コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

FIFAワールドカップ2014開幕②

vol.16 | 2014/07

FIFAワールドカップ2014が開幕して3週間が経過しました。日本代表の試合結果や内容はもちろん、強豪国の試合をたくさん見ていますか? 素晴らしいプレーが数多く見られ、やはり世界トップクラスの選手たちはさすがだと、あらためて感じています。

日本代表は惜しくも1次リーグ敗退という結果でした。日本の戦いについて、私が感じたことを伝えたいと思います。あくまで個人的な意見ですので、事前にご了承ください。

どの国の選手もみんな勝ちたい気持ち、優勝したい気持ちで試合に臨んでいますので、試合結果に関しましては悔しかったですが、しょうがないと思っております。

私は見ていて試合内容に少し悔いが残りました。アジア予選を勝ち抜いた日本のスタイルはポゼッションサッカー。相手のエリアに入った際はドリブル、くさびのパス、ダイレクトプレーなどで、攻撃のスイッチを一気に入れて得点を狙います。パス回しや選手の連動と、見ていても楽しく、魅力ある内容でアジアカップも制覇しました。

日本人選手の特徴として、器用さ・俊敏性・チームワーク(連係)が挙げられます。そして、それらを生かしたサッカーがアジアを戦ってきたチームのスタイルでした。ただ、ワールドカップではあまりそのような戦いができなかったように思います。4年間にわたって積み重ねてきたスタイルを貫いてほしかったと、思いました。

今回のワールドカップでは、一人ひとりが迷いながらプレーしていたように見えました。迷いがあると、プレーと動き出しの判断が遅れ、連動性がなくなり、選手が孤立するといった負のスパイラルに陥ります。特定の誰かがというわけではなく、各選手が自信を持ってチャレンジできなかった結果が、そのまま試合内容に表れていたように感じました。

特にコートジボワールとの初戦は、チャレンジャーという気持ちでなく、受け身になったことが敗因だったと思います。どんなときでもチャレンジ精神を持ち、挑戦し続けることが本当に重要だと感じました。それは子どもたちも同じ。今までやってきたことを、どんな相手にも、どんな環境でもチャレンジすることが大切です。

有名でなくとも、素晴らしい選手は世界中に数え切れないほどいます。日本の選手たちが現状に満足せず、さらに上を目指してほしいとあらためて感じました。器用さや俊敏性を生かしていけば今後、日本人から世界トップクラスの選手が出てくると信じています。今回のワールドカップでの経験を生かし、また4年後にレベルが上がった日本代表を見られることを楽しみに、応援していきたいと思います。

日本時間で7月14日の決勝まで、ワールドカップは続きます。素晴らしいプレーがまだまだたくさん見られますので、皆さんも時間がある限りたくさん試合を見るようにしてくださいね。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。