コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

高校時代3

vol.13 | 2014/04

新学期が始まります! 新たな気持ちで練習に取り組んでいきましょう!
今回は、静岡学園高校の午後練習についてお話しします。

午後は16時スタート。ボールコントロールを30分間練習してから、ハーフコートでの11対11を、最初は2タッチ以内で行います。狭いスペースなので、技術はもちろん、素早い判断が必要とされ、ダイレクトかトラップかなどを一瞬で判断しなければなりません。私も入学してのころはミスばかりで、慌ててしまうことが多かったですが、繰り返し練習する中で判断のスピードが上がり、落ち着いてプレーできるようになりました。

次は条件を変えてフリータッチ。狭いスペースの中で、いろいろなアイデアを出すためのトレーニングです。狭いとスピードはそこまで生きないので、いかに相手の逆を突くかがポイントになり、しっかりとした技術がないとサッカーになりません。毎日の朝練習で身に付けた技術を、どう生かすかが1番大切でした。インサイドやアウトサイドなどを巧みに使って相手をかわしたりしたときの喜びが、サッカーをより楽しくさせてくれました。

静学の部員は技術レベルに大差がありませんので、いかに人と違うことをするか、いかにそれを自分のモノにするかが、レギュラー争いのカギを握っていました。もちろんミスは良くないですが、意味のあるミスといい加減なミスは天と地の差です。自分で考えてトライした結果のミスは、すごく大切だと思います。ワンパターンな選手ではつまらない。相手が想像できないプレーをすることが、いかに大切かということ学びました。

静学ではボールコントロールとハーフコートゲームを毎日繰り返しましたが、1度も飽きませんでした。完璧にマスターできないからです。いくら練習しても時々はミスしてしまうし、たとえ良いプレーができても、自分よりうまい選手は数えきれないほどいます。また、少し満足すればレギュラーをすぐに取られてしまいますから、常に危機感と向上心があり、もっと練習しないとダメだという気持ちが強かったです。

ミスしながらでも積極的にチャレンジしていくことが重要で、それを繰り返していくうちにミスの回数を減らしていけば良い。だからこそ、繰り返しの練習が大切。繰り返すことで、体が勝手に反応するようになります。高校3年間でボールを触らなかったのは10日もないと思いますが、いくら練習してもうまくいかない時期はありました。そんなときは気持ち的に落ち込み、「練習してもダメなのか」と思ってしまいましたが、そこで練習しなかったら、上達どころか周囲からどんどん離されてしまう。とにかく練習するしかないですし、あきらめたらそこで終わってしまうのです。

高校3年間を頑張れたのは、サッカーが大好きで、うまくなりたいという気持ちがあったからだと、今になって思います。まだ皆さんは小学生です。いつも口酸っぱく言ってしまいますが、向上心を持って毎日必死に練習すれば、技術は無限に身に付きます。技術があってはじめてサッカーの魅力や楽しさが分かると思うので、これからも伝え続けていきたいです。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。