コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

高校時代2

vol.12 | 2014/03

2月は記録的な大雪に見舞われた地域がありましたが、皆さんは元気にサッカーができていますか?今回は静岡学園高校時代の朝練習についてお話ししましょう。

当時、朝練習は5時45分開始でした。最初はリフティングからスタートです。インステップ、インサイド、アウトサイド、もも、かた、あたま、を各3分くらい、コーチの合図で行います。その後はリフティングをしながらインステップ、インサイド、アウトサイド、また、ふくらはぎ、もも、むね、かた、くび、あたま、でストッピングをし、最後は各自のアイデアでいろいろな技の練習。リフティングだけで約30分を掛けます。

次はコーンドリブル。右足、左足、インサイド、アウトサイド、足の裏といった基本的な場所を使います。コーンの間隔は70センチくらいで10メートルほど、何度も繰り返し往復します。それが終わると、コーンの間隔を1メートルくらいに広げ、コーンを敵と想定してフェイントの練習。自分のアイデアを生かしながら、全て違ったフェイントでかわしていきます。これも繰り返し往復。ドリブルも約30分を掛けます。最後に30分間走をやって、朝練習は終了です。

朝練習は3年間、技術練習のみを毎日、繰り返し練習しました。技術練習は、すごくきつくて、あきやすいです。しかし、私のレッスンでも言っているように、繰り返し、繰り返し練習することで、体が自然に覚えます。そして、覚えたからといって練習しなくなると、すぐにボールコントロールは悪くなってしまいます。

だから毎日、リフティングとドリブルの練習が必要なのです。当時の静学では、部員全員がある程度はうまくできていました。それでも繰り返し練習するのには意味があります。練習メニューは同じでも、自分でアイデアを持って取り組むことで、その内容はすごく変わってきます。他人の良いプレーは吸収し、そこからまた自分なりに考えて、アイデアを出してチャレンジする。サッカーがうまくなるのに限界はありません。

単調な練習でも自分で考え、自分のアイデアを持つことで、すごく濃い内容になり、自分のためになるということを、高校の3年間で学びました。小学生のころから、自分のアイデアを持つことを意識して毎日の練習に取り組むことができたら、素晴らしいと思いますし、すごく成長の可能性があると思います。

私たちは子どものころ、床をはって、立っては転んで、一生懸命バランスを取ろうとしながら、歩けるようになるまで必死に覚えようとします。毎日の生活の中で、自分の体で自然と訓練しているので、結果的には立つことができ、歩くことができます。

これは当たり前かもしれません。しかし、サッカーに関しても同じことが言えると思います。最初は全く足でボールを扱えません。失敗しながら、何でボールがあっちへ飛んで行ってしまうのかなど、いろんなことを考え、毎日ボールを触ることで、体でボールの感覚を覚えようとします。だからこそ、毎日ボールに触れることが、サッカーが上達するためには必要だと思うのです。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。