の両立についてお話をしましょう。より分かりやすい表現をすると、同じ時期に複数のチームでプレーすることを思い浮かべてください。Jリーグの選手で言えば、所属チームでリーグ戦などを戦いつつ、日本代表に招集されるパターンです。

そのときに選手にとって難しいのは、各チームにおける戦術の違いです。チームによって戦い方が異なるのは当然で、チーム戦術が違うと選手の役割は異なります。ここで選手は、多少なりとも戸惑ったり悩んだりするわけです。チームの戦術が決まっている中で、どうやって自分の特長を発揮していくのか。これがうまい選手は試合に出る可能性が高くなりますから、絶対に欠かせない能力の1つだと思います。

これは、子どもに置き換えても同じです。例えば、少年団に所属しながらスクールに通う選手、少年団から地域などの選抜に選ばれた選手など、いろいろなケースがあるでしょう。そして、違うチームでプレーする際に出てくる問題は、やはり指導者の要求の違いです。

いつも言っているように、私はサッカーに「正解」「不正解」はないと考えていますので、指導者の善し悪しは簡単に判断できるものではないと思います。しかし、指導者によって要求が異なることで、子どもたちがどうしたらいいのか悩んでしまうのは事実であり、それは子どもたちにとって良いことではありません。

われわれコナミスポーツクラブのサッカースクールは、目の前の試合に勝つことよりも、将来的に試合で生かせる技術を磨くことを大切にしています。私の考えとして、小学生までの時期は自分のやりたいプレーにチャレンジすればいい。もちろん、指導者の言葉を無視していいわけではなく、「この指導者が1番に求めていることは何か」というポイントだけは頭に入れて、練習を重ねていきましょう。

子どもと大人(プロサッカー選手)では、さまざまな面で考え方や評価のされ方が違います。ですから、子どものうちは無理をして自分を変える必要は全くありません。思い切って自分のアイデアを発揮して、伸び伸びとプレーすることが、子どもたちの成長につながると思います。まだ暑い日が続きますが、体調管理に気を付けながら、思い切りプレーしましょう!

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。