田中佑典選手直伝!バク転をマスターするコツと教え方

前転・後転をマスターしよう!
白井勝太郎選手直伝の
正しいコツと教え方

前転・後転は、マット運動の基本。白井勝太郎選手のお手本とともに、前転と後転の正しい回り方のコツをご紹介します。

1.前転のコツ【白井選手のお手本】

※ お手本動画を見てチェックしよう!

前転のポイントは2つ。「回り方」と「立ち上がり方」です。

STEP1. 回り方

前転の写真

①マットに足を揃えて立ち、しゃがんで手をつきます。


POINT手は肩幅程度に開く。

前転の写真

②準備姿勢に入ります。足を閉じてお尻を頭より高く上げていきましょう。

前転の写真

③ひじを曲げながら体重を前に移動し、後頭部が床につくようにあごを引きます。後頭部・背中・腰の順番で床につくように身体のラインを丸めて回りましょう。


POINTあごを引いて、しっかりとおへそを覗き込む。

前転の写真

④回転の途中で、お腹と太ももを離さないように注意しましょう。

前転の写真

⑤両足でマットを押し込むイメージで床を蹴ることが、美しく前転を行うコツです。

STEP2. 立ち上がり方

前転の写真

①回転の後半に入ったら、お尻のほうにかかとを引きつけましょう。回転に勢いがつき、上半身を起こしやすくなります。

前転の写真

②体育座りの姿勢から足の裏をしっかりと床につけ、両手を前に出して立ち上がりましょう。

2.後転のコツ【白井選手のお手本】

※ お手本動画を見てチェックしよう!

後転のコツ

後転の写真

①スタートの姿勢
手のひらは耳の横に。あごは首につけて、おへそを覗き込みます。

後転の写真

②起き上がり
手のひらを、床にスタンプをつくようなイメージで、マットへつけましょう。顔に膝がぶつからないように、少し足を開いてもかまいません。手に力をしっかり入れて起き上がります。


POINT手をつくタイミングで、お尻が上に位置するように。

後転の写真

③回り始め
背中を丸めて、お尻・腰・背中・首の順で床につけながら、転がります。

後転の教え方のコツ

後転の写真

①お尻を上げる練習
まずはお尻を上げる練習です。後ろ向きに倒れるのは、お子さんにとっては恐いものです。体育座りから寝る姿勢を取り、お尻を上げる練習をしましょう。


POINT補助者はお子さんの横に座り、お尻を上げるサポートを。

後転の写真

②回転の練習
マットなどで坂を作ると、回転の勢いがつき、練習しやすいでしょう。その際足先は頭の上、斜め後ろへ持っていくように心がけましょう。


POINTしっかりと手でマットを押し、足の裏で着地する。

後転の写真

③お尻が上がるようになってきたら、補助者はお子さんの腰を、浮かせるように持ち上げて、回転のサポートをしてあげてください。

後転の写真

④お子さんの回転をサポートするときの注意点
補助者はお子さんが回りきれないからといって、背中を押して回そうとすると首に負荷がかかってしまうので、背中を押すのではなく、腰を浮かせるように持ち上げてサポートを行ってください。

3.「前転・後転のコツ」まとめ

白井選手の美しいお手本と練習方法はいかがでしたか?
最後に「前転・後転」のポイントをおさらいしましょう。

●前転

  1. ① 腕に力を入れ、両足でマットを押し込むイメージで床を蹴る。
  2. ② 後頭部・背中・腰の順番で身体のラインを丸めて回転する。あごを引いておへそを覗き込み、おなかと太ももが離れないように注意。
  3. ③ 立ち上がりは、かかとをお尻のほうに引きつけて勢いをつける。

●後転

  1. ① 手のひらは耳の横に、あごは首につけておへそを覗き込む。
  2. ② 手のひら全体を、床にスタンプをつくようなイメージでマットへつけ、同時にお尻を上げて回りきる。
  3. ③ 背中を丸めて、お尻・腰・背中・首の順で床につけて転がる。

前転・後転ともに、体重の動きを意識しながら練習するとよいでしょう。ゆっくりと実践して、各ステップの感覚をつかんでくださいね。