コナミスポーツマスターインストラクター大石鉄也のサッカーコラム SOCCER COLUMN by Tetsuya Oishi

自ら感じた個人技術の大切さ

vol.1 | 2013/04

はじめまして!
コナミスポーツクラブ サッカースクール マスターインストラクター 大石鉄也です。このコラムでは私のサッカー人生における経験をもとに、色々なお話をしていきたいと思います。第1回目となる今回のテーマは、技術を身に付ける大切さについて、です。

小・中学生時代の私は身長が小さく、キックが遠くに飛ばず、強いシュートを打つなんてことはもってのほかでした。所属していた少年団も決して強豪チームとは言えません。チームは「とにかく技術を身につけよう」という方針で、コーチの口癖は「スピードやパワーに頼ることなく、テクニックで相手を抜こう」でしたが、この言葉の意味を実感したのは高校に入学してからです。

運動能力にそれほど差がなくなる高校では、それまでスピードに頼ってばかりいたために相手を抜けなくなってしまう選手や、パワーはあっても技術が足りずボールを失ってしまう選手がたくさんいました。強豪の静岡学園高校には実績ある選手が数多く在籍していましたが、スピードやパワーだけではそれ以上の成長が期待できないのです。そんな中、私は技術練習を毎日繰り返してきたかいあって、面白いように相手選手の逆をついてドリブルでかわしていくことができました。

足が速い人や遅い人、力が強い人や弱い人、運動能力には個人差があります。成長の度合いが異なる子供の頃はその差がより顕著でしょう。しかし、運動能力だけで試合に勝てるでしょうか。サッカーはボールを足で扱うスポーツですから、一番大切なのは「どれだけボールを上手く扱えるか」なのです。技術やテクニックは神経系の発達が著しいと言われる小・中学生年代の方が身につきやすいので、まずは技術練習を大切にしてコツコツと取り組んでください。

勘違いしないでほしいのですが、スピードやパワーを否定しているわけでは決してありません。技術やテクニックがあってこそ初めて運動能力が活きるという話です。技術練習は繰り返しが多いため、飽きてしまうこともあるかもしれませんが、ボールを自由自在に扱う技術を身につけるには毎日の積み重ねや繰り返しが一番の近道です。自ら率先して毎日ボールにさわることで必ず上達していきますし、スピードやパワーは高校年代にはある程度まで成長しますから、あせらずに練習していきましょう!

プロフィール

大石 鉄也

1979年11月26日生まれ。静岡学園高等学校から川崎フロンターレ入団。(在籍8年)川崎フロンターレ在籍時代に1年間、ブラジルグレミオに留学。2004年に現役を引退。現在は、子どもたちへの指導を行いつつサッカースクールカリキュラム開発及び指導者の育成にあたる。