コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

リフティングの大切さ

vol.17 | 2014/08

リフティングに対して、皆さんはどんなイメージをお持ちですか。大切だと感じる人もいれば、ウオーミングアップでやる程度と軽く考える人もいるでしょう。私の考えは、「リフティングは、すごく大切」というものです。

ただボールを蹴っているだけに見えますが、ボールの中心を確実にとらえることができなければリフティングは続きません。リフティングが100回続くということは、100回ともボールの中心をとらえているということ。足を当てる位置が少しでもずれれば、ボールはどこかに飛んで行ってしまいます。

これは、キックやトラップでも同じです。キックは狙いとする方向や距離に対して、正しいボールの場所を蹴らなければいけませんし、トラップではボールの中心をとらえるという点で全く同じです。しかも、トラップは飛んで来るボールの勢いに対して、力の加減がすごく重要なポイント。つまり、リフティングはサッカーをする上で大事な要素を含んだ練習なのです。

リフティングは、インステップだけで何百回、何千回できればいいというものでもありません。普段の指導でもお伝えしているように、いかにいろいろな場所を使えるかが1番大切。体のどんな場所でもボールの中心をとらえ、思ったところにもう1度ボールを上げられるようになれば、キックやトラップも自然と上手になっていきます。手以外の全ての部分で、高さの調節を意識して、リフティングを練習するようにしましょう。

リフティングができない子は、なかなか自分から取り組みません。できないとつまらない気持ちは分かりますし、誰しも最初はうまくできません。私も小学生のころ、いろいろな場所を使ってのリフティングが苦手でした。しかし毎日一生懸命に練習して、少しずつできるようになりました。

不得意だからと言ってやらないと、ずっと身に付きません。小学生のときに毎日練習すれば、必ずできるようになります。何度も言うように技術練習は繰り返しが必要で、1日や2日、1カ月程度では体に染み付きません。毎日毎日ボールに触り、何回も何回も練習するしか、ボールの感触を体で覚える方法はないのです。

リフティングはボールさえあれば1人ででき、1番単純ですが、1番深い意味を持つ練習メニューです。まずは「自分の学年×10回」を目標にし、達成できたらインサイド、アウトサイド、もも、頭で練習してみましょう。リフティングに完璧はありません。サッカーを続けていく限り必要不可欠です。リフティングをばかにせず、必死に練習しましょう。必ずや今後に生きてくることをお約束します。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。