
ゴルフというと激しい運動のイメージがないので、ダイエット目的でゴルフを始める人は少ないかと思います。しかし、ゴルフは長時間の運動を楽しみながらできるという点で、意外とダイエットにも効果があります。
18ホールを歩くことでかなりの運動に
ゴルフは1ラウンドをプレーするのに約5~6時間かかります。スポーツのなかで、これほど長い時間プレーするスポーツはあまりありません。もちろんその間、カートに乗ったり他の人のプレーを待ったりするので、ずっと動きっぱなしというわけではありません。それでも、最低3~4km、カートを使わなければ7~8kmは歩くことになり、さらにパッティングを除いても50回以上はスイングすることになるので、けっこうな運動になります。
無理なくカロリーが消費できる
1ラウンドで消費されるカロリーは、カートを使った場合は600~800kcal、すべて歩いた場合でも1000~1200kcalほどと言われます。「5時間も運動してそれだけ?」と思うかもしれませんが、たとえばランニングなどの負荷の高い運動は、1時間で400~500kcalは消費します。でも、なかなか1時間や2時間も走り続けることは難しいでしょう。
ゴルフの場合は、それほど負荷の高くない運動を、それも楽しみながらプレーすることができるという点で優れています。ダイエットするぞ!と意気込んでやる強度の高い運動は長続きしにくいものですが、ゴルフの場合は楽しむことが先にあり、ついでに運動にもなる、という感じで、無理なく体を引き締めるダイエット効果を期待できるのです。
全身の筋肉をまんべんなく使う
ラウンドはそれほど頻繁に行けるものではありませんが、家で素振りをしたり、練習場でボールを打ったりするだけでも、ダイエット効果は期待できます。ゴルフのスイングは、腕だけを使うものと思いがちですが、実は腕だけでなく、脚、お腹、背中と、あらゆる筋肉を総動員する全身運動です。
ときには腹斜筋など、普段の生活であまり使わない筋肉を使うことができます。さらにスイング中の体重移動を支えるために太ももの筋肉も自然と使われます。ただし、右打ちの人は右から左へと体を回す動きがメインになるので、使う筋肉が左右で偏ってしまいがち。ときどき普段と反対の方向に振る素振りをするようにすると、バランスよく筋肉を刺激することができます。
スイングで効果的に全身の筋肉を使うためには、「正しいスイング」を身につけることが大事です。初心者が陥りがちな「手打ち」のスイングでは、腕の筋肉ばかり鍛えられてしまいます。そうならないためにも、信頼できるスクールで正しいスイングの動きを教わるのが良いでしょう。

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