【自分の身体をコントロール】コーディネーショントレーニング
思い通りに自分の身体を動かそう!1人で行う、ボールを使ったトレーニング方法を紹介
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皆さん、こんにちは。コナミスポーツクラブサッカースクールのボスコーチです。
今回は「自分の身体をコントロールすること」についてお話します。
思い通りに自分の身体をコントロールできている人はそう多くありません。
「地面と平行に真横に手を広げてください」という指示に対して、正確に実践するのは意外と難しいものです。どちらかの手があがりすぎていたり、真横ではなく少し前に手が出ていたり・・・
それくらい、自分の身体をコントロールするということは難しいということです。
コントロールする力が向上しやすい幼児から小学生の発達の期間に、コーディネーション能力を身に付けて、身体を自由にコントロールできるようにしましょう!
目次
コーディネーション能力とは・・・
目や耳などから得た情報を脳で処理して体へ指令を送り、正確に身体を動かす一連の流れをコーディネーション能力といい、運動能力の良し悪しを決定づけるといわれる能力のことです。また、これを細かく分類すると7つの能力に分類されます。
- リズム能力…音楽や運動のリズムに適応し、イメージ通りに体を動かす能力。
→ドリブルなどの上達スピードが向上します。また難しい技も素早く習得できるようになります。 - バランス能力…体の平衡感覚を保ち、空間や移動中における体のバランスを維持し崩れを素早く回復する能力。
→ケガをしにくくなります。ボディコンタクトの多いサッカーでは必須能力です。 - 定位能力…自分の体の位置を時間的・空間的に正確に認識する能力。
→コートの空間把握や相手との距離、ボールや人のスピード、コースや距離感を見抜く能力です。 - 連結能力…異なる動作をスムーズに連続させる能力。
→ドリブルしながらシュート、走りながらトラップなど複数の動きをスムーズに連続するために必要です。 - 反応能力…予測された信号、あるいは予測しなかった情報など周囲の状況変化に対して即座に適切な反応を示す能力
→ディフェンスや攻守の切り替えなどさまざまな場面で活用します。 - 識別能力…視覚や聴覚などの情報を正確に理解し、適切な反応をする能力。また道具を巧みに使う能力も含まれます。
→ボールを正確に扱うために必要な能力です。
コーディネーション能力を伸ばすため、コナミスポーツクラブのサッカースクールではコーディネーショントレーニングを行っています。

コーディネーショントレーニングとは・・・
コーディネーショントレーニングは難しいことをするわけではなく、色々な動きを行い、遊び感覚で挑戦して、自分の身体を思いのままコントロールできるようになるプログラムです。
公園での遊びをはじめ、ケンケンパー、ボール投げ、鬼ごっこ、ラダーなどさまざまな種類があります。

コーディネーショントレーニングを紹介
「ボールで1~10まで描いてみよう」
足裏でボールを扱い、ボールで数字を書いていくように動かす練習です。
やり方
- 片足をボールの上に置いた状態でセットしましょう。
- ボールの上に乗せた足で、足裏を使いボールを細かく転がします。
- 数字の1~10の形に、ボールを地面に書くような感じで動かします。
- 途中で止まらずに10まで書けるようにバランスをとりましょう。
ポイント
- つま先に近い足裏でボールを触り、コントロールしましょう。
- 細かく丁寧にボールを動かしましょう。
- バランスを取るためには手を使いながら身体を安定させましょう。
- 左右どちらもチャレンジしてください。(左右の身体のバランスのために)
- 難しい方は椅子に座って行っても大丈夫です。
更なる上達のために
- ケンケンをしながらリズミカルに行うことで、難易度アップ!
- 「アルファベットのA~Z」にすると長時間バランスを取ることが必要で、もっと難しくなります。
- ボールを「大きく、素早く」動かすことで、より効果が期待できます。
- 直接視野ではなく、間接視野でボールを捉えながらやってみましょう。(お家でTVを見ながら!でもできると思います。)
片足で立つため、バランス能力はもちろん、ボールを使って空間に動かすことによる識別能力や定位能力などコーディネーション能力の多くに刺激を与えられるメニューです。
難易度を上げることで、さらに効果も上がりますのでぜひチャレンジしてみてください。

まとめ
「ゴールデンエイジ」という言葉はご存知ですか?
諸説ありますが、ゴールデンエイジとは9歳~12歳頃の運動能力や技術が著しく伸びやすい時期のことです。このゴールデンエイジの時期に上達するためには、コーディネーション能力が必要不可欠です。
コーディネーショントレーニングは1人でできるものから複数人でできるものまで、遊び感覚で楽しみながら行えます。日ごろの遊びの中でたくさんの刺激を脳や体に与えましょう。