コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

小学生時代

vol.10 | 2014/01

明けましておめでとうございます! 新たな気持ちで今年もサッカーを楽しみましょう。今回は少年団時代のお話をしたいと思います。

私が小学1年生で入ったサッカー少年団は、試合を含めて週5日の活動がありました。私はすごくサッカーが大好きでしたので、毎回の練習が楽しみで仕方がありませんでした。練習はリフティングから始まり、ドリブルを中心とした内容。コーチが教えてくれたことは、何が何でもマスターしなければ気が済まず、練習中にできなかったプレーは、早起きして練習したりしていました。学校以外では常にサッカーボールを触っていました。サッカーのことしか頭になく、サッカーしかしていない小学生でした。

当時の試合は負けていたイメージしかありません。「試合で負けても、個人では絶対に負けるな」がコーチの口癖で、たくさんドリブルをして、相手の逆を突くようなプレーだけを求められました。しかし、私は試合にも負けたくなかったので、ドリブルはたくさんしつつも、シュートをよく打っていました。そのときのコーチの言葉が、小学生なりにすごく印象に残りました。「そんなに得点したいなら、ドリブルでゴールを決めろ」。それからロングシュートは打たなくなりました。

ドリブルと同じように、私が何よりも毎日必ず練習したのはリフティングです。リフティングは試合で使わないと思うかもしれませんが、そうではありません。ボールの感覚を身体に覚えさせるために練習するのです。身体のどの部分を使っても、ボールの中心をとらえる技術を身に付けることにより、トラップやキックの技術が格段に向上します。

パワーがない小学生の時期に、ただ強く蹴るだけでは安定したキックが身に付きません。リフティングをしっかり練習すると、ボールをミートする感覚を足が覚えていきます。そのミートする感覚さえ覚えておけば、中学や高校でパワーが付いてきたときに、しっかりしたキックができるようになるのです。

小学生の時期に個人技術を徹底的に練習すれば、ボールを自由自在に扱えるようになります。技術練習は繰り返しですからあきてしまいがちですが、そこでいい加減になってしまうと絶対に身に付きません。毎日の積み重ねと、繰り返しの練習が大切です。

小学生年代の指導者の存在や影響力は非常に大切で、私は決して強くない少年団でしたが、非常に素晴らしいコーチに出会えました。すぐ形になる結果も大切かもしれません。しかし、それ以上に将来に活きる指導をしていきたいと思っています。

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。